シグマ 17mm F4 DG DNはこの焦点距離としては素晴らしい解像性能

ePHOTOzineがシグマ「17mm F4 DG DN」のレビューを公開。小型軽量ながらフレーム端まで非常に良好な解像性能を発揮し、ボケも美しく、接写性能が優れていると高く評価しています。

2023年4月21日発売。17mmの超広角をカバーするフルサイズ用のレンズとしては小型軽量なサイズを実現しています。小型軽量ながらMTFは全体的に良好なパフォーマンスを発揮しているように見え、外装はI Seriesらしい総金属製のしっかりとした作り。競合するサムヤン「AF 18mm F2.8 FE」と比べると遥かに高価ですが、簡易防塵防滴の頑丈な作りに加え、絞りリングを搭載しているのが魅力的。このコンパクトな超広角レンズでどのような描写が得られるのか気になるところですが、ePHOTOzineは以下のように評価。

ePHOTOzine：Sigma 17mm F4 DG DN Contemporary Lens Review

外観：付属のレンズフードは滑らかに装着可能。

構造：総金属製。55mmフィルターは24mm・45mm・90mmと同じ。簡易防塵防滴。

携帯性：220gと軽量。

操作性：クリックレス非対応だが絞りリングは滑らかに回転。AF/MFスイッチ。

AF：高速で静かに動作。撮影倍率が高い。

MF：Lマウントではリニア・ノンリニアの変更が可能。

手ぶれ補正：

解像性能：中央はF4からF16までExcellent。端はF4からF11までVery good。17mmとして素晴らしい結果。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：広角レンズとしては心地よい描写。

軸上色収差：実質的に皆無。

倍率色収差：1ピクセル以下に補正。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：+0.05％の糸巻き型。

周辺減光：F4で目立つ。絞ると改善。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：良好。厳しい環境でもゴーストが発生しにくい。

光条：記載なし。

作例集：いくつかのオリジナルデータと定点撮影の作例あり

総評：小型軽量で手ごろな価格ながら高性能で美しい描写。強くおススメできる。

競合について：クオリティと性能を考慮すると価格に見合う価値がある。

備考：テストはα7R IIIを使用。

とのこと。
小型軽量な超広角レンズですが、中央から周辺部まで良好な解像性能を発揮するようです。4200万画素のα7R IIIと組み合わせたテスト結果を見る限りでは、収差もよく抑えられているようです。歪曲収差は自動補正ありきの結果であり、実際には大幅なクロップとやや目立つ陣笠状の歪曲収差が発生しているので注意が必要です。

Lマウント用ですが、17mm F4を購入しました。光学性能の印象はePHOTOzineとほぼ同じですが、歪曲収差や周辺減光は未補正RAWで印象が変わってくるかもしれません。部分的に補正は必須ながら、小型軽量で光学性能が良好。そして接写性能の高いレンズとして重宝する超広角レンズとなりそうです。「24mm F3.5 DG DN」の17mm版と言ったところ（0.5倍マクロには非対応ですが）。

シグマ 17mm F4 DG DN | Contemporary 最新情報まとめ

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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	希望小売価格	97,900円
マウント	E / L	最短撮影距離	0.12m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	1:3.6
焦点距離	17mm	フィルター径	55mm
レンズ構成	8群9枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F4	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	SMC
絞り羽根	7枚
サイズ・重量など
サイズ	φ64.0×48.8mm	防塵防滴	簡易
重量	225g	AF	STM
その他
付属品
マグネット式メタルキャップ・フード