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XC13-33mmF3.5-6.3 OIS レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

「XC13-33mmF3.5-6.3 OIS」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。APS-Cでは珍しい20-50mm相当の光学系を小型軽量な筐体に収めた便利なレンズ。

簡易的なまとめ

APS-Cでは珍しい20-50mm相当の光学系を小型軽量な筐体に収めた便利なレンズです。XCシリーズらしい割り切ったデザインが散見されますが、携帯性・収納性の高さが魅力的。X-M5と組み合わせたサイズ感で20-50mmを利用できるシステムは小型センサーを見渡しても少ないはず。

操作は限定的ながら不快と感じる部分は無し。AFは快適で、フォーカスブリージングは良く抑えられています。光学手振れ補正を搭載しているので、X-M5やX-T30 IIIとの相性が良好。

This convenient lens packs a 20-50mm equivalent optical system—rare for APS-C—into a compact, lightweight body. While its design shows the characteristic no-frills approach typical of the XC series, its high portability and storage efficiency are appealing. Few systems across small sensors offer the size advantage of using a 20-50mm lens paired with the X-M5.
While controls are limited, there are no elements that feel uncomfortable. Autofocus is smooth, and focus breathing is well-controlled. The built-in optical image stabilization ensures excellent compatibility with the X-M5 and X-T30 III.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

XC13-33mmF3.5-6.3 OISのレビュー一覧

まえがき

X-T30 IIIと共に正式発表された新しいズームレンズ。
フルサイズ換算で「20-50mm」に相当する焦点距離をカバーしており、最近流行りの広角寄り標準ズームスタイルを実現。全長37.5mm、重さ125gと富士フイルムのズームレンズで最小・最軽量を実現し、携帯性に優れ、旅行や日常撮影に適しています。

9群10枚構成で非球面レンズ4枚、EDレンズ3枚を採用し、円形9枚羽根の絞りを備えています。ズーム全域で最短20cmまで寄れる高い近接撮影性能を持ち、望遠端では最大0.25倍の撮影倍率を実現します。

最大4段分の光学手振れ補正を搭載しているので、ボディ側に手振れ補正を搭載していないX-M5やX-T30 IIIとの相性が良好。初心者から静止画中心のユーザーまで幅広く使いやすい一本です。

実質的な前モデル「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」のようなパワーズーム機能はありませんが、沈胴構造により収納時のサイズをコンパクトにすることが可能。

主な仕様

発売日 2026年1月
初値 399ドル
レンズマウント X
対応センサー APS-C
焦点距離 13-33mm
レンズ構成 9群10枚
開放絞り F3.5-6.3
最小絞り F22
絞り羽根 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.25倍(テレ端)
フィルター径 Φ49mm
手振れ補正 4段分
テレコン -
コーティング 不明
サイズ Φ61.9mm×37.5mm(沈胴時)
Φ61.9mm×55.6mm(ワイド端)
Φ61.9mm×57.2mm(テレ端)
重量 125g
防塵防滴 -
AF
絞りリング -
その他のコントロール -
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-49
レンズリアキャップ

価格のチェック

小売店での初値は49,500円。APS-Cミラーレスのキットレンズとしては若干高価ですが、カメラのレンズキットとして入手する場合は少し安くなります。15-45mm PZより少し高いものの、おどろほどの差でもありません。

XC13-33mmF3.5-6.3 OIS
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外観・操作性

箱・付属品

従来の黒を基調とした箱とは真逆のカラーリング。全体的に白を基調として文字のプリントに黒を使用。焦点距離が大きく表示されているので非常に分かりやすい。

付属品はレンズキャップのみ。XFシリーズと比べるとシンプルですが、価格を考慮すると許容範囲内。

外観

XCシリーズらしく、レンズマウントを含めて総プラスチック製の外装。金属パーツの多いXFレンズと比べると質感は見劣りします。サムヤンTinyシリーズほど安っぽさはありませんが、コストダウン感は否めません。XC35mmF2の価格なら許容範囲ですが、XC13-33mmの価格帯では金属製マウントにしてほしかったところ。

外装は光沢を抑えたマットなブラックで塗装。傷や指紋が目立ちにくい。

これと言った意匠はなく、シンプルなデザイン。表示は焦点距離を表す「13-33」のプリントのみ。

シリアルナンバーなどの表示はレンズ底部にシールとして張り付けられています。剥がれる可能性は低いものの、長期的な使用で脱落する可能性があります。

製造国はフィリピン。

ハンズオン

サイズ Φ61.9mm×37.5mm(沈胴時)
Φ61.9mm×55.6mm(ワイド端)
Φ61.9mm×57.2mm(テレ端)
重量 125g

レンズサイズは「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」よりも少し短めで、重量は若干抑えられています。XマウントのAFレンズとしては最軽量クラス。手振れ補正を搭載しているので、コンパクトなX-M5との相性が良好。

