23mm F1.4 DC DNはF2.8まで絞ると隅まで実用的な解像性能

Mobile01が「23mm F1.4 DC DN」のレビューを公開。手ごろな価格の大口径レンズですが、F2.8まで絞るとフレーム端まで実用的な性能が得られるコストパフォーマンスの高いレンズと評価しています。

2023年4月21日発売のシグマ製APS-Cミラーレス用レンズ。同シリーズ（DC DN）の単焦点レンズとしては2018年に登場した「56mm F1.4 DC DN」から5年ぶりとなる新作です。フルサイズ判換算で35mmと使い勝手の良い画角でF1.4の大口径に対応。絞りリングやコントロールポイントのないシンプルなデザインですが、そのぶん手ごろな価格を実現しています。同クラスの競合レンズは数多いものの、光学性能と価格設定のバランス、そしてシグマブランドを考慮すると魅力的なレンズと言えそうです。カメラ・レンズを数多くレビューしているMobile01の評価は以下の通り。

Mobile01：Sigma 23mm f/1.4 DC DN Contemporary 評測報告｜人帶景經典焦段重返 APS-C 片幅！

外観：プラスチック製の花形レンズフードが付属。

構造：外装には金属・プラスチックパーツを使用。日本製、防塵防滴。

携帯性：記載なし。

操作性：絞りリングなし。

AF：滑らかで正確に動作。

マクロ：富士フイルムXFほどではない、

MF：フォーカスブリージングが顕著。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F1.4から中央は安定、端はソフト。F2.8から端も実用的。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：口径食はF2までに大部分が改善。

軸上色収差：F1.4で目立つ。F2.8で改善。

倍率色収差：作例のみ。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：未補正でわずかな樽型。

周辺減光：F1.4で顕著。F2.8で改善。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：極端な状況でのみフレアが発生。

光条：F4じゃら徐々にシャープな描写。

作例集：オリジナルデータが大量。

総評：コストパフォーマンスの高い大口径レンズ。絶対的な画質は富士フイルム純正だが、価格を考慮すると検討する価値がある。

競合について：記載なし。

備考：テストにα1（2100万画素 APS-C枠）を使用。

とのこと。
高価な富士フイルムXFレンズほどではないものの、価格を考慮すると優れた大口径レンズに仕上がっているようですね。この価格帯にはライバルのVILTROX F1.4シリーズが存在するものの、逆光耐性やAF性能などで優位性がありそうです。ただし、絞りリングやスイッチ類がなく、外装も部分的にプラスチックパーツを使用しているので、金属パーツが多い富士フイルムやVILTROXと比べると質感は見劣りするかもしれません。

色収差はPCmagなどでも指摘しており、Mobile01でも絞り開放付近の作例ではわずかな色づきを確認できます。絞れば改善するものの、気になる人はユーザー投稿やレビューサイトの作例で確認しておいたほうが良いかもしれません。また、歪曲収差や周辺減光など、後処理で補正しやすい要素も光学的にはいくらか残存しているようです。一方で解像性能は良好で、ボケも綺麗な描写ですね。大口径を活かした低照度スナップや大きなボケが得られる撮影と相性が良さそうです。

富士フイルムXマウントの場合は純正レンズとの頂上決戦が待っているものの、ソニーEマウントはライバルがVILTROX（とOEMのTokina）のみ。ソニーEマウントで換算35mmのAPS-Cレンズを探しているのであれば、迷わず購入できる一本と言えそうです。

シグマ 23mm F1.4 DC DN | Contemporary 最新情報まとめ

23mm F1.4 DC DN Sony E
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23mm F1.4 DC DN Fuji X
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23mm F1.4 DC DN Leica L
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	希望小売価格	71,500円
マウント	X / E / L	最短撮影距離	0.25m
フォーマット	APS-C	最大撮影倍率	1:7.3
焦点距離	23mm	フィルター径	52mm
レンズ構成	10群13枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	SMC
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ65.8×76.9mm	防塵防滴	簡易
重量	340g	AF	STM
その他	-
付属品
レンズフード