2023年3月3日付けで富士フイルムが光学系の特許を出願。レンズ構成やパラメータを見る限りでは「XF56mmF1.2 R WR」に関連するものと思われます。
概要
- 【公開番号】P2023029039
- 【公開日】2023-03-03
- 【発明の名称】撮像レンズ及び撮像装置
- 【出願日】2021-08-20
- 【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社- 【課題】小型でありながら、合焦に伴う性能変化を抑制し、良好な光学性能を有する撮像レンズ、及びこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供する。
- 【0004】
近年、小型でありながら、合焦に伴う性能変化を抑制し、良好な光学性能を有する撮像レンズが要望されている。- 【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小型でありながら、合焦に伴う性能変化を抑制し、良好な光学性能を有する撮像レンズ、及びこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。- 【0036】
以下、本明細書では、合焦の際に移動する群を「フォーカス群」という。フォーカス群が移動することによって合焦が行われる。図2の第2レンズ群G2の下の左向きの矢印は、無限遠物体から至近距離物体への合焦の際に、第2レンズ群G2が物体側へ移動するフォーカス群であることを示す。実施例1
- 焦点距離:57.187
- F値:1.24
- 画角:27.78
- バックフォーカス:12.264
実施例2
- 焦点距離:54.453
- F値:1.24
- 画角:29.06
- バックフォーカス:12.167
実施例3
- 焦点距離:56.488
- F値:1.24
- 画角:28.06
- バックフォーカス:11.107
パラメータやレンズ構成を見る限りでは「XF56mmF1.2 R WR」を想定した特許のようですね。前後のレンズ群は固定されているものの、中間のレンズ群「G2」は絞りを含めて前後に移動するフォーカスレンズとなっているようです。
かなりレンズ枚数をフォーカス時に動かすため、リニアモーター駆動ではトルクが足らなかったのかもしれません(DCモーターを使用いていると明記)。他社を含めて、ミラーレスのAF特性に合わせてフォーカスレンズ群を小型化する傾向がありますが、このレンズはフォーカス性能の最適化よりも優先すべき事項があったように見えます。収差図を確認すると、接写時に非点収差と球面収差に変動があるものの色収差や歪曲収差はよく抑えられている模様。
富士フイルム XF56mmF1.2 R WR 最新情報まとめ
XF56mmF1.2 R WR | |||
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レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2022年9月 | 希望小売価格 | 130,680円 |
マウント | X | 最短撮影距離 | 0.5m |
フォーマット | APS-C | 最大撮影倍率 | 0.14倍 |
焦点距離 | 56mm | フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 8群13枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.2 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | S.EBC |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ79.4×76mm | 防塵防滴 | 対応 |
重量 | 445g | AF | DC |
その他 | 絞りリング | ||
付属品 | |||
レンズフード |
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