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タムロン「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」レンズレビュー 完全版

このページではタムロン「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」のレビューを掲載しています。

管理人の評価

ポイント 評価 コメント
価格 比較的安い
サイズ 同クラスでとても小さい
重量 キヤノンRFと比べると重い
操作性 Di IIIとは思えない操作性
AF性能 高速・静かなAFだが20-30fps非対応
解像性能 ズーム全域で安定した解像性能
ボケ 大部分が綺麗で悪目立ちの無い描写
色収差 ほとんど問題が見られない補正状態
歪曲収差 全体的に糸巻き型歪曲が目立つ
コマ収差・非点収差 これと言った弱点が無い
周辺減光 全体的に少し目立つ
逆光耐性 フレア耐性は良好だがゴーストが出る
満足度 汎用性・コスパの高さがGood

管理人の一言

手ごろな価格で汎用性・携帯性の高い超望遠ズーム。機動力や柔軟性を意識しつつ、光学性能にこれと言った弱点が少ないおススメしやすいレンズ。野生動物をはじめ、アクションやスポーツ、そして風景やちょっとしたらマクロ、ポートレートなどにも適しています。

まえがき

2018年に登場した「28-75mm F/2.8 Di III RXD」から始まった「フルサイズDi IIIシリーズ」は急速にレンズラインアップを拡大、2020年末までに8本のレンズが登場しました。当初は標準・広角域のレンズが多かったものの、2020年に入ってから「70-180mm F2.8」「28-200mm F2.8-5.6」「70-300mm F4.5-6.3」など、望遠域をカバーするズームレンズを立て続けに投入。着実にラインアップの穴を埋めつつあります。

それでも埋まっていなかった穴が300mmを超える超望遠域。このクラスは他社を見渡しても選択肢はまだ少なく、特に手ごろな価格帯はシグマしかありません。そこに満を持して登場したのが、このタムロン製のソニーEマウント用超望遠ズームレンズ。望遠端500mmと手ごろな長焦点をカバーしつつ、レンズサイズを100-400mmタイプに寄せた携帯性の高いズームレンズに仕上がっています。

概要
レンズの仕様
マウント Sony E 最短撮影距離 0.6-1.8m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 1:3.1-1:3.7
焦点距離 150-500mm フィルター径 82mm
レンズ構成 16群25枚 手ぶれ補正 対応
開放絞り F5-6.7 テレコン -
最小絞り F22-32 コーティング BBAR-G2・防汚
絞り羽根 7枚 円形
サイズ・重量など
サイズ φ93.0×209.6mm 防塵防滴 対応
重量 1.725g AF VXD
その他 ズームロック・手ぶれ補正スイッチ
付属品
レンズフード・三脚座・説明書・保証書

コンパクトサイズ

一つ目の特徴はレンズのコンパクトさ。
レンズサイズは100-400mmクラスとほぼ同じで、ソニー純正「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」と比べると遥かに小さく軽い。100-400mmと同程度のサイズに抑えることで、収納するカメラバッグの選択肢が広がり、持ち歩く機会は自ずと増えると思われます。事実、高性能なFE 200-600mmはサイズが大きすぎて常用するには苦痛と感じるレンズでした。(インナーフォーカスで便利なレンズに違いはないのですが…)
このレンズは500mmをカバーする超望遠ズームとしては携帯性に優れていると言えるでしょう。サードパーティ製Eマウントレンズはテレコンなどのアクセサリー提供を禁止されているらしいので、それを踏まえたうえで、400mmよりも長い焦点距離を導入したかったのかもしれません。

豊富なコントロールと機能性

従来の「タムロンDi IIIシリーズ」は「67mmフィルター径・シンプルな外装・手ぶれ補正はボディ依存」などで統一感のあるレンズ群でした。しかし、この150-500mmには豊富な物理コントロールと光学手ぶれ補正を搭載し、フィルター径は82mmと大きなサイズを採用。開放F値を抑えてコンパクトサイズを実現しているのは理解できるものの、従来のタムロンDi IIIシリーズとは一線を画すデザイン。

オートフォーカスにはリニアモーター駆動である「VXD」を採用。「70-180mm F/2.8 Di III VXD」のようなマルチフォーカスシステムではありませんが、高トルクでギアレスの駆動系となるため、静音性の高い高速AFを期待できると思います。全体的に最短撮影距離が短く、ソニー純正「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」と比べて寄りやすいのは強みの一つ。

