このページではオリンパス製ミラーレス「OM-D E-M5 Mark III」のISOノイズ・ダイナミックレンジ実写テストの結果とレビューを掲載しています。
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ISO感度別実写テスト
作例はE-M5 Mark IIIのRAWデータをAdobe Lightroom CCにて初期設定現像。
ISO 64からISO 1600までは良好なパフォーマンスを維持しています。マイクロフォーサーズとしては良好な画質。傾向としては解像力チャートを使った検証時と同じ。
ISO 3200からノイズが増え始め、ディテールの低下が見られます。
ISO 6400でもシャドウのディテールをなんとか維持していますが、ISO 12800では厳しく、ISO 25600で完全に潰れてしまいます。ただし、色とコントラスト次第ではISO 25600でも十分なディテールを維持している模様。
ISO感度のノイズによる発色の変化は僅か。変化が目立つのはISO 6400以降のシャドウ領域にて。夜景や黒い背景をISO6400以上で撮影するとフラットなシャドウ領域におけるノイズが目立ちやすいかもしれません。
ベースISO感度のダイナミックレンジテスト
通常
ISO 64固定で適正露出から-5?+5EVの露出補正で撮影。その後、RAW現像時に露出を適正露出に調整。
シャドウの復元は良好。E-M1 Mark IIまでのオリンパス機に見られた「白飛び重視の実効感度」からシャドウ寄りの実効感度へ変化しています。(シャドウ持ち上げ時のノイズ増加が少ない)
当然ながら白飛びしやすくなっており、以前ほどハイライトは粘らなくなっているので注意が必要。輝度差の激しいシチュエーションの場合はハイライトを残す方向で露出を調整すると良い感じ。
-5EV回復例
ハイレゾ
通常のイメージを8枚合成しているのでシャドウの復元力は高い。
ただし、E-M5 Mark III本来のダイナミックレンジが拡張する訳ではありません。守備範囲内であればフルサイズ以上のシャドウ回復力を見せますが、守備範囲外はカラーノイズで色味が変わったり、白飛びして復元できません。
ダイナミックレンジを最大限活かすのであれば、ハイライトを重視した露出設定で現像時にシャドウを復元すると良いでしょう。(シャドウのカラーノイズが出ない程度に調整するのは慣れが必要)
-5EV回復例
雑感
従来機と比べてこれと言った改善は見られないものの、安定のオリンパス2000万画素センサー。
OM-D E-M1Xと同傾向、OM-D E-M1 Mark IIと比べるとシャドウに強くハイライトが弱い。
E-M5 Mark IIIがもう少し安くなるとマイクロフォーサーズとしてはコストパフォーマンスに優れた画質を持つカメラとして評価できそうです。
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参考:E-M1 Mark II・E-M1X
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