このページでは一眼カメラ用交換レンズ「ZEISS Otus 1.4/100」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2019-05-28:PhotographyBlogがレビューを掲載しています。
- 2019-05-28:PhotographyBlogがサンプルギャラリーを公開しました。
- 2019-05-27:フォトヨドバシがニコンFマウント版の実写レビューを掲載しています。
- 2019-05-18:フォトヨドバシが実写レビューを掲載しています。
- 2019-05-17:国内で予約販売が開始されました。カメラのキタムラにて約58万円を確認済み。
レンズデータ
レビュー
- CAMERA LABS
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Mobile01
(抄訳記事)
参考サイト
購入早見表
Otus 1.4/100 ZE | |||
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Otus 1.4/100 ZF.2 | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 100 mm |
絞り値 | f/1.4 ? f/16 |
カメラマウント | Canon EF-Mount* (ZE) | Nikon F-Mount* (ZF.2) |
フォーマット互換性 | Full Frame |
撮影距離 | 1,0 m (39.4") ? ∞ |
自由作動距離 | 0,83 m (32.7") ? ∞ |
画角**(対角線 水平線) | 24° / 20° / 14° |
画像フィールド半径 | 43 mm (1.69") |
最小被写体距離 (MOD)** | 206 x 309 mm (8.11 x 12.17") |
最短被写体距離での映像比 | 1 : 8.6 |
レンズ構成(枚 | 群) | 14 / 11 |
フランジ焦点距離 | ZE: 44 mm (1.73") | ZF.2: 47 mm (1.83") |
入射瞳位置 (像面の手前) | 35 mm (1.38") |
オートフォーカス | ? |
手ブレ補正 | ? |
フィルター径 | M86 x 1.00 |
フォーカスリングの回転角 | 315° |
最大直径 | ZE: 101 mm (3.96") | ZF.2: 101 mm (3.96“) |
フォーカスリングの直径 | ZE: 90 mm (3.54″) | ZF.2: 90 mm (3.54″) |
全長 (レンズキャップを含む) | ZE: 152 mm (6.00") | ZF.2: 150,1 mm (5.91") |
全長 (レンズキャップを含まない) | ZE: 129 mm (5.07") | ZF.2: 127 mm (4.98") |
重量 | ZE: 1405 g (3.10 lbs) | ZF.2: 1336 g (2.95 lbs) |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
シリーズ
競合レンズ
- EF135mm F2L USM
- EF100mm F2 USM
- AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
- AI AF DC-Nikkor 105mm f/2D
- AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D
- 105mm F1.4 DG HSM Art
- 135mm F1.8 DG HSM
- Milvus 2/100M
- Milvus 2/135
- 135mm F2.0 ED UMC
海外の評価
Dustin Abbott
高価だがスペシャルな描写
- Otusはツアイス史上で最も厳格な基準に基づいて作られているレンズだ。全て金属とガラスで構成された美しい作りである。
- 幅広いフォーカスリングは正確な焦点距離表示と適度な抵抗量で滑らかに動作する。指一本でも操作できるほど完璧な操作感だ。ピント距離全域で300度の回転量を有しているので一部のフォトグラファーは長すぎると感じるかもしれない。
- 防塵防滴仕様では無いので注意が必要だ。防塵防滴仕様では無いからこそ、滑らかなフォーカスリングを実現しているのかもしれない。しかし、2019年に投入されたプレミアムレンズとして、防塵防滴仕様では無いのは理解に苦しむ。
- レンズフードは金属製であり、本体の質感と完全に一致する。
- 最大撮影倍率はこのレンズにおいて今一つとなるポイントだ。最短撮影距離は1mまでとなり、最大撮影倍率は僅か0.116倍だ。ただし、シグマ105mm F1.4もほぼ同じパフォーマンスである。また、最大撮影倍率付近だったとしても、非常にシャープな画質を維持している。
- 歪曲収差は僅かな糸巻き型だ。
- 周辺減光は四隅に向かってかなりの減光が発生する。減光量は直線的で有用な描写となっている。F2.8まで絞ると解消する。
- 絞り開放から中央領域は非常にシャープで、四隅もほぼ同程度のコントラストとシャープネスだ。
