2021年12月16日付けでリコーの気になる特許出願が公開。実用化された「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」と共に「18-100mm F2.8」を想定していたような実施例を含んでいます。
概要
- 【公開番号】特開2021-192088(P2021-192088A)
- 【公開日】2021年12月16日
- 【発明の名称】ズームレンズ、レンズ鏡筒、交換レンズ及び撮像装置
- 【出願日】2020年7月14日
- 【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー- 【課題】小型・高性能と大口径とを両立し、オートフォーカスの小型化・静粛化を実現するズームレンズを提供する。
実施例1
- 焦点距離:16.5-48.6
- F値:2.9
- 半画角:42.0-16.1
- 像高:14.24
パラメータやレンズ構成から「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」に関係する実施例だと思われます。10の実施例のうち大部分は16-50mm F2.8に関するものであり、どの実施例を採用したのかは不明。
実施例9
- 焦点距離:18.5-101.9
- F値:2.9
- 半画角:39.0-7.7
- 像高:14.24
- 全長:
- バックフォーカス:
18mmから100mmをカバーする幅広いレンジで開放F値「F2.8」を実現しています。フルサイズで言うところの「28-150mm」に相当する便利なズームレンズですね。このカバーエリアでF2.8を使うことが出来るのは魅力的ですねえ。残念ながら実用化されなかった模様。収差図を見る限り一眼レフ用レンズとしては歪曲収差が強めに残っていますね。ミラーレスと違ってソフトウェア補正が出来ないファインダー像を考慮すると、あまり現実的な歪曲収差では無かったのかもしれません。
(補足:思い返してみると、2020年9月の段階で似たような特許出願が公開されていたようです。出願日が2019年となっているので、数年前から開発は進んでいたようですね。)
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW 交換レンズデータベース
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