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Nikon Z7・Z6とSONY α7RIII・α7IIIはどちらを買うべきか?

Nikon Z7/Z6が正式発表されましたね。さっそく直接のライバルとなるソニーα7シリーズと見比べてみましょう。

更新履歴

  • 2018-8-23:正式発表を受けて現在ページを更新中です。

まずはNikon Z7/Z6をチェックする

Nikon Z7とZ6はボディレイアウトが統一されており外観的な違いはほぼありませんね。あるとしたらZ7・Z6のロゴくらいでしょうか?

当然ながら外装パーツも全く一緒と言っても過言ではありません。カメラ外装のコストパフォーマンスで言えば安価なNikon Z6が圧倒的に良好ですね。

カメラグリップ周辺はニコン一眼レフカメラと似ていますが、小型ボディらしく背面レイアウトなどは独特なデザインとなっています。特にカメラ背面右下のボタン群は賛否分かれそうな配置。

MODE操作はボタンでは無く、ダイヤル式なのでD850やD5ユーザーからすると戸惑うかもしれません。ファインダーは角形で当然ながらアイピースシャッターは無し。

細部のアップ

α7系と外観を見比べる

正面

マウントネジの本数

α7と比べてマウント径が大きいですが、6本ネジのα7に対して4本ネジの模様。今後F0.95やF1.2などの超大口径レンズのロードマップがあるにしてはやや心もとないな、というのが正直なところ。

一方でSONYは過去2世代の経験を糧としてマウント固定のネジを6本に増量しています。このあたりの差がどのように現れるかはZシステムが実際に稼働してみないと分かりません。

フロントFnボタン

Zシステムの有利なポイントとして、α7には存在しないFnボタンが2つ配置されています。これは使い勝手で大きな差がつく操作性。

α7IIIを使っていると右手薬指が完全に遊んでいるので、「ここにボタンあったらなぁ」と思ったことは1度や2度ではありません。

背面

一眼レフカメラのボタンレイアウトと似ていますが、一眼レフでボディ左側に配置されていた拡大縮小ボタンが右下に存在します。α7と比べて少しボタン数が多い。

右下のレイアウトは賛否両論ありそうなデザイン

静止画・動画レバーとDISPボタンの位置や右下に4つも密集したボタン群は賛否両論となるかもしれません。

「こんな一等地にDISPボタンと静止画/動画切替レバー要りますかね?」という気がしないでもない。一方のα7はRECボタンとAF-onボタン(カスタム可)と無難な操作性。

4つのボタン群は微妙に形状を変えたり、セパレートを設けたりして感触に変化を持たせているようですが、これは実際に使ってみないと評価し辛いところ。

背面ホイールは無いが…

Nikon Zカメラには背面ホイールが存在しません。前後のコマンドダイヤルのみ。α7は背面ホイールに任意で設定した機能を利用することが出来ます。

その代わり、Nikon Zシステムはレンズのフォーカスレンズを「露出補正」や「絞り」「ISO感度設定」用の操作リングとして使用可能。これはなかなか面白いシステムでソニーには無い機能。

クイックメニュー機能は使い勝手に差があり

どちらのカメラにも「iメニュー」「Fn」という複数の設定項目を一度に呼び出すボタンが存在します。どちらも任意の機能を選択しカスタマイズ可能。

ただし、α7は呼び出した機能群のタッチ操作が不可。一方でZカメラはタッチ操作が可能。個人的にこの差は使い勝手に大きくひびくポイント。

「MENU」ボタンの場所

ソニーαの場合、MENUボタンがカメラ左上に存在します。このボタンはメニュー画面で「戻る」の機能を担っているため、必然的に押す回数が増えるボタンです。

にもかかわらず、カメラ左上に配置されているため左手で操作する必要があるのです。特に大きなレンズを装着している場合、左手はレンズを支えているのでMENUボタンを押し辛かったり。

