このページでは一眼カメラ用交換レンズ「FE 24-70mm F4 ZA OSS」の情報を収集しています。
更新情報
- 2018-06-26:The Digital Pictureがレビューを開始したようです。
- 2018-03-14:Sony Alpha Blog・α Photographyをデータベースに追加しました。
- 2017.5.6:全体的にページを更新しました。
- 2015.12.5:ページを作成
レンズの特徴
このレンズの強み
- 軽量なF4標準ズーム
- 防塵防滴に配慮した設計
- T*コーティング
- 手ぶれ補正
このレンズの弱み
- 四隅の解像力(主に絞り開放付近)
- 望遠側の解像力
オススメポイント
解像力 | |
表現力 | |
機能性 | |
携帯性 | |
価格 |
「コンパクトなフルサイズミラーレス」に重点を置いた汎用ズームレンズです。ここまで軽量なフルサイズ対応のF4ズームはそうあるものではありません。小型軽量で機動性に富む一方、画質を部分的に妥協している点もあります(特に広角側の四隅)。フレーム全域で均質な描写性能を求めている場合には不満が出るかもしれません。画質を追及する場合は「FE 24-70mm F2.8 GM」やMC-11を介して「24-105mm F4 DG OS HSM」という選択肢がオススメです。
レビュー
購入早見表
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フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
型名 | SEL2470Z | |
---|---|---|
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 24-70 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 36-105 | |
レンズ構成 (群-枚) | 10-12 | |
画角 (APS-C) *1 | 61°-23° | |
画角 (35mm判) | 84°-34° | |
開放絞り (F値) | 4 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.4 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.20 | |
フィルター径 (mm) | 67 | |
ADI調光対応 | - | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
手ブレ補正段数 | - | |
テレコンバーター (1.4x) | - | |
テレコンバーター (2.0x) | - | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 73 x 94.5 | |
質量 約 (g) | 426 |
手ぶれ補正や防塵防滴を採用する汎用性の高い軽量ズームレンズ
ソニーFEマウント(フルサイズ対応)の標準小三元ズームレンズ。
F4通しと暗いレンズではあるものの、Aマウントの大三元標準ズーム「SAL2470Z」と比べると半分ほどの重量。さらに暗いレンズと言うことを補うことが出来る「手振れ補正」を搭載していたり、防塵防滴仕様を採用して急なコンディションの変化にも対応出来たりする。旅行用のレンズとしては便利なレンズの一つだろう。
手振れ補正搭載を搭載レンズの共通な泣き所である「望遠側での描写の甘さ」はこのレンズでも同じ。ツアイスブランドと信頼せずに、望遠側や広角側の4隅の描写を確認してから購入を検討しよう。特に高画素機である「α7R」や「α7RII」ユーザーニーズに応えるレンズでは無いと言うのがもっぱらの評価。
このレンズの他に標準域を備えるズームレンズは240mmまでカバーする開放F値変動の高倍率ズームレンズか、F4通しで電動ズームを搭載し30万円を超えるレンズかの3択(+キットレンズ)しかない。F2.8通しの大口径ズームレンズも噂されるので、それを待つのも一つの手だろう。
関連レンズ
- FE 24-70mm F2.8 GM
- FE 24-105mm F4 G OSS
- FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS
- FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
- 24-70mm F2.8 DG DN
- 28-75mm F/2.8 Di III RXD
海外の評価
Radojuva
Обзор Carl Zeiss Vario-Tessar FE 4/24-70 ZA OSS T* (Sony SEL2470Z FE 4/24-70 Optical Steady Shot)
外観・操作性
- 2013年秋にα7・α7Rと共にリリースされたツアイス・ソニー共同開発のレンズだ。24mmから70mmを開放F値「F4」でカバーする標準ズームだ。光学手ぶれ補正を搭載し、防塵防滴に配慮した設計となっている。
- ソニーとツアイスは2006年からパートナーシップの関係となり、85mm F1.4や135mm F1.8、16-80mm F3.5-4.5などを投入してきた。
- APS-C使用時はフルサイズ換算で36?105mmに相当する画角で利用可能だ。
- 外装はほぼ全て金属製のしっかりとした作りだ。フォーカスリングとズームリングも金属製である。傷がつくとシルバーメタルの金属表面が露出する。
- ズームリングがとても滑らかに動作し、全域でバランスよく回転する。自重で伸びたり縮んだりする傾向は見られない。レビューした個体はおそらく長年使われてきたレンズだが、メカニズムはとても良好な状態を維持している。
- ズーム内筒は1フレームで構成されている。
- 焦点距離の変化で後玉が動く仕組みとなっているが、空気の混入を低減するための工夫がいくつか施されている。
- 67mmフィルターソケットやレンズマウントは金属製だ。
- 大きなレンズフードはプラスチック製である。逆さ付け可能だが、24mm時はフォーカスリングにアクセスできなくなる。
- 防塵防滴に配慮した設計となっているのは良いニュースだ。霧雨の中で使用したが、特に問題は発生しなかった。キヤノンやニコンと異なり、マウント部にゴムシールが存在しない。また、フッ素コーティングを採用していないので前玉の水滴を除去し辛い。
- レンズはそれほど大きくないが、コンパクトでもない。
- レンズ外装にスイッチは無い。
- 製造国はタイだ。
- フォーカスバイワイヤのフォーカスリングはとても滑らかに回転する。フォーカススイッチが無いのでモード切替はボディ側で操作しなければならない。
- オートフォーカスは高速でとても静かな動作だ。焦点距離を変更してもピント位置の変動はほぼ無い。
- 光学手ぶれ補正を搭載しているが、補正効果は明記していない。ボディ側の手ぶれ補正と使い分けることは出来ないが、α7 IIとの組み合わせでとても良好に動作する。
- 絞り羽根は7枚円形絞りだ。丸みを帯びているが、思ったほど良くはない。絞り開放でも僅かに絞り羽根の形状が見え隠れする。
画質
- フレーム中央は予想通りシャープであり、70mmでも僅かに低下するのみだ。
- シャープネスは24mmのフレーム端や四隅で低下する。
- 24mm時の歪曲収差は要注意だ。
- 色収差は24mmのみ顕著となるが、他の焦点距離では十分に補正されている。
- 逆光耐性は良好でフレアは極僅かだ。
- このクラスとしては期待通りの画質だが、ツアイスを冠しているレンズとしては物足りない。
F4ズーム・7枚の絞り羽根・スイッチの欠如で1200ドルは高すぎる。それにツアイスブランドながらタイ製だ。光学的な欠点をソフトウェア補正に頼る点もあり、個人的には不満が残るパフォーマンスだ。アマチュアフォトグラファーならば「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」で十分だろう。このレンズの80%程度のパフォーマンスを低価格で実現している。
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