7artisans カメラ レンズ 機材レビュー 海外の評価

七工匠「7Artisans 50mm F1.05」解像性能は低いがドリーミーなボケ味はコスパ良好

Sony Alpha Blogが七工匠「7Artisans 50mm F1.05」のレビューを公開。シャープネスはそれほど高くないものの、滑らかで美しい後ボケや玉ボケを評価しています。F1.05のレンズとしてはリーズナブルですね。

絞り開放は甘い描写だが

Sony Alpha Blog:7 Artisans 50mm F1.05

  • レンズの紹介
    ・重量:606g
    ・価格:486ドル
    ・絞り:F1.05-F16
    ・全長:86.2mm
    ・直径:60.5mm
    ・フィルター:58mm
    ・絞り羽根:13枚
    ・最短撮影距離:57cm
    ・金属製レンズキャップ
    ・フルマニュアルレンズ
    ・クリックレスの絞りリング
    ・レンズフードなし
    ・革製ケース
  • ビルドクオリティ
    ・総金属製の優れたビルドクオリティだ。
    ・レンズの表示はプリントではなく刻印である。
    ・レンズには素敵革製ポーチが付属している。
  • 携帯性
    ・記載なし。・
  • 操作性
    ・絞りリングとフォーカスリングはどちらも滑らかに回転する。
    ・クリックレスの絞りリングは動画撮影に最適だ。
  • オートフォーカス
  • マニュアルフォーカス
    ・フォーカスブリージングが目立つ。
  • 手ぶれ補正
  • 解像性能
    ・α7R IVでテストした。
    ・中央は絞り開放で平凡だ。F4でのみ優れた結果となる。
    ・四隅はとても悪く、F4に絞って平凡に達する。
    ・F1.05?F1.4の性能は平凡だ。7Artisans 35mm F0.95のほうが優れている。
    ・ポートレートでの実写でF1.05はとてもソフトだ。ピークに近づけるためにはF2付近まで絞る必要がある。
    ・コントラストは良好だ。
    ・肌の描写はとても良好である。
  • 像面湾曲
    ・記載なし。
  • ボケ・色
    ・絞り開放の玉ボケはとても良好だ。絞っても円形を維持しているが、F2.8以降で縁取りに色づきがある。
    ・後ボケはとても良好だ。柔らかく心地よい描写である。
    ・発色はとても良好だ。自然でバランスが取れている。
    ・コントラストは良好である。
  • 色収差
    ・絞り開放で目に付く。
    ・倍率色収差はとても強い。
  • 球面収差
    ・記載なし。
  • 歪曲収差
    ・とても小さい樽型だ。
  • 周辺減光
    ・周辺減光がF1.05で目に付くが強すぎず、F2で解消する。
  • コマ収差
    ・記載なし。
  • 逆光耐性
    ・平凡以下だ。F1.05でゴーストが目立ち、F16で強いフレアが発生する。
    ・F16まで絞っても光条は発生しない。
  • 中一光学との比較
    ・7Artisansは少し軽量で安価だ。
    ・絞り羽根は7Artisansのほうが多い。
    ・最短撮影距離は7Artisansのほうが少し長い。
    ・ビルドクオリティは似ている。どちらも良好だ。
    ・絞りリングは7Artisansのほうが滑らかに回転する。
    ・中一光学は7Artisansよりも少しシャープだ。
    ・どちらも同程度の歪曲だ。
    ・7Artisansは中一光学よりも周辺減光が少なく、逆光耐性は良好だ。
    ・玉ボケは7ArtisansがF2まで絞っても円形を維持している。
    ・中一光学はヴィンテージ調の色だが、7Artisansはより自然だ。
    ・後ボケはどちらも滑らかな描写である。
  • 作例集

総評

7Artisans 50mm F1.05はとても素敵でドリーミーな雰囲気のポートレートレンズだ。強みは後ボケと玉ボケ、とても優れた自然な色、優れたコントラストだ。シャープネスは6100万画素では平凡とまりだが、2400万画素のカメラであれば何の問題も無い。

レンズはとても良好な作りで、エルゴノミクスはマニュアルフォーカスに適したものだ。中一光学と比較してコンパクトで軽量なレンズに仕上がっている。中一光学のほうがF4よりも明るい場合にシャープだが、発色はビンテージ調でコントラストはあまり良くない。7Artisansはあまりシャープでは無いが、ボケやコントラスト・色が優れている。

リーズナブルな価格でF1.0の世界を味わえる素晴らしいレンズだ。

長所:とても滑らかな後ボケ・とても良好な色・絞っても優れた玉ボケ・F2.8で良好な中央解像・F1.05としてはリーズナブル・開放から良好なコントラスト・穏やかな周辺減光・低歪曲・動画で優れた描写・優れたビルドクオリティ・滑らかなフォーカスリングと絞りリング・コンパクト

平凡:絞り開放のシャープネス・色収差・重量

短所:最短撮影距離・逆光耐性・ブリージングが目立つ・四隅が甘すぎる・絞っても光条ができない・レンズフードなし

とのこと。
開放付近のシャープネスは決して高くないものの、ボケは滑らかで柔らかい描写のようですね。作例を確認しても確かにふんわりとしたボケ味に見えます。いくらか色収差が見え隠れしますが、柔らかいボケ味で上手く誤魔化せている模様。

絞り羽根が13枚と非常に多く、絞っても羽根の影響が少ないのは強みと言えそうですね。F4まで絞った作例を確認しても良好な円形を維持しているように見えます。

逆光耐性がいくらか悪いように見え、レンズフードも用意されていない点には気を付けたほうが良さそうですね。ねじ込み式レンズフードを用意しておく必要がありそうです。

七工匠「7Artisans 50mm F1.05」交換レンズデータベース

 

関連レンズ

関連記事

サイト案内情報

7Artisans関連記事

Facebook

Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。

「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。

-7artisans, カメラ, レンズ, 機材レビュー, 海外の評価
-