その点、Zカメラのボタン配置は右手で完結できる良心的なポジション。本音を言えば「再生」ボタンもカメラ右下に配置されていれば良かった。

上面

スペースが余っているα7系と比べてZカメラはバランス良く操作機能が配置されています。

シンプルなモードダイヤル

Zカメラのモードダイヤルはとてもシンプル。ソニーのようにSCNや動画に関するコマンドはありません。動画モードはカメラ背面のレバーを切り替えることで利用可能です。

ニコン一眼レフと似たカメラグリップと周辺デザイン

Zカメラのグリップデザインは一眼レフと非常に似ているので、違和感なく使うことが出来そうです。

α7のC2やC1ボタンはグリップから少し離れすぎているため、指が短い私にとって押し辛い配置なのです。その点、Z7のシャッターボタン周りはとても使いやすそうです。

サブモニタ

α7と大きく異なるポイントはサブモニタを搭載していること。一眼レフと比べて表示サイズは小さいですが必要最低限の項目はまとまっているようです。

ニコン新型ミラーレスの情報をまとめるページはコチラ

α7系とスペックを見比べる

センサー

Z7 α7R III α7 III Z6
センサー 裏面照射型
有効画素数 4575万 4240万 2420万 2450万
ローパスフィルター あり
手振れ補正 5軸5.0段 5軸5.5段 5軸5.0段
備考

Nikon Z7はD850と同等のセンサーか?

像面位相差AFを実装しているものの、D850と仕様が似たセンサーです。どちらも4575万画素の有効画素を持つ裏面照射型CMOSセンサーだったりする。

これがD850と似たパフォーマンスだとすると、その性能はフルサイズセンサーの中でもトップクラスのパフォーマンスを発揮するはず。

ニコン初のボディ内手振れ補正

時代の流れを読み取ったのか、光学手振れ補正では無くセンサーシフト式のボディ内蔵手振れ補正を採用した模様。

補正効果はα7R IIIには及ばないものの、初めてのボディ内手振れ補正としてはとても良好な補正効果ではないでしょうか。実際に使ってみないと分かりませんが、これは期待したいポイント。

処理エンジン・記録形式

Z7 α7R III α7 III Z6
画像処理エンジン EXPEED 6 BIONZ X EXPEED 6
RAW出力 ・14/12bit
ロスレス圧縮
・圧縮
・非圧縮
・L/M/S対応
・14bit
・圧縮
・非圧縮
・14/12bit
ロスレス圧縮
・圧縮
・非圧縮
・L/M/S対応
記録メディア XQD SD/HC/XC
MS PRO DUO
・UHS-I/II対応
XQD
記録メディアスロット 1 2 1
備考 TIFF出力 TIFF出力

XQD限定の1スロット

Zカメラの価格帯としては珍しくメディアスロットが1カ所。特にファイルサイズの大きいZ7にとって厳しい仕様。さらに種類が限られ、比較的高価なXQDカードを複数保持するのは費用的に負担が大きいと感じるかもしれません。

露出制御

Z7 α7R III α7 III Z6
測光方式 ・マルチパターン
・中央部重点
・スポット
・ハイライト重点
・マルチ
・中央重点
・スポット
・画面全体平均
・ハイライト重点
・マルチパターン
・中央部重点
・スポット
・ハイライト重点
測光範囲 -3?17 -3?20 -3?17
ISO感度 64?25600 100?32000 100?51200
拡張ISO感度 32/102400 50/102400 50/204800
露出補正 ±5 ±5 ±5
フリッカー低減 対応
備考

オートフォーカス

Z7 α7R III α7 III Z6
ファインダーAF方式 ハイブリッド ハイブリッド
ライブビューAF方式
測距点(位相差) 493点 399点 693点 273点
測距点(コントラスト) 不明 425点 不明
クロス測距点
F8対応点 不明 399点 693点
F11対応
不明
測距輝度範囲 ファインダー -1?19
-4?19*
-3?+20EV -2?19
-4?19*
測距エリア選択モード ・ピンポイント
・シングル
・ダイナミック
・ワイド
(S/L)
・オート
・ワイド
・ゾーン
・中央
・フレキシブル(S/M/L)
・拡張フレキシブル
・ロックオン
・瞳AF
・ピンポイント
・シングル
・ダイナミック
・ワイド
(S/L)
・オート
追従特性 ・AF速度
・追従感度
・追従感度 ・追従感度 ・AF速度
・追従感度
備考

