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このページではオリンパス製ミラーレス「OM-D E-M5 Mark III」のセンサー解像力テストの結果とレビューを掲載しています。
OM-D E-M5 Mark III 解像力テスト
撮影環境
- イメージ図です。マイクロフォーサーズのRAWアスペクト比は「4:3」であり、測定時は4:3に合わせてフレーミングしています。このため、「3:2」イメージセンサーよりも四隅領域の判定が厳しめとなる傾向があります
- 今回はレンズの解像性能が高い中央一点を使用
テスト環境
- カメラボディ:OM-D E-M5 Mark III
- 交換レンズ:LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
- パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー・電子シャッター
- OM-D E-M5 Mark IIIのRAWファイルを使用
- 絞り値はF5.6で固定
- ISO 64?25600で撮影
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイル(外せない) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
テスト結果
ISO感度の上昇でノイズは増加するものの、解析ソフトを使った際の結果はISO3200まで安定。ISO6400以降はワンランク解像性能が低下する模様。E-M1 Mark IIから続く2000万画素センサーは高感度性能に定評があり、E-M5 Mark IIIも同様と見て間違い無さそうです。
欲を言えばISO6400でもISO3200と同程度のパフォーマンスを維持して欲しかったところ。2016年に登場したE-M1 Mark IIの時ならば非常に評価できるパフォーマンスでしたが、2019年に登場した最新モデルとしては競争力に欠けるかも(決して悪い性能ではありませんが)。
ハイレゾショット時はベースISO感度でのパフォーマンスが最も良く、ISO800~1600は比較してやや劣っているようです。とは言え、通常時よりも高解像であるのは確かなので必要に応じて高感度も使えばOK。
E-M5 III | |
ISO 64 | 3453 |
ISO 200 | 3195 |
ISO 400 | 3249 |
ISO 800 | 3330 |
ISO 1600 | 3249 |
ISO 3200 | 3152 |
ISO 6400 | 2577 |
ISO 12800 | 2607 |
ISO 25600 | 2659 |
Highres 64 | 4612 |
Highres 800 | 4057 |
Highres 1600 | 3986 |
実写で確認
*中央の測定領域をクロップして掲載しています。
カラーノイズが抑えられたパーフェクトな状態はISO400まで。ISO800以降はカラーノイズが徐々に増加します。ISO3200まで徐々に増加し、ISO6400で急にグレードがワンランク落ちる印象。(ISO25600はメカシャッター設定で1/8000秒まで振り切れて露出オーバーでした)
ハイレゾショット
この解像力テストチャートの解像限界に近いところまで到達しています。画像処理次第で限界に突き当たるはず。
競合カメラとの解像力比較
時間が無かったので各カメラの過去データと比較。ISO感度はベースISO感度に固定。
絞り値別の解像力テスト結果を掲載しているため、ピントの微妙な差が出やすい絞り開放付近を除外して考えるとE-M1XやG9などの2000万画素センサーと同程度のパフォーマンスを発揮しています。
雑感
安定のE-M1 II系2000万画素センサー。常用するISO64?3200までの画質変動が少ないのはGood。効果的な手ぶれ補正や明るく被写界深度の深いマイクロフォーサーズの特性を活かすことでポテンシャルはさらに高まることでしょう。
基本的にISO1600までを意識して使い、必要に応じてISO3200?6400を活用すると良好な画質を維持しやすいはず。初期設定の高感度ノイズリダクションはやや強めとなっているので個人的には「弱」がおススメ。
正直に言えばそろそろ新しいイメージセンサーを搭載して盛り上げて欲しいものの、必要十分なパフォーマンスは発揮していると感じます。新型センサーはE-M1 Mark IIIに期待。
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参考:E-M1 Mark II・E-M1X
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