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OM SYSTEM OM-1 高感度・電子シャッター・メニューの第一印象

このページではOM SYSTEM「OM-1」購入初日のファーストインプレッションを掲載。ローリングシャッターの影響や高ISO感度・ハイレゾショットのディテールやメニューシステムについて。

OM-1のレビュー一覧

ローリングシャッターの確認

いつものテスト環境(高速回転する小型扇風機)で電子シャッターを使用して撮影。結果は完璧と言えないものの、マイクロフォーサーズとしてはローリングシャッターの影響が最も少ないカメラである。「E-M1 Mark IIIの2倍の幕速」と言われているのは妥当なところ。
積層型CMOSセンサーとしては、もう少し良好な結果を期待していたのは事実だが、クアッドピクセルAF方式を採用しているため、実質的に8000万画素のデータを処理していると考えると健闘しているのだと思う。
ちなみにISO 12800を超えるとローリングシャッターの幕速が低下する。それでもE-M1 Mark IIIとよく似たパフォーマンスである。

積層型CMOSセンサーとしてはパフォーマンスが伸び悩むものの、この価格帯で電子シャッターの影響を抑えた高速連写が出来るカメラとしては優秀だ。これ以上の結果を得ようと思ったら、今のところフルサイズで積層型CMOSセンサーを採用した高価な機種しかない。今のところ最も安くて30万~40万円台の「α9」「α9 II」、その上は60~70万円のハイエンドモデルのみ。

ちなみに新居に引っ越してしまったので、今まで補足テストとして実施してきた「60Hz区域の蛍光灯でバンディングを確認」する手段が付近に無い。近場で蛍光灯が残っているところを探している最中だ。

高ISO感度

今回は使える時間も少ないので、初期設定のJPEGとAdobe Lightroom Classic CCで現像したRAWの比較を掲載する。

RAWを確認してみると、カラーノイズの影響は従来機と比べて顕著な改善は見られない。実質8000万画素のクアッドピクセルで高速性を高めつつ、高ISO感度の耐性を維持しているのならば御の字か?少なくともカラーノイズを色消しすることでISO 12800付近まではディテールをなんとか維持できるように見える。

JPEGの処理はかなり良くなっているように見える。ISO 6400くらいまでは普通に使える水準の画質に見え、ISO 12800もディテールに目を瞑れば許容範囲内だ。ISO 25600以降は画質が一気に崩れるので避けたほうが良いだろう。
今のところ初期設定のNR標準でテストしているので、ディテールを重視したい場合は「NRオフ」「NR弱」を選択しても良いと思われる。どちらにせよ、JPEG出力時はカラーノイズが処理される。

ハイレゾショット

今回は時間があまり無いので、ISO感度テストと同じシーンで三脚ハイレゾを使用した。

従来通り、パナソニックのハイレゾモードと比べてRAWのディテールがソフトである。OM Workspaceやボディ内RAW現像を使うことでソフトさは回避できる。ハイレゾショットの合成処理は間違いなく早くなっているので、使う機会が多くなるはず。

メニュー

おそらく既存のオリンパスユーザーがOM-1に乗り換えた際につまづくポイント。全体的にスタイリッシュだが、妙に使い辛さを加えたメニューシステムとなっている。
構成・構造がガラッと変わっているので、操作方法と配置を覚えるまでは苦戦すると思う。従来はニコンのような垂直構造のメニューシステムだったが、OM-1ではキヤノンのような水平構造へと変化した。これに伴い、従来は上下の方向ボタンで機能を選択肢し、左右のボタンで階層を行き来していた操作方法が出来なくなっている。

第1層のタブは方向ボタンで切り替えることが出来ないので、素早く操作するためにはフロントダイヤルの操作が必須だ。第2層はページ数が多いものの指標となる色分け・表示が無いので、目的の機能へたどり着くまで時間がかかる。構成そのものは良くなっているものの、ナビゲートの改善は必要だと思う。

各種設定項目も部分的にデザインが変更されている。分かりやすいと思う項目があれば、「なぜこうしたのか?」理解に苦しむ項目もある。そのあたりはメニューシステムのレビュー時にガッツリ解説する予定。

マイメニューは従来通りだ。通常のメニュー画面からRECボタンを押すことで機能の登録や削除が可能である。非常に秀逸なシステムであり、他社も導入して欲しいところ。

まとめ

「従来機を葬り去る圧倒的なノイズ耐性」と喧伝することはできない。RAWの高ISO感度に実質的な進化が見られないのは残念だが、他社を見ても高ISO感度で劇的な進化を遂げているセンサーは見たことが無い。何かブレークスルーが無い限り、これ以上の大幅な画質向上は難しいのだと思う。120コマ秒のRAW出力に対応しつつ、(4/3フォーマットとしては良好な)E-M1 Mark IIIと同等の画質を維持しているだけでも御の字だ。

JPEG出力はノイズリダクションがかなり良くなっているので、人によっては満足度が高いと思う。私も子供の記録写真などではJPEGを多用するので、画質向上は大いに歓迎できるものだ。

ただし、良好となっているのはあくまでもコントラストが高い領域のみで、低コントラストな部位はディテールが溶けやすいので気を付けたい。また、JPEG出力時に重要となるカラープリセットに変化が無い。徐々に種類を増やしている富士フイルムのフィルムシミュレーションや、根本的にシステムを変えたソニーのクリエイティブルックなどが羨ましく感じる(X-S10やα7 IVユーザーなので、実際に使用中)。

ローリングシャッターの影響は予想の範囲内だ。完璧では無いが、このパフォーマンスで物足りない人はそう多くないと思う。高速移動する物体をフレーム一杯に捕捉する場合や、パンニングする場合の影響は今後確認する予定だ。敢えて言えば電子シャッターでフラッシュを多用したいと考えていた人は次世代のカメラを待つ必要がある(OM-1は1/100秒まで)。

メニューシステムは一見すると「おお!」となるものの、実際に使ってみると「おお…」となる。
構成は悪くないし、フォントも見栄えが良く、部分的に視覚的な要素も良くなっている。問題は操作・ナビゲートだ。これが改善できれば新メニューの評価はグッと高まると思う。

参考情報

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