3Dトラッキングが無い

ニコン一眼レフで重宝していた3DトラッキングがZカメラには実装されていません。一眼レフの専用AFユニットを使った高度な処理だったのでしょうか?実に惜しいポイント。

瞳AFが無い

Zカメラは各社でメジャーとなりつつある瞳AFに非対応です。キヤノンも重い腰を上げてEOS Kiss MでAF-S対応したことを考えるとニコンは少し焦った方が良いのではないかなと。

特に中距離から確実に検出するα7第3世代や人体認識AFを搭載した最新LUMIXなどと比べるとやや物足りない。

特にロードマップでF1.2のような大口径レンズを載せているのですからキッチリ瞳にピントを合わせたいと思うのです。

ただし、DPREVIEWテスト動画を見る限りではカジュアルユースとしては十分なパフォーマンスを持っているかもしれません。

シャッター・ドライブ

Z7 α7R III α7 III Z6
シャッター速度 1/8000?30秒
電子シャッター速度 1/8000?30秒
フラッシュ同調速度 1/200 ?1/250秒 1/200
高速連続撮影 AF-S ?9コマ/秒 ?10コマ/秒 ?12コマ/秒
高速連続撮影 AF-C 5.5コマ/秒 ?10コマ/秒 5.5コマ/秒
連続撮影可能枚数 ・圧縮RAW:19
・ロスレスRAW:19
・非圧縮RAW:18
・RAW:76
・非圧縮RAW:28
・RAW:89
・非圧縮RAW:40
・圧縮RAW:43
・ロスレスRAW:43
・非圧縮RAW:34
低速限界設定 対応
備考

Z7はバッファが詰まりやすい

高解像センサーのためファイルサイズが大きいということもありますが、それでも同クラスのα7R IIIと比べても明らかにバッファが詰まりやすい。

同解像性能を持つD850は遥かに大きなバッファ深度を持っていただけに残念なポイント。

ファインダー

Z7 α7R III α7 III Z6
方式 0.5型 OLED
解像度 369万dot 236万dot 369万dot
視野率 100%
アイポイント 21mm 18.5mm 21mm
倍率 約0.8倍 0.78倍 約0.8倍
フォーカシングスクリーン ・電子式
・3分割
・方眼
・対角+方眼
フレームレート 60 fps 60/120 fps 60 fps 60 fps

Z6のコスパ良好

Nikon Z6の価格帯としては贅沢なファインダー仕様(高解像・高倍率)となっています。これはライバルモデルα7 IIIと比べてもかなり良好なパフォーマンス。

モニタ

Z7 α7R III α7 III Z6
形式 TFTカラー
解像度 210万dot 144万dot 92万dot 210万dot
サイズ 3.2型 3.0型 3.2型
可動方式 チルト チルト
・上:107°
・下:41°
チルト
タッチパネル AF
メニュー
imenu
AF AF
メニュー
imenu
備考 ・白画素

タッチパネルの使い勝手は良好

メニューやFnメニューでタッチ操作が出来ないα系と比べて、Zカメラは幅広いタッチ操作に対応しています。

特にiメニューで使えるのは便利ですね。ただし、タッチパッドAFには対応していません。

動画

Z7 α7R III α7 III Z6
映像記録方式 ・MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式 ・LPCM
・AAC
・LPCM
・Dolby Digital
・LPCM
・AAC
記録形式 ・MOV
・MP4
・XAVC S
・AVCHD
・MOV
・MP4
4K ?30p
FHD ?120p ?60p 100Mbps ?120p
ハイスピード ・FHD
30p ×4
・?FHD 60p
・?120fps
・FHD
30p ×4
外部出力 4:2:2 10bit 4K 4:2:2 8bit 4:2:2 10bit
タイムラプス ?4K 30p ?4K 30p
手振れ補正 ・電子式 ・レンズ
・センサーシフト
・電子式
撮影機能 ・TC
・ゼブラ
・ピーキング
・ガンマ表示アシスト
・TC/UB
・ゼブラ
・ピーキング
・AF駆動速度
・TC
・ゼブラ
・ピーキング
連続撮影時間 29分
備考 ・N-LOG
・S.35mm時 全画素
・S-Log2/3
・HLG
・S.35mm時 全画素
・S-Log2/3
・HLG
・FF時 全画素
・N-LOG
・FF時 全画素

