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ソニー「FE 50mm F2.5 G」は増え続ける50mmレンズの中で非常に堅実な製品

PhotographyBlogがソニー「FE 50mm F2.5 G」のレビューを公開。ライバルの多い50mmですが、その中でも堅実的で魅力的な製品であると評価している模様。

PhotographyBlog:Sony FE 50mm F2.5 G Review

レンズの紹介:

  • ソニーEマウント用の標準単焦点レンズだ。
  • 24mm F2.8 G・40mm F2.5 Gと同時に登場している。
  • 9群9枚のレンズ構成には1枚のEDレンズと3枚の非球面レンズを採用している。
  • 前玉はフッ素コーティング処理されている。
  • 629ポンドで発売中だ。
  • 50mmレンズはライバルが多すぎる。ソニー純正レンズですらF1.2・F1.4・F1.8・F2.8と他に4本の選択肢があり、サードパーティメーカーも大抵は50mmをカバーしている。50mm前後の画角をカバーする単焦点レンズも多い。

ビルドクオリティ:

  • 優れたビルドクオリティで、この価格帯のレンズに期待する質感をはるかに上回る。ただし、シグマの「Iシリーズ」ほどでは無い。
  • レンズは防塵防滴仕様だ。
  • レンズマウント・フォーカスリング・絞りリングは全て金属製だ。レンズフードまで金属パーツである。
  • 焦点距離や絞りの表示はプリントではなく刻印だ。

携帯性:

  • 重量は174gだ。このような金属製の高級感あるフルサイズ用レンズとしては非常に軽量だ。
  • α7R IVとの組み合わせでバランスは良好だ。
  • サイズは小さく、フードを装着してもコンパクトだ。
  • 24mm F2.8 Gや40mm F2.5 Gと同じサイズである。

操作性:

  • 絞りリングはF2.5からF22まで1/3段刻みで回転する。
  • クリックスイッチで絞りリングの無段階操作が可能である。
  • 小さなフォーカスリングは適切な抵抗で回転する。ピント両端にハードストップは無い。
  • レンズ前面の埋没したバヨネットに装着するレンズフードはフォーカスリング操作時に邪魔とならない。

オートフォーカス:

  • XDリニアモーターで駆動する。
  • α7R IVとの組み合わせで非常に高速だ。
  • シグマ45mm F2.8 DG DNと比べて少し高速で静かなレンズだ。
  • 瞳AFは完璧に機能する。

マニュアルフォーカス:

  • MF時は最短撮影距離が31cmとなり、この際の撮影倍率は0.18倍だ。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は非搭載だ。ボディ側の手ぶれ補正に依存している。

解像性能:

  • 中央はF2.5からF11まで良好だ。F16から回折が始まり、F22で特に影響を受ける。
  • 端は中央ほどシャープでは無く、F4からF11で最もシャープな結果を得ることが出来る。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 魅力的なボケだ。

色収差:

  • 非常に高いコントラストの領域でいくらか発生する。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • RAW・JPEGどちらも歪曲収差は見られない。

周辺減光:

  • F2.5で顕著な周辺減光が見られる。
  • これを改善するには少なくとも3段は絞る必要がある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 小絞りではフレアが発生しやすいものの、素敵な光条が発生する。

作例集

総評

その小さな鏡筒に高性能、高機能を詰め込んでいる。主なセールスポイントは、高級感のある仕上げと優れたビルドクオリティ、レトロな雰囲気、豊富な操作性、小型軽量、高速オートフォーカスだ。

このレンズは光学的に素晴らしい性能を持っており、F2.5の絞り開放でもフレームのほぼ全域でとてもシャープである。開放の周辺減光はやや多めだが、色収差や歪曲はJPEG・RAWともによく抑えられており、ボケ味もF2.5という開放値にしては十分に美しい。

伝統的な絞りリングはどのレンズにも必要な機能だが、50mm F2.5 Gの絞りリングは完璧に近い。1/3段絞りで動作し、F22とAの間には誤操作しないように動かすのに力が必要だ。ライバルであるシグマ45mm F2.8 DG DNと比較して、レンズ鏡筒に動画撮影時にクリックを外すことができる専用スイッチを搭載しており、動画撮影に適している。

シグマの45mm F2.8 DG DNは、画質面での優位性があるものの、開放F値がより大きく、価格はソニーと同程度だ。ソニーの50mm F2.5は、シグマよりも小型・軽量で、デザイン性の高いレンズフードや、クリックスイッチのある絞りリング、フォーカスホールドボタンなどの機能が充実している。また、AFは、デュアルモーターリニアオートフォーカスシステムを採用しており、静粛性、高速性、信頼性はほぼ100%でシグマに勝っている。

シグマの45mm F2.8は微妙に異なる世界観を持っているため、真のライバルが少ないのに対し、ソニーの50mm F2.5には数え切れないほど多くの50mmのライバルが存在する。廉価版のFE 50mm F1.8は、はるかに安くて明るいが、AFがかなり悪く、作りも粗く、耐候性も無い。古いCarl Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAは、少し高価で、大きく、フォーカスホールドボタンと絞りリングが無いものの、やはりより明るい開放値を実現している。もしあなたが本当に経済的に余裕があれば、FE 50mm F1.2 GMは間違いのない選択肢だ。とは言え、サイズや価格の点で「nifty fifty」とは言えない。
また、FE 40mm F2.5 Gを検討することもできる。このレンズは、新しいトリオの中で我々のお気に入りだ。

全体として、FE 50mm F2.5 Gは、増え続けるソニーの50mmレンズの中で、非常に堅実な製品だ。開放F値がF2.5という控えめなレンズだが、この超小型レンズには魅力的な点がたくさんある。

とのこと。
40mm F2.5 Gや他の50mm単焦点レンズとの棲み分けが難しそうですが、その中でも最小クラスのAFレンズと言えるかもしれません。やや高価ですが、携帯性や24mm F2.5・40mm F2.5とのバランスを重視する場合は面白い選択肢となりそう。そして、このレンズサイズで防塵防滴・絞りリング・AFLボタンに対応しているのは凄いと思います。光学性能のコストパフォーマンスはパッとしないかもしれませんが、携帯性・機能性に価値を見いだせると面白い存在。

PhotographyBlogの実写作例だけで言及するのは難しいですが、小型軽量レンズとしては絞り開放から安定した解像性能を発揮しているように見えます。40mm F2.5と同じく、細部のコントラストも良好で、小さいながらもパンチのある描写。ボケを大きくできるレンズでは無いものの、接写時の描写は良さそうですね。

ソニー「FE 50mm F2.5 G」交換レンズデータベース

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