ズームリングには独自のロック機構「フレックスズームロック」を搭載。任意の焦点距離でズームリングをスライドすることでリングを固定し、レンズを支える左手での誤操作を予防すること可能。また、150mmの広角端でリングを固定する通常のロックスイッチも搭載しています。

手ごろな価格設定

売り出し価格の最安値は「143,550円」。
Di IIIシリーズとしては比較的高めのレンズですが、500mmをカバーする超望遠ズームレンズとしてはまずまず手ごろな価格設定に見えます。買い方次第ですが、12万円台(ポイント還元やクーポンなど)で購入することも可能。果たしてこの価格設定が安いのか高いのか?これから様々な観点からレンズをチェックしてみたいと思います。

レンズレビュー

外観・操作性

箱・付属品

タムロンDI IIIシリーズらしい、お馴染みの白を基調としたデザインの箱です。大きな超望遠ズームレンズであり、従来のDI IIIシリーズと比べるとやや大きめの箱が使われています。デザインはシンプルで、レンズ名と共にブランドカラーのルミナスゴールドのラインが引かれています。

レンズの固定はいつもなら段ボールで間仕切りされているところですが、このレンズでは発泡スチロールを使用してしっかりと固定。レンズはフードと三脚リングが付いた状態で梱包されています。

レンズ本体と共に、レンズフード・三脚リング・レンズキャップ・アルカスイス互換プレートの滑り止め用金具・説明書・保証書が付属します。レンズケースはありません。

外観

基本的にはタムロンDi IIIシリーズらしい意匠のレンズです。プラスチック外装ながら、信頼性を損なわない堅牢な作りで、マウント部にはブランドカラーのルミナスゴールドのパーツをアクセントに使用。しかし、同シリーズとしては異例となる82mmの大きなフィルターサイズを使用し、手ぶれ補正やフォーカスモードを切り替える各種コントロールを搭載した機能的なデザインとなっています。ぱっと見は一眼レフ用の「SPシリーズ」にも見えますね。ちなみに、設計は日本、製造はベトナム。

ハンズオン

150mm時の全長は209.6mm。決して小さなレンズではありませんが、500mmをカバーする超望遠ズームレンズとしてはコンパクト。100-400mmクラスのズームレンズと同程度の全長です。この縮長は収納性で大きな強みとなることでしょう。

どれくらい小さいかと言うと、肩掛けスリングバッグにすっぽり収納できてしまうほど小さいです。これほど携帯性の良い400mm超のフルサイズ用望遠ズームレンズはお目にかかったことがありません。
携帯性が良いので、それだけ持ち出す機会が増える可能性があります。持ち出す機会が増えると、シャッターチャンスが増え、費用対効果を高めることが出来るでしょう。これだけでも検討する価値があると思います。

その一方で重量は1725gとやや重め。三脚座を装着するとさらに155g重くなる。ぱっと見のサイズが100-400mmクラスのため、見た目に反して少し重く感じます。(500mmズームと考えるとまだ軽いほうですが)
キヤノン「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」が三脚座無しで1,370gと考えると、もう少し軽くても良かったかなと。

前玉・後玉

フィルター径は大きめの82mmを使用。Di IIIシリーズで統一している67mmと比べると遥かに大きいフィルター径ですが、それでも600mmズームの多くが採用している95mmフィルター径と比べると小さい。前玉には防汚コートが施されているので、積極的にプロテクトフィルターを装着する理由はありませんが、酷い汚れが予想される場合に備えて用意しておくのもアリ。

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フィルターソケットの周囲は衝撃を吸収するゴム製カバーで覆われています。フィルターソケットが歪んでしまい、フィルターが脱着できなくなるリスクを低減してくれると思われます。

レンズマウントは金属製。マウント周囲には耐候性を高めるためのシーリングが施してあります。カメラ装着時の感触は少し硬めですが、外部から小ゴミが混入する可能性を低く抑えています。

後玉はレンズマウントから少し離れた位置に配置。テレコンバージョンレンズが付きそうな余地を残していますが、残念なことにEマウント用のアクセサリーはソニー純正限定となっている模様。

フォーカスリング

10mm幅のゴム製フォーカスリングはズームリングよりも手前、マウント側に配置されています。リニアモーター駆動のフォーカスレンズをフォーカスリング経由の電子制御で操作することが可能。リングの回転は滑らかですが、極上と言うにはほど遠く、僅かなざらつきを感じます。他のタムロンDi IIIシリーズと同程度。
ピント移動距離はフォーカスリングの回転速度に依存しており、素早く回転するとピント全域を約270度で操作可能。ゆっくりと回転する場合は3回転以上の操作が必要となり、非常に精度の高いピント合わせが可能となります。フォーカスリングの感触は最高と言えませんが、MF操作に問題はありません。

