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七工匠「7Artisans 50mm F1.05」は古いF1.2レンズの代わりとなる

Radojuvaが七工匠「7Artisans 50mm F1.05」のレビューを公開。光透過やレンズ口径はF1.05の期待通りといかないみたいですが、実用的なシャープネスを備えたレンズのようです。

Radojuva:Обзор 7Artisans 50mm 1:1.05 APO

レンズの紹介:

  • 2020年10月に発表された。
  • ソニーE・キヤノンRF・ニコンZ・ライカLで利用できるフルサイズ対応の単焦点レンズだ。

ビルドクオリティ:

  • 美しい白い箱に入っており、その中には美しいレンズケースが同梱している。
  • その他の同梱品はレンズキャップ・説明書が含まれている。
  • レンズのビルドクオリティはとても良好だ。外装はアルマイト処理が施されている。
  • レンズマウントは金属製である。面白いことにマウントの色はダークブラウンだ。
  • 全体的なデザインは7Artisans 28mm F1.4や75mm F1.25と似ている。
  • レンズキャップは被せ式の金属製パーツだ。フィルターを装着するとカバーの装着が難しい。
  • 絞り羽根はなんと13枚もある。

携帯性:

  • 重量は約600gだ。
  • フィルター径はわずか58mmである。

操作性:

  • 絞りリングは無段階で滑らかに回転する。絞り値はF1.05からF2.8までストロークが長く、F4からF16までストロークが短い。F5.6やF11の絞り表示は無く、「・」で表示されている。
  • 絞りリングは前方に配置されているので使いやすい。
  • 絞り値の表示は正しく表示されていない。他のレンズと比べた場合、F1.4の絞り値(露出的に)は一致するが、F1.05はF1.4よりも1.25倍明るいだけだ。逆にF16は実際にF8程度の露出となる。
  • フォーカスブリージングが強いので、F値を比較するのは難しいが、MINOLTA MC ROKKOR 50mm F1.4よりも大きなボケを得ることができるのは確かだ。
  • 光透過はF1.05でT1.4~1.5である。
  • 均一な照明で絞り値とシャッタースピードの変化を以下に記す。
    ・F1.05:1/3200
    ・F1.4:1/2500
    ・F2.0:1/1600
    ・F2.8:1/800
    ・F4.0:1/400
    ・F5.6:1/320
    ・F8.0:1/200
    ・F11:1/160
    ・F16:1/80
  • Ken Rockwellは入射瞳からF1.2のレンズと言及している。
  • 金属製フォーカスリングは十分に幅広い。ピント全域のストロークは120度だが、撮影距離2mから無限遠はストロークが短い。
  • フォーカスリングはあまり滑らかでは無く、例えば7Artisans 55mm F1.4のようには動かない。特に寒い時期は回転動作が硬くなると思われる。
  • ピント距離表示と被写界深度メモリがあるものの、被写界深度の表示は広すぎるように見える。

オートフォーカス:

  • 記載なし。

マニュアルフォーカス:

  • 最短撮影距離は57cm、この際の倍率は1:8だ。
  • 顕著なフォーカスブリージングがあり、最短撮影距離では画角がかなり狭くなる。
  • フォーカスシフトの兆候は見られない。
  • フォーカスリングは無限遠を超えてしまうので素早く無限遠に合わせることは出来ない。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • F1.05のシャープネスはあまり良くないが、予想よりも良かった。
  • 周辺部や四隅はさらに低下するが、それでも悪夢のような描写ではない。
  • F1.4まで絞るとシャープネスがわずかに改善する。
  • F2まで絞ると中央で高解像となり、周辺や四隅は小絞りで良好となる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケは心地よいが、口径食の影響が見られる。

色収差:

  • 中央は十分良好だが、フレーム端や隅でかなり目立つ。
  • 軸上色収差もかなり目立つ。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • わずかな樽型歪曲だ。

周辺減光:

  • 驚くべきことだが、F1.05でも減光が弱い。
  • 最短撮影距離では減光が低下し、無限遠で最も目立つ。
  • F2まで絞ると解消する。

コマ収差:

  • 明らかな影響が見られる。

逆光耐性:

  • 絞ると弱めの26本光条が発生する。
  • 逆光時は多数のゴーストが発生し、コントラストも低下する。

総評

F値が実際にはF1.2程度となるのは残念だ。また、箱に書かれている「APO」はレンズに記載されておらず、もちろんレンズの補正状態はアポクロマート設計とは程遠い。
(訳注:アポクロマート設計とは高度な色収差補正を指しています)

光学設計は非常にシンプルで、通常のダブルガウスレンズ(Planar 6/5の改良型)をベースにしている。例えば、7Artisans 55mm F1.4はプラナータイプを採用し、光学系にスピードブースター(縮小光学系)を追加している。例えば、TTArtisan 50mm F0.95のように、多くの類似したレンズが同じ原理を使用している。

確かに、このブースターは光学系全体とよく調和している。これは、フォーカシングの際に、異なるレンズ・レンズ群を異なる距離で移動させるフローティング方式を採用していることからもよくわかる。単純にブースターレンズ群のドッキングである場合、固定された後群が追加されるだけである。

全体的に、昔の50/55/58mm F1.2クラスのMFレンズと同等の性能を持っていることが多い。プラナータイプを採用したこのレンズの描写は何の魅力も感じない。

7Artisans 50mm F1.05はクリエイティブなツールとして面白い。実用的なF1.05だと思うが、実質的な絞り値については疑問が残る。また、強いスフェロクロマティズム(おそらく軸上色収差のこと)が見らる。ビルドクオリティは非常に良いが、フォーカスリングがあまり滑らかでは無い。「50/55/58mm 1.2」の古いクラシックレンズの代わりにはなると思う。

  • 長所
    ・低価格
    ・大口径
    ・良好なビルドクオリティ
    ・被写界深度表示とピント距離表示
    ・13枚の絞り羽根
    ・滑らかな絞りリング
    ・絞りリングの位置
    ・EDレンズを2枚使用
    ・F1.05で許容できる中央シャープネス
    ・大きなボケ
  • 短所
    ・T1.4~T1.5
    ・絞り羽根の表示にミスがある
    ・電子接点なし
    ・フードが無い
    ・F2.8~F16で露出の変動が少ない
    ・フォーカスリングが滑らかではない
    ・重い
    ・強い色収差
    ・逆光耐性

とのこと。
絞り開放の露出がF1.05のわりに暗く、実際にはF1.2程度となっている模様。透過率もあまり良くは無さそうですね。それでも大きなボケを得ることができるレンズに違いありませんが、光透過を重視する場合は気を付けたほうが良さそうです。とは言え、良好なシャープネスを実現しており、大口径レンズとしては周辺減光が少ないのは強みと言えそうです。色収差が目立つものの、使用環境によってはコストパフォーマンスの高いレンズとなるかもしれません。

七工匠「7Artisans 50mm F1.05」交換レンズデータベース

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