TTArtisan カメラ レンズ 機材レビュー 管理人レビュー

銘匠光学 TTArtisan AF 35mm F1.8 レンズレビュVol.6 周辺減光・逆光編

銘匠光学「TTArtisan AF 35mm F1.8」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

おことわり

今回はPERGEARより無償提供の「TTArtisan AF 35mm F1.8」を使用してレビューしています。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

TTArtisan AF 35mm F1.8のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

過度ではないものの、F1.8フレーム隅に減光が発生。F2.8まで絞ると無視できる程度まで改善し、F4でほぼ解消。F1.8のレンズとしては軽微な問題ですが、カメラ装着時に自動補正は利用できません。光量を改善するには編集ソフトで修正するかF4程度まで絞る必要があります。

追記:ファームウェア

TTArtisanによると、ファームウェアアップデートによりAdobe製品でプロファイルを利用できるようになるっぽいです。今のところXマウント版のみファームウェア公開を確認。

無限遠

最短撮影距離と比べて周辺減光が若干強いものの、基本的にはF2.8/F4で大きく改善します。大きな問題ではありませんが、修正したい場合は現像ソフトが必要となります。

逆光耐性・光条

中央

残念ながら、従来のTTArtisanと同じくフレアが発生しやすい。広範囲におけるフレアのコントラスト低下や複数のゴーストが画質に影響を与えます。明るい光源はもちろんのこと、薄曇りのコンディションですらフレアの影響を受ける場合があります。

光源の位置に関わらず、影響は強め。中国レンズメーカーの中でも逆光耐性は低い方。「この描写が良い」という考えか方もできますが、それにしても影響を受けるシーンが多く、厄介と感じます。

光条

この価格帯のレンズとしては珍しく、絞ると綺麗な光条が発生。先細りするシャープな光条としては完璧と言えないものの(少し分散している)、概ね良好な描写。

まとめ

このレンズの周辺減光はAPS-C用 F1.8レンズとして予想の範囲内に収まっています。確かにF1.8の絞り開放で目立ちますが、他のレンズと比べて極端に酷いわけではありません。画質に強い悪影響を与えることなく修正することができるでしょう。注意点として、カメラで自動補正することが出来ないため、ソフトウェアで手動修正する必要があります。F8などを使う風景シーンでは特に問題とはなりません。

追記:ファームウェア

TTArtisanによると、ファームウェアアップデートによりAdobe製品でプロファイルを利用できるようになるっぽいです。今のところXマウント版のみファームウェア公開を確認。

 

TTArtisanの弱点となる逆光耐性はこのレンズも同様。影響を受ける範囲やシーンが多く、特にフレーム内やフレーム周辺に光源がある場合は強い影響を受けます。アングルなどを変更することで回避可能ですが、逆光シーンを(フレアやゴーストの影響を少なく)撮影したい人は他のレンズを検討したほうが良いかもしれません。

購入早見表

作例

関連レンズ

関連記事

-TTArtisan, カメラ, レンズ, 機材レビュー, 管理人レビュー
-, ,