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キヤノン RF16-28mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.3 解像チャート編

キヤノン「RF16-28mm F2.8 IS STM」のレビュー第三弾 解像チャート編を公開。遠景ではとても良好な結果が得られましたが、近距離では特に周辺や隅の結果に低下が見られるようです。

本日のまとめ

遠景ではズーム全域で一貫性のある安定した結果が得られましたが、撮影距離が近い場合は全体的にフレーム周辺や隅のパフォーマンスが低下するようです。近距離で周辺や隅の性能を気にする撮影は多くないと思いますが、そのような撮影が多いのであれば別の選択肢も要検討。

全体的に傾向は「RF28-70mm F2.8 IS STM」とよく似ており、近距離時のパフォーマンスも重要ならばLシリーズのレンズを検討したほうが良いでしょう。

シグマやタムロンなど、サードパーティ製のレンズも(今回のテストしたレンズと)似たような傾向を示しています。もしも将来的に社外製の大口径ズームが登場するのであれば、そちらを検討しても良いのかなと。

In the background, consistent and stable results were obtained across the entire zoom range, but when the shooting distance was close, the performance of the entire frame and corners seemed to deteriorate. I don't think there are many cases where you would be concerned about the performance of the corners and periphery at close range, but if that is the case, you should consider other options.

The overall trend is very similar to that of the “RF28-70mm F2.8 IS STM”, so if performance at close range is also important, it would be better to consider a lens from the L series.

Third-party lenses such as Sigma and Tamron also show a similar trend (to the lenses tested in this test). If large-aperture zoom lenses from other manufacturers appear in the future, it would be good to consider them.

RF16-28mm F2.8 IS STMのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:EOS R5 Mark II
  • 交換レンズ:RF16-28mm F2.8 IS STM
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

16mm

遠距離ではF2.8から非常に良好でしたが、近距離、特に接写に近い撮影距離では周辺部に向かってパフォーマンスが大幅に低下。絞ると改善するものの、少なくともF4.0、できればF5.6まで絞りたいところ。隅は絞ると良好ですが、RAWでは歪曲収差が大きく、測定ソフトで検出が難しくなっています。

中央

周辺

四隅

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 3901 2476
F4.0 4642 3689
F5.6 4789 4258 3611
F8.0 4527 4510 4085
F11 4189 3999 4060
F16 3647 3438
F22 2931 2836 2662

実写確認

20mm

16mmと同じく接写では特に周辺や隅でパフォーマンスが低下。2段絞ることでベストな結果を得ることが出来ます。歪曲の影響は16mmよりも軽度。

中央

周辺

四隅

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 4176 3133 2476
F4.0 4601 3724 3097
F5.6 4310 4489 4301
F8.0 4329 4171 4065
F11 4408 4177 3844
F16 3745 3529 2775
F22 3011 2841 2706

実写確認

24mm

16mmや20mmと比べると、中央はF2.8から良好な結果。周辺や隅は広角側と同じく、2段絞ると改善。ただし、隅のパフォーマンスは改善速度が遅く、ピークの結果を得るにはF8まで絞る必要があります。

中央

周辺

四隅

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 4330 3128
F4.0 4408 3546 3047
F5.6 3983 4460 3515
F8.0 4120 4483 3724
F11 4137 4286 4158
F16 3809 3502 3748
F22 3030 3233 2932

実写確認

28mm

望遠端ではF2.8のパフォーマンスが全体的に悪化。絞れば改善するものの、絞り開放では中央もややソフトな結果となります。

中央

周辺

四隅

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 3513 2296 1961
F4.0 3730 3403 2692
F5.6 3289 3887 3545
F8.0 3730 4528 4033
F11 3892 4404 3710
F16 3364 3431 3480
F22 2961 2848 2896

実写確認

まとめ

遠景ではズーム全域で一貫性のある安定した結果が得られましたが、撮影距離が近い場合は全体的にフレーム周辺や隅のパフォーマンスが低下するようです。近距離で周辺や隅の性能を気にする撮影は多くないと思いますが、そのような撮影が多いのであれば別の選択肢も要検討。

全体的に傾向は「RF28-70mm F2.8 IS STM」とよく似ており、近距離時のパフォーマンスも重要ならばLシリーズのレンズを検討したほうが良いでしょう。

シグマやタムロンなど、サードパーティ製のレンズも(今回のテストしたレンズと)似たような傾向を示しています。もしも将来的に社外製の大口径ズームが登場するのであれば、そちらを検討しても良いのかなと。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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