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最強ではないが最も使用頻度が高くなる|16-30mm F/2.8 Di III VXD G2

Mobile01が「16-30mm F2.8 Di III VXD G2」のレビューを公開。歪曲収差や逆光耐性などを指摘しつつも、実用面ではFE 16-25mm F2.8 Gより優れる点も多いと言及。最強ではないが最も使用頻度が高くなるとのこと。

Mobile01:Tamron 16-30mm F2.8 Di III VXD G2(A064)評測報告|焦段升級更實用、G2「大三元」全員集結!

  • 外観:タムロン28-75mm F2.8 G2と同じ質感を持ち、同世代のデザイン言語が採用されている。蓮型の専用レンズフード(HA064)が付属する。フードはネジ込み式でロックボタンはないが、内側には反射を抑えるマットパターンが施されている。
  • 構造:簡易防滴仕様、前玉には防水・防油性のフッ素コーティング。フィルター径はタムロン定番の67mm。レンズ後端にはゴムリング付きの金属マウントを採用し、Type-C端子は「Tamron Lens Utility」に対応する。設計は日本、製造はベトナム。
  • 携帯性:サイズは10.2×7.5cm、重量は440g。FE 16-35mm F2.8 GM IIより107g軽い。インナーズーム構造とされるが、ズームにより前玉が約0.5cm縮む。操作バランスには影響しない。
  • 操作性:側面にAFLボタンを搭載、Tamron Lens Utility経由で様々な機能(ABフォーカス、フォーカスプリセット、AFMF切替など)に割り当て可能。ボタン操作でフォーカスリングを絞りリングとして使うこともできる。
  • AF:VXDリニアモーターを搭載し、高速かつ静音性に優れる。静止画・動画ともに純正レンズとの差はほとんどない。フォーカス挙動は非常に滑らか。
  • MF:フォーカスブリージングは最小限であり、補正機能を持たないレンズとしては優秀。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:16mmおよび30mmでの開放F2.8において中央画質は良好。F5.6~F11では全体的な画質が向上し、風景撮影に最適。テストはα7R Vで実施されており、高解像センサー向けの性能であると確認した。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:記載なし。
  • 軸上色収差:クロップ時には紫のフリンジが見えやすい。
  • 倍率色収差:F4まで絞ると改善が見られ、F5.6以上では実用上問題のないレベル。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:補正をオフにすると樽型の歪みが発生するが、デジタル補正で大幅に改善される。現在では一般的な補正手法。
  • 周辺減光:記載なし。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:開放F2.8ではゴーストがわずかに発生し、絞っていくとフレアも見られるが、全体としては許容範囲内の性能。
  • 光条:F4から光条が徐々に現れ、F5.6では9枚羽根によって18本のウニ状の光条が確認できる。
  • 作例集:多数あり。フルサイズ版の閲覧には会員登録が必要。
  • 総評
    タムロン16-30mm F2.8 G2は実用的な超広角ズームとして高く評価できる。画質・焦点距離・AF性能すべてが前世代より改善されており、特に16mm側は日常や建築撮影に柔軟に対応。絞り込むことで四隅の解像も向上し、440gという軽量設計も優秀。α7R Vとの相性も良く、AF性能も良好で、Tamron Lens Utilityによるカスタマイズ性も魅力。
    実用面ではFE 16-25mm F2.8 Gより優れる点も多い。一方で、歪曲や逆光補正の一部に妥協はあるが、価格とのバランスで納得できる範囲。風景・建築・ストリートスナップを頻繁に撮るクリエイターにとって、最強ではないが最も使用頻度が高くなるレンズの1本だと言える。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

2025年夏に登場したタムロンの新しい広角ズームレンズ。「G2」を冠しており、実質的には「17-28mm F2.8 Di III RXD」の後継モデル。比較してサイズはほぼ据え置き、しかし広角側・望遠側にズーム域が広がり使いやすくなっています。またAFはステッピングモーター(RXD)からボイスコイルモーター(VXD)に切り替わっており、高速かつ静かな動作が期待できます。

販売価格は前モデル比で若干高くなりました。競合製品がいくつか存在しますが(下部参照)、16mm始まりでズーム域がそこそこ広い大口径ズームレンズと考えると面白い選択肢となりそうです。

Mobile01のレビューによると、ソニーGの解像性能には及ばないものの、良好な結果が得られるズームレンズのようです。一部の収差はレンズ補正を前提としていますが、全体的に良く抑えられているみたいですね。特に広角側で優れた画質が得られる模様。

16mmの性能だけで見れば「FE 16-25mm F2.8 G」も悪くなさそうですが、望遠側が25mmまでしかない点をどう見るか。本レンズは16-30mmまで利用できる汎用性、実質的なインナーズーム構造、独自のカスタマイズ可能なLens Utilityなど、実用的なレンズに仕上がっているようです。

タムロン 16-30mm F2.8 Di III VXD G2 最新情報まとめ

  • 発売日:
    ・ソニーEマウント:2025年7月31日
    ・ニコンZマウント:2025年8月22日
  • 予約開始日:2025年7月1日
  • カメラのキタムラ:
    ・ソニーEマウント:124,740円
    ・ニコンZマウント:128,700円
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レンズの仕様

発売日 ソニーEマウント:2025年7月31日
ニコンZマウント:2025年8月22日
初値 128,700円
レンズマウント E/Z
対応センサー フルサイズ
焦点距離 16-30mm
レンズ構成 12群16枚
開放絞り F2.8
最小絞り F16
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.19m (WIDE)
0.3m (TELE)
最大撮影倍率 1:5.4 (WIDE)
1:7 (TELE)
フィルター径 67mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング 防汚コート
BBAR G2
サイズ φ74.8 ×104mm
重量 450g
防塵防滴 対応
AF VXD
絞りリング -
その他のコントロール Fnボタン
付属品 花型フード
フロントキャップ
リアキャップ

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