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銘匠光学 TTArtisan AF 27mm f/2.8 C レンズレビューVol.5 周辺減光・逆光編

銘匠光学「TTArtisan AF 27mm f/2.8 C」のレビュー第五弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

TTArtisan AF 27mm f/2.8 Cのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ちを指す。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となる傾向。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生する。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象だが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

小型軽量な27mm F2.8として妥協すべき弱点となるのが周辺減光。最短撮影距離でもF2.8では全体的に影響を及ぼす光量落ちが発生します。F4まで絞っても目立ち、完全に解消するためにはF11まで絞る必要あり。レンズ補正で後処理することも可能ですが、状況によっては増感によるノイズが負担となるかもしれません。

無限遠

無限遠ではさらに強めの周辺減光が発生します。2~3段絞っても四隅の減光はしつこく残るので、後処理が必要となる場合も多いと思われます。幸いにもAdobe Camera RAWでは富士フイルム27mm F2.8と認識され、自動的に補正が可能。

逆光耐性・光条

中央

TTArtisanと言えば逆光耐性が弱点であり、このレンズも例外ではありません。絞り開放付近で強い光源を正面から受けると、全体的に影響を及ぼすフレアが発生します。絞ると徐々に改善し、F8~F11でフレアを抑えることが可能。ただし、やや目立つゴーストが残ります。

強い光源をフレーム隅に移動すると、フレアの影響はF5.6付近まで改善することが出来ません。それ以降はフレアとゴーストを抑えた撮影が可能。

光条

F5.6付近から徐々に光条が発生しはじめ、F8~F11でシャープな結果を得ることが可能。価格を考慮すると立派な描写。

まとめ

周辺減光は自動補正を利用できるので、光学的には目立ちますが、そこまで心配する必要はありません。さらにF8くらいまで絞ると光学的にほぼ抑えることが可能。実写で周辺減光がやっかいと感じる環境はそこまで多く無いはず。

絞り開放での周辺減光は確かに目立ちますが、リニアな光量落ちで自然な減光効果を楽しめるように感じます。とは言え、F2.8でフラットな光量が望ましい星空、夜景などの撮影では後処理が必須となります。

逆光耐性はこのレンズで最も注意すべき問題。光源の強さや配置によってはフレーム全体でコントラストの低下をまねき、改善の余地がありません。人によってはレンズフレアが好みという人がいるかもしれませんが、意図しないフレアを嫌う人には厄介な欠点となります。

絞ることで改善する場合もありますが、あまり期待しないほうが良いでしょう。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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