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タムロン 28-105mm F2.8 を想定した光学系の特許出願再び

タムロンが2024年12月26日付で特許出願を公開。「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」用と思われますが、実施例の中には「35-150mm F2.8」や「28-105mm F2.8」を想定したような光学系もあるようです。

概要

  • 【公開番号】P2024180681
  • 【公開日】2024-12-26
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2024-10-22
  • 【分割の表示】P 2021106602の分割
    【原出願日】2021-06-28
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】大口径比でありながら、全体的に小型で、光学性能の優れたズームレンズ及び当該ズームレンズを有する撮像装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が広く普及している。このような撮像装置として、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、放送用カメラ、監視カメラ、車載カメラ等種々のものがある。いずれの撮像装置においても大口径比であり、高い光学性能を有するズームレンズに対する市場の要求は強い。
  • 【0005】
    また、近年、ライブビュー画像により撮像を行うデジタルスチルカメラ等が普及している。ライブビュー撮像時には像面位相差AF方式や、コントラストAF方式により被写体にピントを合わせることが行われている。特に、コントラストAF方式ではフォーカス群を常に移動させながら被写体にピントを合わせる。さらに、近年、トラッキングAFを採用するデジタルスチルカメラ等も広く普及している。トラッキングAFとは、撮像対象とする被写体に一度ピントを合わせた後は、被写体の移動に応じてフォーカス群を移動させながら被写体に常時ピントを合わせ続けるオートフォーカス機能をいう。
  • 【0006】
    このようにコントラストAFやトラッキングAFを利用して動画撮像等を行う場合、フォーカス群の移動に伴って、撮像面上での被写体の大きさが変化する現象がある。このようなフォーカス群の移動による像倍率の変化が大きい場合には、ライブビュー画像を観察する撮像者に違和感を生じさせることになる。この像倍率の変化は、光学系においてフォーカス群が物体側、つまり光学系の前方に配置されているほど、大きくなることが知られている。したがって、フォーカス群の配置を適切に設定する必要がある。

実施例1

  • 焦点距離:36.0267-145.5296
  • F値:2.0604-2.9089
  • 半画角:30.9716-8.0578
  • 像高:21.6330

実施例3

  • 焦点距離:36.0059-145.7846
  • F値:2.9006-2.8998
  • 半画角:31.1279-8.1277
  • 像高:21.6330

実施例5

  • 焦点距離:28.8086-101.8857
  • F値:2.9114-2.9097
  • 半画角:38.4220-11.4289
  • 像高:21.6330

実施例1は「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」を想定しているようなレンズ構成とパラメータですね。他の実施例では似たような構成を採用しつつ「35-150mm F2.8」「28-105mm F2.8」のようなズームレンズの光学系実施例を掲載。

原出願が公開された時点(2023年1月17日)で「28-105mm F2.8」は夢物語のように見えましたが、昨年末から今年のかけて、キヤノン「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」シグマ「28-105mm F2.8 DG DN」が立て続けに登場。タムロンが似たようなレンズをリリースしたとしても驚きません。

とはいえ、タムロンは焦点距離や開放F値で他社と区別化する傾向があるため、実施例のまま製品が登場する可能性は低そう。タムロンらしい高倍率のF2.8ズームレンズを見てみたいところですが、今のところ新製品に関する噂情報は耳にしていません。

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