2020年8月6日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。RF100-500mmに関連するものと思われますが、「200-800mm F6-8.5」など非常に個性的なズームレンジをカバーする実施例も含まれています。
800mmをカバーするスーパーズーム
- 【公開番号】特開2020-118816(P2020-118816A)
- 【公開日】令和2年8月6日(2020.8.6)
- 【発明の名称】ズームレンズ、撮像装置、レンズ装置
- 【出願日】平成31年1月23日(2019.1.23)
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】ズーム全域にわたり高い光学性能が容易に得られる小型のズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供すること。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 101.99-489.99 82.24-395.00 120.00-590.00 F値 4.60-7.20 4.10-6.40 4.60-7.20 半画角 11.98-2.53 14.74-3.14 10.22-2.10 像高 21.64 21.64 21.64 全長 222.94-312.20 204.12-294.22 240.18-335.29 BF 19.88-69.71 21.72-68.86 15.00-73.64 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 199.97-784.76 F値 6.00-8.50 半画角 6.17-1.58 像高 21.64 全長 285.44-385.65 BF 22.57-83.86
レンズ構成を見る限りでは、実用化した「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」に関連するものと思われます。フローティング構造で動かすレンズの位置も同じ。とても高速なAFが期待できそうですね。
気になるのは実施例に「200-800mm F6-8.5」の実施例を含んでいる事。過去に「RF120-700mm F4.6-8」を想定したような実施例が存在したものの、望遠端800mmは珍しいですね。
非常に暗いズームレンズですが、カバーしている焦点距離を考慮するとコンパクトなレンズに仕上がるようです。
似たようなレンズで、過去にシグマ「APO 300-800mm F5.6 EX DG HSM」が存在するものの、全長54cm・重量5.8Kgの巨大サイズとなっています。比較するとまだ扱いやすいレンズに見えますね。
サイト案内情報
特許関連記事
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。