セール】M.ZUIKOレンズ アウトレット 楽天市場 / Yahoo!ショッピング
セールOM SYSTEM ストア レンズ10%オフ -06/16 23:59

Nikonレンズ Nikon関連の情報 カメラ レンズ 機材の噂情報・速報 機材レビュー 海外の評価

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR ソフトウェア補正に依存しない真摯な設計思想

Lenstipが「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」のレビューを公開。優れた性能で価値のあるレンズと評価しつつ、望遠側でピークとなる光学性能だとよかったと言及。

Lenstip:Nikon Nikkor Z 180-600 mm f/5.6-6.3 VR

  • 外観:鏡筒とフレームは美しい黒色塗装とマット仕上げ。中国製であることを示す刻印。付属品として前後キャップ、三脚アダプター、フード、ソフトポーチが付属するが、ポーチは布切れ同然で保護性能は期待できない。価格帯を考慮すると、しっかりしたハードケースが望ましい。
  • 構造:完全な防塵・防滴構造を採用、可動部はすべてゴム製ガスケットで保護されている。前玉にはフッ素コーティングが施されており、清掃が容易。
  • 三脚座:金属製の専用三脚アダプターを装着。アダプターは完全に取り外し可能で、これにより185グラムの軽量化が可能。
  • 携帯性:ソニーより小型軽量であり、シグマ2本のレンズよりも軽量。シグマは物理的な全長が短いが、焦点距離により鏡筒が伸びるため、携帯性の比較は一概には難しい。
  • 操作性:AF/MF切替スイッチとフォーカスリミッター(FULL/6m–∞)を搭載。幅6.5cmの大型ズームリングには180〜600mmの焦点距離表示があり、動作は滑らかで適度なトルク。ズーム時に鏡筒長は変化せず、内部ズーム方式。
  • AF:Z 7使用時、AFは完全に無音。180mmでは合焦まで約0.4~0.5秒と良好だが、600mmでは約1秒と遅く感じられる。フォーカスリミッター使用時には時間短縮可能。精度に関しては評価が低く、良好な光条件でも被写体にピントを合わせるまで数十秒かかることがあり、実用性に不満が残る。
  • MF:幅1.7cmのMFリングはゴム製で、距離・被写界深度目盛は非搭載のフォーカスバイワイヤ方式。滑らかな操作感で、強く回せば約270度、ゆっくり回せば最大600度近く動作する。精密なピント合わせが可能。フォーカスブリージングは180mmで約2%、600mmで約9%で、低〜中程度に収まっている。ソニーFE 200-600mmよりやや劣るが良好な部類。
  • 手ぶれ補正:補正効果は4.3段分で、暗所でも十分に使える性能。ただし、メーカー公称の5.5段分には届かない。
  • 解像性能
    中央:180mm時、開放から67lpmm超と非常に高い性能を示す。中間焦点距離では開放で約59lpmm、絞れば60lpmmと良好。600mmの開放では並だが、f/8では47lpmm超に達する。ソニー200-600mmが開放で50lpmm超であるのに対し、やや劣る。
    APS-C端:180mmで最良、中間域も開放から良好。600mmではf/7.1~8で十分な画質を確保。
    フルサイズ端では中間焦点距離が最良で、180mmはやや弱く、600mmは最も弱い。
    まとめ:180〜400mmでは優れた描写を示すが、600mmでは性能が落ちる。個人的には600mm側でもう少し高解像度を望む。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:ズームレンズとしては極めて美しい描写。玉ボケは均一、外縁の硬さも目立たず自然。口径食も絞りを1段絞れば完全に解消されるため、欠点は見当たらない。
  • 軸上色収差:どの焦点距離や撮影距離でも良好に補正されている。
  • 倍率色収差:最短撮影距離では非常に良好。最長焦点距離ではやや値が下がるが依然として優秀。競合のソニー200-600mmは異なる特性を持つ(望遠側で優秀)。
  • 球面収差:フォーカスシフトが見られないため、球面収差の程度は小さいと判断。ただし、前後ボケの描写からは一定の球面収差が存在することがわかる。
  • 歪曲収差:いずれも軽度の糸巻き型歪曲で1%未満に抑えられている。この性能はズームレンズとしては非常に優秀、ソニー200-600mm、タムロン150-500mmに比べて圧倒的。
  • 周辺減光:非常に優れた補正。全焦点域で1EV以上の光量低下が発生しないのは非常に稀であり、光学設計の巧みさが光る。
  • コマ収差:良好に補正されており、特筆すべき欠点は見られない。
  • 逆光耐性:期待通り課題が残る。太陽が画面内外に位置すると、多くのゴーストやフレア、彩度の高いアーティファクトが発生し、コントラストも著しく低下する。鏡筒内構造の複雑さを考慮しても、改善の余地がある。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:Zシステムにとって非常に価値ある望遠ズームであり、多くのユーザーに歓迎されるはずだ。特にソフトウェア補正に依存しないニコンの真摯な設計思想が現れている。ただし、焦点距離600mmにおける描写力やAF性能には意図的な抑制が感じられる点も否定できず、上位であるZ 600mm f/6.3 VR Sとの競合を避けるための制約があった可能性がある。価格と性能のバランスは良好だが、Zシステム内のラインナップ戦略を考慮した結果と見られる部分もある。