ズームリング

150mmから500mmまでを75度の回転角で操作可能。ストロークが短いので、一回の操作で広角端・望遠端への切替が可能となっています。リングの幅は55mmと広く、握りやすいのもGood。
ただし、リングの回転が少し重く、思ったよりも回転に力を必要とします。自重落下や誤操作を防ぐには良い抵抗量ですが、素早く焦点距離の操作をしたいと思った場合にはリングの重さが邪魔と感じるかも。

レンズは150mmの時に最も短くなり、500mmまでズームすると約8cmほどレンズが伸びます。重心はそれほど前方へずれないものの、レンズを伸ばして使う場合はぶつけないように気を付けたいところ。

フォーカスリングを前方へスライドすることで、焦点距離を任意に固定することが可能なロック機構を搭載しています。厳密に言うと、完璧にロックしているわけでは無く、トルクを高めているだけなので、力を入れて回すことは可能です。(故障の可能性を考慮すると解除して使うのが無難)
素早く焦点距離をロックすることが出来る面白い機能ですが、スライド時に抵抗感が弱く、必要ではない時に誤ってスライドすることがありました。もう少し抵抗感が強くても良かったのかなと。

スイッチ類

上から順に「AFリミッター(FULL・3m~・15m~)」「AF/MF」「手ぶれ補正」「手ぶれ補正モード」に対応する4つのスイッチを搭載。従来のDi IIIシリーズでスイッチが全く無かったことを考えると、驚くほど充実したコントロールを搭載しています。
それぞれのスイッチはしっかりとした感触で動作し、誤操作が無い程度に抵抗感があります。フォーカスリングと比べて、非常に使いやすい印象。指のかかりも良く、厚手のグローブ以外であれば問題なく操作することが出来るでしょう。

右側面にはオーソドックスなズームリングのロックスイッチを搭載。150mmの広角端でのみリングを固定することが出来ます。

レンズフード

円筒型のレンズフードが同梱しています。このクラスのレンズフードとしては底が浅く、コンパクトですが効果的な遮光性を得ることが出来るのか微妙なところ。
フードは他のDi IIIシリーズと同じプラスチック製のしっかりとした作り。ただし、先端に衝撃吸収用のゴムカバーが施されています。

三脚リング

アルカスイス互換のクランプに対応した金属製の三脚座・リングが同梱しています。リングのノブを緩めることで脱着が可能。リングはシンプルな作りであり、90度ごとのクリックストップなどはありません。

アルカスイス互換三脚座の底面にはネジ穴と滑り止め用の金具を装着するネジ穴があります。購入当初は戻り止めが外されているため、必要であれば装着してから使いましょう。

リングの外側にはストラップを装着できる孔があります。

装着例

α7R IVとの組み合わせでバランスは良好。重心がしっかりとしているので、三脚座装着時に立たせることが可能。三脚に搭載する際は三脚座を活用したいところ。
もちろん手持ち撮影時はフロントヘビーとなるものの、第4世代の大きなグリップであれば片手持ちでもなんとか保持することが出来ます。グリップとレンズの間には必要最低限の空間があるものの、十分とは言えません。とは言え特に問題はありません。これを改善するにはボディ側のデザインを変更するしかない。

AF・MF

フォーカススピード

フォーカス駆動にはリニアモーターを使用しており、初動から驚くほど高速なオートフォーカスを実現しています。サードパーティ製レンズのため、AF-S時は合焦前の僅かなウォブリングでワンテンポ遅れるものの、AF-C時は大きなピント移動でも電光石火に近いAF速度に見えます。
500mm時でも遠側へピントが移動する際には非常に高速ですが、近側にピントが移動する際は僅かにフォーカス速度が低下。それでも十分に高速と言える程度の速度です。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指しています。最小絞りまで絞り、最短撮影距離と無限遠で撮影した結果が以下の通り。

