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ニコン・キヤノン・ソニーのF4標準ズーム徹底比較 Vol.4 逆光編

キヤノン「RF24-105mm F4L IS USM」、ニコン「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」、ソニー「FE 24-105mm F4 G OSS」の比較テスト第四弾。今回は強い光源をフレームに入れた際のフレア・ゴーストをチェック。

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逆光耐性

24mm

F4

3本のレンズに大きな差は見られない。どのレンズも光源付近のフレアは良く抑えられているが、光源由来のゴーストが強めに発生している。露出が同じにも関わらずニコンの作例が少し白飛び気味なのは、おそらくニコンの実効ISO感度がやや低く、シャドウ側に寄っているためだと思われる。(過去のDXOMARKのテスト結果からニコンの実効ISO感度が比較的低いことが分かる。)

F22

F22まで絞ると、どのレンズも複数のゴーストが非常に目立つようになる。その中でも影響が少ないのはニコンで、最も目立つのはソニーである。ただし、キヤノンは光源付近にマゼンダのフレアのような色被りが見られる。

50mm

F4

キヤノンとニコンはフレア良く抑えているが、キヤノンのほうがゴーストの影響が強い。フレア・ゴーストの影響が最も目立つのはソニーだ。全体的にコントラストが低下し、ゴーストも影響も目立つので本来の画質が破綻している。もちろんフレアやゴーストを味とするならば面白い選択肢となるが、楽しめないのであればソニーの逆光耐性は厳しい。

F22

F22まで絞るとソニーはフレアが抑えられるものの、ゴーストが驚くほど発生する。ニコンとキヤノンは比較的良好だが、やはりニコンが最も良好にフレアとゴーストを抑えているように見える。また、絞った際の光条が最も綺麗に伸びているのはニコンだ。

105mm/120mm

F4

どのレンズもフレアの影響を避けられないが、明らかに破綻しているのはソニーで、キヤノンもゴーストが目立つ。ニコンはゴーストを良く抑えており、使える画質となる可能性が比較的高い。

F22

ソニーとキヤノンはフレアとゴーストの影響が強く、コントラストが大きく低下している。比較してニコンはフレアが良く抑えられ、ゴーストの数も少ない。

風景広角

F4

一般的な逆光シーンでもニコンが良好だ。キヤノンとソニーが光源周辺でフレアんも影響を受けているのに対し、ニコンは良好なコントラストを維持している。

F22

F22まで絞ると、やはりソニーのゴーストが目立ち、キヤノンも良くみると影響を受けているのが分かる。絞った際の綺麗な光条もニコンが優秀だ。

 

今回のまとめ

ポイント

NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

  • 良好な逆光耐性

RF24-105mm F4L IS USM

  • 絞るとゴーストが目立ちやすい

FE 24-105mm F4 G OSS

  • 絞らなくてもフレア・ゴーストが目立ちやすい

NIKKOR Zレンズは優れた逆光耐性を備えており、このレンズも例外ではなかった。もちろんZ 24-70mm F4 Sと比べるとパフォーマンスは低下するが、それでも競合レンズと比べると明らかに良好だ。木漏れ日やサンセットなど、かなり強めの逆光シーンを撮影する機会が多いのであれば、強みとなるポイントだと思う。光条も綺麗で非常に使いやすい。
キヤノンはソニーよりも良好だが、絞った際のゴーストが発生しやすく、サンセットでは使い辛いと感じた。ソニーはフレア・ゴーストが発生しやすく、この3本の中で逆光耐性が低いのは明らかだ。もしも後継モデルが登場するのであれば、改良が必須のポイントだと思う。

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