2023年8月発売のZマウント用超望遠ズームレンズ。一眼レフではお馴染みの「150-600mm」に近いズーム域をインナーズーム方式でカバーしています。180mmでも600mmでも全長に変化がなく、600mmのまま運搬しやすいのが強み。ジンバル雲台搭載時にズーム操作による再調整の必要性が低く、簡単に搭載することができます。また、ズームリングは伸びる方式と比べると操作が軽く、軽い力で素早いズームに対応しているのも特徴。その一方で縮長が長く、カメラバッグへの収納性がやや低い点に注意が必要。

Lenstipのレビューによると、良好なビルドクオリティと光学性能と評価。歪曲収差や周辺減光は光学的に抑えられているらしく、諸収差で致命的な欠点はない模様。ただし、性能のピークが広角側となっているのが期待外れで、ソニーのように望遠側でピークとなる設計が良かったとのこと。

逆光耐性はレビューサイトによって評価がまちまちで、Lenstipではソニーと同じく良くない結果となったようです。ただし、複雑な光学設計のレンズなので、このような評価となるのは不可避なのかもしれません。

AF関連はテスト機が古い Z 7 なので割り引いて聞いておく必要がありそう。私のテストでは Z 8 を使用し、欠点というほど低性能とは感じませんでした。ボディ側のAF性能が良くなかったのかなと。

私はZ 8と組み合わせて使用。ズーム全域で良好な解像性能を発揮。切れ味抜群とは言えないものの、600mmでもフレーム全域で安定感のある結果を得ることが出来ます。画像処理次第では細部まで十分に満足のいく結果を得ることが出来るはず。同じインナーズームのソニーGレンズと比べて接写性能が高いので、遠距離の撮影以外にも使いやすいのがGood。

ニコン NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 最新情報まとめ

  • 初値:¥224,730
  • 予約開始日:6月23日10時
  • 発売日:2023年8月

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年8月 初値 224,730円
マウント Z 最短撮影距離 1.3-2.4m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 0.25倍
焦点距離 180-600mm フィルター径 95mm
レンズ構成 17群25枚 手ぶれ補正 5.5段
開放絞り F5.6-6.3 テレコン 対応
最小絞り F32-F36 コーティング SIC / F
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ110mm×315.5mm 防塵防滴 対応
重量 2140g AF STM
その他 インナーズーム・テレコン対応
付属品
フード・キャップ・ケース

関連レンズ

関連記事

-Nikonレンズ, Nikon関連の情報, カメラ, レンズ, 機材の噂情報・速報, 機材レビュー, 海外の評価
-,