OM SYSTEM「OM-1」はボディ内JPEG出力、純正RAW現像ソフト(AI NRオンオフ)、Adobe Lightroomで結果が異なってくるため、ざっと見比べることができるページを作成しました。
OM-1のレビュー一覧
- OM SYSTEM OM-1 徹底レビュー 完全版
- OM SYSTEM OM-1を使いやすくするためのカスタマイズ解説
- OM SYSTEM「OM-1」徹底レビュー Vol.5 ダイナミックレンジ編
- OM SYSTEM「OM-1」徹底レビュー Vol.4 オートフォーカス編
- OM SYSTEM OM-1を一か月使って感じた良いところ・悪いところ
- OM SYSTEM「OM-1」徹底レビュー Vol.4 ISO感度ノイズ編
- OM SYSTEM OM-1で野鳥を撮影する
- OM SYSTEM「OM-1」徹底レビュー Vol.3 連写・ドライブ編
- OM SYSTEM OM-1に最適なSD UHS-IIカードはどれか?
- OM SYSTEM「OM-1」徹底レビュー Vol.2 メニュー編
現像別の比較
サイズが大きいのでFlickrにアップロードした画像を掲載。将来的にFlickrのサービス次第で閲覧できなくなる可能性あり。
OMデジタルの純正現像ソフト「OM Workspace」は最新機能である「AIノイズリダクション」を適用できる状態にしておかないと高ISO感度時のノイズ低減効果に大きな違いが発生するので気を付けたい。ただし、専用データをダウンロードする必要があったり、グラフィックボードのドライバによっては対応していないので注意。手間はかかるものの、それだけの価値はあると思う。
それでもOM-1のボディ内現像ほどバランスの取れた結果とはならない。ボディ出力のJPEGはISO 1600まで一貫した高画質を維持しており、ISO 3200~12800でも解像度とノイズ低減効果のバランスが取れた良好な画質に見える。ISO 25600以降はディテールが溶け始めるものの、それでもOM Workspaceよりも良好な結果だ。
Adobe Lightroomで輝度ノイズ・色ノイズの補正をオフにすると上のような結果となる。ディテールは良好だが、ISO 3200~6400でカラーノイズが目立ちはじめ、ISO 12800~25600で強い影響となる。カラーノイズは補正で簡単に修正できるが、RAWのパフォーマンスはE-M1 Mark IIIと比べて高ISO感度ノイズに大きな改善は見られない。飛躍的に改善したJPEG出力を活かせるかどうかが鍵となりそうだ。
ISO感度別の作例
通常撮影 RAW
Adobe Lightroom Classic CC(ノイズ補正オフ)で現像した結果を掲載する。
カラーノイズの発生は避けられないが、ISO 6400付近まで良好なコントラストを維持している。ISO 12800付近からシャドウのノイズが少しずつ浮き始め、ISO 25600~51200で顕在化する。ISO 102400は緊急時でも使いたくないようなノイズが発生する。
やはり快適に使うことができるのはISO 6400くらいまで。ISO 12800は許容できるとしても、ISO 25600はなかなか厳しい。ISOオートの上限は基本的に「12800」に設定しておくのがおススメだ。
JPEG
ISO 25600付近までISO感度ノイズ浮きを抑えた良好な画質だ。APS-Cやフルサイズとは差があるものの、マイクロフォーサーズとしては良好な結果だ。
色だけで言えばISO 25600まで大きな変化のない再現性で使いやすいように見える。シャドウのノイズ浮きも目立たない。
手持ちハイレゾ RAW
手持ちハイレゾショットが使える環境であれば、ノイズを抑えた良好な画質を得ることが出来る。ISO 25600以降はカラーノイズの影響が強くなるものの、シャドウのノイズはあまり目立たない。ISO感度を抑えて手ぶれの心配をするくらいなら、高感度の手持ちハイレゾショットも一つの選択肢になる。
ISO 25600までとても良好な画質だ。ISO 51200も多少の変質を許容できるのであれば十分に使える範囲に収まっているように見える。
まとめ
ノイズ耐性にアドバンテージは無いが、マイクロフォーサーズの中では良好な画質であるE-M1 Mark III(=Mark II・E-M1X・E-M5 III)に匹敵するパフォーマンスを維持している。オートフォーカス性能やセンサーのスキャンレートの向上を考慮すると立派なパフォーマンスだ。
驚いたのはJPEG出力だ。従来機と比べてノイズリダクションとシャープネスのバランスが良く、ISO 12800くらいまでなら快適に利用することができる。もちろんISO感度の上昇に合わせてディテールが低下するので、自身の好み合わせてノイズリダクションを調整するのがおススメ。
RAW現像と比べるとダイナミックレンジやホワイトバランスの調整に限界があるものの、JPEGでなんとかなってしまう場面は間違いなく増えると感じた。実際、私がFlickrにアップロードしている写真の大半はJPEG出力(露出やハイライト・シャドウを少し調整している)である。
これで10bit HEIFなどに対応しているとなお良かったのだが、その辺は今後のファームウェアアップデートや次のモデルに期待したい。なお、本機のダイナミックレンジに関しては後日テスト予定である。
参考情報
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