・Milvus 135mm F2の絞り開放と匹敵する解像性能のF1.4だ。特に四隅は明らかに優れており、F2まで絞るとさらに差は顕著となる。 - アポクロマート設計のため色収差はとても良好に補正されている。このようなレンズは発色とコントラストが豊かな反面、ボケが硬調となる傾向がある。しかし、このレンズのボケ描写はとても良好で、特にポートレートで美しい被写体分離を実現している。
- 逆光耐性はきちんとしているが、過酷な条件ではフレアとゴーストを確認した。
5000ドルのマニュアルフォーカスレンズが万人受けすることは無いだろう。しかし、意図的にきちんと使えば、信じられない程スペシャルで個性的な描写を得ることが出来る。際立ったユニークなポートレートレンズを探しているのであればおススメだ。
長所:美しいレンズの作り・ゴージャスな描写・優れたディテール、色、コントラストの再現性・非常に正確なマニュアルフォーカス・絞り開放からシャープな描写・優れた色収差補正・素晴らしいボケ・正確で豊かな発色・あらゆるピント距離で優れた解像性能
短所:非常に高価・巨大・防塵防滴非対応・MF・特定の状況で逆光耐性が低くなる
ePHOTOzine
最高水準のレンズ
- レンズ鏡筒は見事なクオリティだ。
- キヤノンEF版は1405g、ニコンF版は1336gと重く大きなレンズである。
- レンズフードにロックは無いが、精度は完璧なので必要無い。
- 従来のフォーカスリングは埃が付着しやすかったが、どうもこのレンズでは改善しているようだ。グリップは今まで通り優れている。回転角は315度と秘奥に大きく高い精度で操作が可能な反面、素早い操作には不向きである。とても滑らかに動作するので、指一本でも操作が可能だ。
- インナーフォーカスのためフォーカシングによる全長の変化はない。
- 数日使い込むとツアイスブランドの中でも別格と感じる。
- シャープネス:EOS 5Ds R
・中央:F1.4 excellent、F2-F4 Outstanding、F5.6-F11 excellent、F16 very good。
・四隅:F1.4-F2 very good、F2.8-F11 excellent、F16 very good。
・基本的に全ての絞り値で優れた結果を発揮し、フレーム全域でパーフェクトだ。 - アポクロマート仕様で色収差はとても良好に補正されている。
- 歪曲収差は0.57%と控えめで優れた結果だ。
- ボケは期待を裏切らず、高解像レンズながら確かに滑らかな描写だ。
- 逆光耐性はとても見事であり、問題となる可能性は低いだろう。コントラストは良好に維持され、ゴーストやレンズフレアの兆候はほとんど無い。
- 周辺減光はこのレンズにおける妥協点の一つだ。F1.4で目立つ-2.6EV、F2で-1.8EV、F2.8で-1EV、それ以降で-0.8EVとなる。
明らかに小型軽量では無く、安価な選択肢でも無いが、妥協の無いパフォーマンスを発揮するレンズだ。最高水準の光学性能とビルドクオリティを求めるとこうなるのだろう。
長所:際立ったシャープネス・非常に低歪曲・非常に低色収差・美しいボケ・高いビルドクオリティ・強力な逆光耐性・大きなフォーカスリング回転角・質感
短所:F1.4で目立つ周辺減光・防塵防滴非対応・重い・高価・大きなフォーカスリングの回転角で素早い操作が出来ない
Mobile01
中判領域でもシャープな画質
- Otusシリーズは総金属製で重く頑丈な外装のレンズ群だ。今回借用したFマウント版は127mm×101mmの寸法で重さは1336gである。キヤノン版はさらに重く1405gだ。ただし、シグマの105mm F1.4 DG HSMはさらに重い1645gである。
- フィルターサイズはOtus 1.4/85と同じく86mmだ。
- 中望遠レンズとしては一般的な非対象構造の構成で11群14枚のレンズを使用している。9枚の低分散レンズを使用したアポクロマート仕様である。
- Otus 1.4/85のフォーカスリングの回転角は261度と大きく、まさかOtus 1.4/100が315度とさらに大きい回転角を持つことになるとは思いもよらなかった。
- 防塵防滴仕様では無いのが残念だ。
- Nikon Z 7と組み合わせることでボディ内手ぶれ補正を有効活用することが出来る。
- 4575万画素のNikon Z 7と組み合わせても隅から隅までF1.4から非常にシャープだ。しかし、F8以降では回折の影響でソフトとなってゆく。
- ミドルフォーマットのX1D-50Cと組み合わせても絞り開放から隅までしっかりとした性能のレンズだ。
- アポクロマート設計だが絞り開放では明らかにパープルフリンジが発生する。この点については過去のOtusシリーズと比べて優れているようには見えない。
- 逆光耐性はF8まで絞ると徐々にフレアとゴーストが目立ってくる。
- 周辺減光はF1.4で目立つものの、F2以降で徐々に低下しF4で解消する。
- 歪曲収差は良好に補正されている。
- 玉ボケは開放付近で口径食の影響を受けている。とは言え、大口径レンズでは不可避な現象だ。F2まで絞ると低減する。
- コマ収差の補正はとても良好だ。
フルサイズのみならず、ミドルフォーマットにマウントしても隅までシャープなレンズだ。アポクロマート設計の割に色収差が多かったのは残念だ。ただし、これは2段絞れば低減する上に一般的な写真サイズで目に付くことは無い。
PhotographyBlog
MFが大変だが素晴らしい画質
- ニコン版で1336g、キヤノン版で1405gと非常に重いレンズだ。間違いなく両手で支える必要がある。