作画機能

Z7 α7R III α7 III Z6
HDR撮影 対応
多重露光 ・加算
・加算平均
・比較明合成
・加算
・加算平均
・比較明合成
インターバル撮影 対応 対応
高解像撮影 対応
ブラケット AE/フラッシュ/WB/ADL AE/WB/DRO AE/フラッシュ/WB/ADL
ボディ内RAW現像 対応 対応
レンズ補正 ・周辺光量
・倍率色収差
(設定不可)
・歪曲収差
・回折補正
・周辺光量
・倍率色収差
・歪曲収差
・周辺光量
・倍率色収差
(設定不可)
・歪曲収差
・回折補正
仕上がり設定 ・輪郭協調 9段
・ミドルレンジシャープ
・明瞭度±5
・コントラスト±3
・明るさ±2
・彩度±3
・色相±3
・フィルター
・調色
(各0.25段で調整可)
・13種
・PP1-10
・カスタム6枠
・コントラスト±3
・彩度±3
・鮮鋭度±3
・輪郭協調 9段
・ミドルレンジシャープ
・明瞭度±5
・コントラスト±3
・明るさ±2
・彩度±3
・色相±3
・フィルター
・調色
(各0.25段で調整可)
ホワイトバランス ・AWB 3種
・自然光オート
・電球
・蛍光灯 7種
・晴天
・フラッシュ
・曇天
・日陰
・マニュアル 6枠
・色温度
(2500?10000)
・オート 3種
・太陽
・日陰
・曇天
・電球
・蛍光灯 4種
・フラッシュ
・色温度
(2500?9900)
・色フィルター
・カスタム 3枠
・水中オート
・AWB 3種
・自然光オート
・電球
・蛍光灯 7種
・晴天
・フラッシュ
・曇天
・日陰
・マニュアル 6枠
・色温度
(2500?10000)
DR補正 ・4段階 ・5段階 ・5段階 ・4段階
デジタルフィルター 20種 ・8種 ・8種 20種

α7 第3世代はボディ内アプリ非対応

α9以降の同シリーズはボディ内アプリに対応しなくなったため、インターバル撮影などの撮影機能が使えなくなってしまいました。そして、代替機能は用意されていません。

一方でZカメラは一眼レフと同様に多重露光や微速度撮影、タイムラプスなどの撮影機能を利用できます。

インターフェース・搭載機能

Z7 α7R III α7 III Z6
映像/音声出力・デジタル端子 ・Type-C USB 3.1
・Micro B
・Type-C
・Type-C
特殊端子
シンクロ端子
HDMI C D C
外部マイク入力端子 3.5mm
ヘッドフォン端子 3.5mm
リモコン端子 USB Micro B
ワイヤレスリモコン RMT-DSLR2
WiFi 802.11b/g/n/a/ac 802.11b/g/n 802.11b/g/n/a/ac
Bluetooth 4.2 4.1 4.2
NFC あり
GPS
電子水準器 2軸
防塵防滴 対応

WiFi ac規格に対応

WiFiの通信規格で従来と比べてより高速通信に対応しています。

D850までは11nにも対応していなかったのですが、ここにきて急にしっかり対応したようですね。

ニコン・ソニーどちらもキヤノンやパナソニック「電源オフからの画像転送操作」には対応していません。

ボディ・電源

Z7 α7R III α7 III Z6
バッテリー EN-EL15b NP-FZ100 EN-EL15b
USB充電 対応 対応 対応
USB給電 対応
撮影可能枚数 330コマ 530コマ 610コマ
大きさ 134
×100.5
×67.5mm
126.9
x95.6
x73.7mm
134
×100.5
×67.5mm
質量 (CIPAガイドライン) 675g 657g 650g 675g
質量 ボディのみ 585g 572g 565g 585g

USB充電には対応したが給電非対応

α7のようにUSB端子を介してバッテリーの充電に対応していますが、外部電源をカメラを動かすUSB給電には対応していないようです。

これはインターバル撮影や動画撮影時に気になるポイントと言えるかもしれません。

購入早見表

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