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キヤノン RF28mm F2.8 STM レンズレビュー Vol.6 周辺減光・逆光 編

キヤノン「RF28mm F2.8 STM」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

RF28mm F2.8 STMのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F2.8で目立つ周辺減光が発生します。絞ることにより改善しますが、絞り全域で解消することはありません。フラットな露出を得たい場合はレンズ補正必須。

無限遠

最短撮影距離よりも強めの周辺減光が発生。絞った際に残存する量もやや多め。これがプラスになることもあると思いますが、基本的には補正必須と考えておいた方が良いでしょう。

逆光耐性・光条

中央

この項目が本レンズの弱点。レンズ構成枚数は少ないものの、逆光時に目立つフレア・ゴーストが発生します。これはこれで悪くない描写だと思いますが、逆光耐性の観点で見れば良くない結果と言えるでしょう。絞るとセンサー面の反射と思われるRGBのゴースト、細かいレンズ間面のゴースト、分散する光条など様々な要素が合わさって騒がしい描写となります。

光源をフレーム隅まで移動するとゴーストやフレアはよく抑えられているように見えます。ただし、絞ると光源周辺たい対角線上にいくつか目に付くゴーストが発生します。

光条

F11付近から光条が発生、F16からF22でシャープな描写へと変化します。

まとめ


前玉が非常に小さく、小型軽量な広角レンズの周辺減光が目立つのは予想の範囲内。少なからず影響があるものの、絞れば多少は改善が期待でき、残った減光はカメラ側の補正で対処可能。致命的な問題と言うほどでもありません。

逆光耐性は完璧ではなく、特に強い光源をフレーム中央・中央周辺に配置するとフレアやゴーストの影響が目立ちます。テスト環境のような逆光は稀だと思いますが、夜間で照明などがフレームに入るシーンでは気を付けたほうが良いでしょう。また、同じようなテストシーンにおけるニコン「NIKKOR Z 26mm f/2.8」よりも悪い結果です。このあたりは価格なりで、レンズフードを装着してもフレアが発生するときは発生します。

購入早見表

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