- ボディ内手ぶれ補正搭載カメラのようにスローシャッターの手持ち撮影は出来ない。
- 総金属製で最高のビルドクオリティだ。
- 幅広いフォーカスリングは回転角が大きくピント合わせが簡単となるが、そもそも100mm F1.4のマニュアルフォーカスが難しい。いくらか慣れが必要だ。
- 色収差が問題となることはほとんど無い。ただし、等倍で確認すると極僅かな色づきを見つけることがある。
- 大口径レンズから予想できる周辺減光が発生する。フラットな被写体を撮影すると減光が目に付くかもしれないが、実写ではそれほど目につかない。F2まで絞ると改善し、F4で解消する。
- ボケの評価には個人差があると思うが、我々の見解としては美しく自然だ。
- シャープネス:
・中央:F1.4から優れており、F2まで絞ると際立ったシャープネスとなる。F8で回折の影響が出始めるまでの間は同水準を維持している。
・四隅:F4-F11で最良の結果を得ることが出来るが、絞り値全域で優れたシャープネスだ。
多くのツアイスレンズと同様、大きく重く、そして高価だが本当に美しい結果を出すことが出来るレンズだ。マニュアルフォーカスに慣れたフォトグラファーでもピント合わせは苦戦するかもしれないが、その労力と時間は並外れた画質で報われることだろう。
一眼レフを使ったピント合わせは非常に難しいかもしれないが、ボディ内手ぶれ補正やピーキングを利用できるミラーレスでは操作が簡単となる。クリエイティブな写真を撮るための素晴らしい選択肢だ。
マニュアルフォーカスや高い価格設定が問題無ければこの焦点距離でこれ以上のレンズは無いだろう。大多数の人はニコンやシグマの105mmがより適しているはずだ。
CAMERA LABS
間違いなく優れたレンズだが高価
- 距離情報はカメラ側に伝わらず、位置に関係なく0.01mの値となる。電子接点があrにも関わらず、ニコンの一部機能は無効化してしてしまう。NIKKORやシグマは距離情報が伝達される。さらにシグマのキヤノン版はレンズプロファイルも利用可能だ。
- 絞り羽根はニコンやシグマと異なりメカ絞りとなる。
- フォーカスリングは315度の回転角を持つ。このようなレンズとしては理想的な回転角だ。フォーカシングではいくらかブリージングが目に付き、無限遠と1.15mでは倍率が11%変化する。これはとても顕著で動画撮影では好まれないかもしれない。
- 絞りリングはF11まで半段ごとにクリックストップが備わっている。デクリック機構は無いため動画撮影には不向きだ。
- 鏡筒は戦車のような金属製のため、寒い環境ではレンズが非常に冷たくなる。
- 大口径レンズとして軸上色収差は避けられない問題だが、実写では極僅かで目立たない。比較してNIKKORは僅かに目立つ色収差、シグマとOtus 85は色収差が発生しない。
- Z 7にマントすると、DXフレーム四隅は絞り開放から良好なパフォーマンスだ。像面湾曲は見られない。
- DXフレームではシグマがダントツ、FXフレームではOtus100>SIGMA>Otus85となる。NIKKORは4本の中では最もソフトだ。
- 遠景でもF1.4からフレーム全体で優れたシャープネスを発揮する。ただし、周辺減光が強く影響するため、四隅パフォーマンスが悪化している。遠景でもフレーム全体のシャープネスは4本の中でベストとなる。NIKKORはやはり最もソフトだ。
- 周辺減光はF1.4で2EV以上の非常に強い減光が発生する。
- コマ収差はシグマよりも目立つが、NIKKORやOtus85よりも良好だ。
- ボケは滑らかで玉ねぎボケの兆候は無い。玉ボケはシグマやNIKKORよりも良好だ。
- ボケ描写でシグマを打ちのめすのは難しいが、Otus100も悪く無い。
- 逆光耐性はシグマと同程度だ。
Otus 1.4/100は当然のごとく優れたレンズだ。絞り開放からフレーム全域でシャープな上にボケはとても柔らかい。軸上色収差は良好に補正され、レンズ外装は戦車のように頑丈で洗練されたデザインだ。
とは言え、5,000ドルの価格設定は単に「非常におススメ」と評価できる値付けではない。さらに大きく、重いレンズ(シグマ105mm F1.4ほどでは無いが)だ。そして、100mm F1.4の浅い被写界深度は315度の回転角を持つフォーカスリングを持ってしても難しい。また、手ぶれ補正を搭載していないため、ニコンやソニーのミラーレスにマウントして利用するのが良いだろう。
- AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED:全域で優れたシャープネスと僅かな色収差、信頼性の高いAFを利用可能だ。光学性能はシグマやツアイスほどでは無いが、比較的スリムでフィルター径は82mmとなっている。Otusと比べて350g軽量で半値である。
- 105mm F1.4 DG HSM Art:今まで見た中で最も美しいボケ描写のレンズだ。Otusより200g重いが、光学性能はNIKKORを上回りOtusに匹敵する。そしてAF対応レンズだ。価格はOtusより遥かに安いが、価格を抜きにしても私はシグマを選ぶだろう。
長所:全域でシャープ・軸上色収差が少ない・コマ収差が少ない・良好なボケ
短所:MF限定・非常に高価・大きく重い・防塵防滴無し
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