前玉・後玉

前玉にフッ素コーティングが施されていると言った記載は見当たらないので、水滴や汚れの付着が想定される場合は保護フィルターの装着がおススメ。

小さな前玉の周囲には49mmの円形フィルターソケットを搭載。49mmに対応する他の製品はほとんどありません。「XF16mmF2.8 R WR」くらいでしょうか。

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レンズマウントはプラスチック製で、4本のネジで本体に固定されています。防塵防滴には非対応、マウント周囲のゴムリングはありません。

内部を覗くと、緑色の基盤があります。他のレンズではあまり見ないほど基盤が露出しており、これが逆光などでどのように影響するのか後日チェック予定。

フォーカスリング

プラスチック製フォーカスリングを搭載。電子制御によりSTM駆動のフォーカスレンズを操作します。フ

ォーカスリングのレスポンスはリニアと思われ、回転速度に依存していないように見えます。13mmでは90度前後、33mmでは180度前後のストロークで動作します。

ズームリング

電動ズーム非対応のため。ズームリングはメカ式の構造。
使用時は沈胴構造を解除する必要があります。レンズ格納時に「レンズを展開してください」と言ったメッセージが表示されないので、うっかり展開し忘れることがありました。

少し力を入れて回転すると振動構造を解除して13mmに設定可能。ズームリングは少しざらつくものの滑らかに回転します。戦隊のストロークは沈胴時を含めて約90度ほど。

振動構造を解除すると内筒が前方へせり出します。 13mmと33mmの時にレンズは最も伸びズーム中間域でレンズは短くなります。伸びている内筒にガタツキはありません。

開放F値の変動

焦点距離 開放F値
13mm F3.5
16mm F3.8
23mm F5.1
31.3mm F6.3

レンズの絞り開放F値は焦点距離によって小刻みに変動します。

絞りリング

非搭載のため、カメラ側のダイヤル操作が必要です。
X-E5など、コマンドダイヤルが使い辛い機種の場合は絞り操作に苦労します。X-M5のようにシンプルなダイヤルを搭載している場合は問題ありません。

装着例

X-M5に装着。
レンズ格納時はパンケーキレンズに近いコンパクトなシステムサイズを実現。小さなカメラバッグにも簡単に収納することができます。総重量500g以下のため、非常に軽量。片手でも簡単に取り扱うことが出来ます。ただしズームリングが手動式のため、左手操作は必須。

AF・MF

フォーカススピード

X-E5に装着してテスト。
レンズのフォーカスはステッピングモーター駆動。13mm・33mmいずれも近距離から遠距離まで素早いピント合わせが可能。至近距離でのAF-Cも応答性は良好でした。カメラ側の性能次第で動体撮影も可能。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

いずれの焦点距離も画角変化が皆無とは言えないものの、全体的に良く抑えられています。

13mm
Before imageAfter image
23mm
Before imageAfter image
33mm
Before imageAfter image

精度

レンズ側に問題はありません。
ただし、カメラによってはピントの山を外した状態で合焦と判断する可能性があります。

MF

前述したように、滑らかで応答性の良いフォーカスリングです。ズーム全域で問題なくピント合わせが可能でした。

クローズアップ

33mm時に最大撮影倍率 0.25倍を達成。広角端13mmに向かって最大撮影倍率は徐々に低下します。

広角側はクローズアップには不向きですが、撮影倍率が高かったとしても短すぎるワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)が実用的ではありません。

33mmで0.25倍もあれば十分と言えるでしょう。

まとめ

APS-Cでは珍しい20-50mm相当の光学系を小型軽量な筐体に収めた便利なレンズです。XCシリーズらしい割り切ったデザインが散見されますが、携帯性・収納性の高さが魅力的。X-M5と組み合わせたサイズ感で20-50mmを利用できるシステムは小型センサーを見渡しても少ないはず。

操作は限定的ながら不快と感じる部分は無し。AFは快適で、フォーカスブリージングは良く抑えられています。光学手振れ補正を搭載しているので、X-M5やX-T30 IIIとの相性が良好。

光学性能は現在チェック中。
XFシリーズの高級レンズと比べるとイマイチな部分もありますが、気軽に携帯性できる換算20mmズームレンズと考えると許容できる範囲が広い。敢えて言えば、33mmの周辺・隅で画質が少し低下傾向というくらい。あと、大きなボケ・綺麗なボケは期待できません。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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