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シグマ「28-70mm F2.8 DG DN」小型軽量だが優れた光学性能のレンズ

PhotographyBlogがシグマ「28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」のレビューを公開。小型軽量ながらタムロンよりも優れた光学性能を備えていると評価しています。

PhotographyBlog:Sigma 28-70mm F2.8 DG DN Review

レンズの紹介:

  • ソニーEマウント・ライカLマウント用の新しい標準大口径ズームレンズだ。
  • 12群16枚構成で2枚のFLDレンズと2枚のSLDレンズ、そして3枚の非球面レンズを使用している。
  • 絞り羽根は9枚円形絞り、コーティングにはスーパーマルチレイヤーコートとナノポーラスコーティングを採用している。また、前面には撥水・撥油コーティングが施されている。

ビルドクオリティ:

  • 手ごろな価格を考慮するとビルドクオリティは優れている。金属パーツとTSC素材を組み合わせて作られている。レンズマウントは真鍮製だ。
  • プラスチック製のレンズフードが付属する。
  • Artレンズのようにレンズケースは付属しない。

携帯性:

  • わずか470gで全長は10.35cmだ。焦点距離を考慮すると非常に軽量でコンパクトなレンズである。
  • 24-70mm F2.8 DG DN Artは重量が830g、全長が12.5cmだ。比較して44%軽量で、わずかに短くなっている。
  • 主要なライバルとなるタムロン28-75mm F2.8 Di III RXDと比べても軽く、短いレンズだ。
  • α7 IIIと組み合わせた時のバランスは良好だ。

操作性:

  • 70mmまでズームするとレンズは2.5cmほど伸びる。
  • ズームリングの方向はソニーと逆となるので戸惑う。
  • ArtレンズのようなズームロックスイッチとAFLボタンが無い。
  • DMFを含めて完全に互換性がある。

オートフォーカス:

  • 高速で、被写体をロックするまで0.15秒である。
  • 光環境によらず、ハンチングの傾向はほとんど見られない。
  • とても静かに動作するので動画撮影にも最適だ。
  • マクロレンズではないが、優れた接写性能を発揮する。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正を搭載していないので、ボディ側の補正が必要となる。

解像性能:

  • α1に装着してテストしている。
  • 28mmの中央はF2.8からF16まで極めてシャープだ。F116?F22は回折の影響を受ける。
  • 28mm端は中央ほどシャープではなく、F4からF11で最もシャープな結果を得られる。
  • 35mmの中央はF2.8からF16まで極めてシャープだ。F116?F22は回折の影響を受ける。
  • 35mm端は中央ほどシャープではなく、F4からF11で最もシャープな結果を得られる。
  • 50mmの中央はF2.8からF16まで極めてシャープだ。F116?F22は回折の影響を受ける。
  • 50mm端は中央ほどシャープではなく、F4からF11で最もシャープな結果を得られる。
  • 70mmの中央はF2.8からF16まで極めてシャープだ。F116?F22は回折の影響を受ける。
  • 70mm端は中央ほどシャープではなく、F4からF11で最もシャープな結果を得られる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 作例のみ。

色収差:

  • フレーム端でも特に問題とならない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 28mmでは樽型歪曲が目立つ。
  • 70mmでは僅かな糸巻き型歪曲だ。

周辺減光:

  • F2.8ではズーム両端に明らかな光量落ちが見られる。
  • F5.6まで絞ると解消する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • フードを装着した状態でも太陽をフレームに入れるとフレアが発生しやすい。

作例集

総評

驚くほど軽量でコンパクトなズームレンズだ。タムロンより焦点距離が僅かに短いものの、さらに軽く、短くなっている。シグマArtと比較すると、大幅に短くなり、重量はほぼ半分だ。ただし、24mmの画角を諦め、いくつか機能性を手放す必要がある。

レンズサイズが重要でない場合は24-70mm F2.8 DG DNを選ぶと良いだろう。差額分の価値はある。タムロンと比べると、より良好な作りで、フレーム端がよりシャープで僅かに優位性がある。ただし、タムロンのほうが少し安い。

全体的に見て、小型軽量なレンズだが、優れた光学性能を実現した大口径ズームレンズだ。

とのこと。
5000万画素のα1でもズームレンジ全域で良好な解像性能を発揮している模様。光学性能を妥協せずに携帯性を高めているのは凄いですね。実際、私もα7R IVと組み合わせて使用していますが、特に広角側が優れているレンズだと感じています。

PhotographyBlogは指摘していませんが、望遠側はいくらか軸上色収差が目立ちやすくなるので注意が必要。コントラストも低下するので、風景撮影などでは1段絞ったほうが見栄えがよくなる可能性あり。逆にボケを得たい場合は程よいコントラスト。
オートフォーカスは確かに高速で。特にAF-C時は瞬間的に被写体をロックするので重宝しています。AF-Sは少しウォブリングが混じるものの、特に問題は無い印象。

欠点を挙げるとしたら、シグマArtやタムロンと比べて防塵防滴仕様が「簡易的」であること。広角24mmが使えず、歪曲収差がやや強めに発生することでしょうか。特にプロファイルを使って歪曲収差を補正できない現像ソフトでは注意が必要です。

シグマ「28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」交換レンズデータベース

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