150mm

接写時に画角が少し狭くなります。しかし、接写性能の高さを考慮すると良く抑えられており、通常の撮影シーンでフォーカスブリージングが目立つことは多くないはず。

250mm

広角側と同じく、フォーカスブリージングは許容範囲内に収まっています。画角変化の傾向も同じ。

500mm

極僅かに画角が変化するものの、広角側よりも影響が小さく、大きな問題はありません。

精度

AFの再現性・精度に大きな問題はありません。敢えて言えば、500mmはF6.7といえども被写界深度が浅く、ヒューマンエラーでピントを外すことがありました(つまり自分のミス)。特に近距離の被写体では身体のごく一部にしかピントが合っていなかった、なんてこともありました。

MF

前述した通り、快適に利用できるフォーカスリングではありませんが、電子制御は十分以上に精度の高い操作に対応しています。

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:α7R IV
  • 交換レンズ:150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • α7RIVのRAWファイルを使用
  • ISO 400 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

150mm

中央

絞り開放から4000を超える良好な結果。単焦点レンズがF1.4からチャート限界値である4800前後となることを考えると抜群の性能とは言えないものの、ズームレンズとしては良好なパフォーマンスと言えるでしょう。絞るとさらに改善し、F5.6~F8でピークの性能を発揮します。F11以降は回折の影響で徐々に性能が低下するものの、F16までは許容範囲内の画質を期待できます。

周辺

中央と比べると絞り開放のパフォーマンスが大きく低下。ズームレンズの広角側は解像力チャートとの撮影距離が短くなるため、四隅に向かってパフォーマンスが低下することが多い。このレンズも例外ではなく、近距離での性能低下は避けられない模様。実写作例を見る限り、顕著な非点収差などは見られず、パッと見の描写はまずまず良好。6100万画素でディテールを追求しなければ心配する必要はありません。絞ると徐々に改善しますが、改善速度は遅め。ピークはF11となるので、中央は回折の影響で既に低下し始めています。F11以上に絞ると急速に低下するので絞り値の管理は慎重に実施したい。

四隅

周辺と比べてさらに悪化し、中央と比べると大きな差があります。全体像で見る限り、極端な描写の乱れはないものの、6100万画素のα7R IVでじっくり観察すると中央と比べて明らかにソフト。F11~F16でベストな性能が得られるものの、中央や周辺は回折の影響を受けるのでF16は出来れば避けたい。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F5.0 4189 3255 2264
F5.6 4545 3272 2233
F8.0 4633 3611 2150
F11 4100 4013 2971
F16 3922 3205 3132
F22 2938 2816 2615
実写確認

200mm

中央

150mmと比べて絞り開放から4500を超える非常に良好なパフォーマンスを発揮。絞ってもあまり改善しないので、周辺や四隅が必要なければF5.0でOK。F8以降は回折の影響で徐々に性能が低下します。

周辺

150mmと比べるとF5.0から良好な性能を発揮。中央ほどの切れ味ではないものの、絞る必要性は低く、絞ってもあまり改善しません。F11まで一貫したパフォーマンスで、それ以降は回折の影響で低下します。

四隅

150mmと比べると改善していますが、それでも6100万画素で満足のいく解像性能とは言えません。絞ると徐々に改善し、やはりF11付近でピークに至る。隅まで一貫した性能を重視するならばF11~F16まで絞るのがおススメ。とは言え、実写では手ぶれ・被写体ブレ・ISO感度も影響するので無駄が無いように調整したいところ。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F5.0 4526 4002 2759
F5.6 4711 3774 2992
F8.0 4766 4162 3168
F11 4231 4139 3466
F16 3788 3645 3322
F22 3119 2974 2765
実写確認

300mm

中央

200mmと同じく絞り開放から非常に良好な結果。F8以降は回折の影響があるので、ピークを維持できる絞り値の自由度が少ない点に注意が必要。概ねF16付近まで許容範囲ですが、F22からF25はシャープネス・コントラストが顕著に低下するため、必要な場合を除いて使いたくない絞り値。

周辺

200mmと同じく開放から4000を超える良好な性能。絞っても性能に変化が無く、F11まで一貫した結果を期待できる。それ以降は中央と同程度の数値を維持しながら回折の影響を受ける。

四隅

広角側と比べると大きく改善し、開放から3500の良好な性能。ただし、絞っても画質に改善は見られず、絞り開放がピーク。つまり、200mmと比べてピークの性能に大きな違いはありません。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F5.6 4581 4157 3674
F8.0 4525 4068 3374
F11 4004 4086 3601
F16 3632 3582 3433
F22 3014 2956 2930
F25 2625 2800 2562
実写確認

400mm

中央

300mmと比べて僅かに低下するものの、基本的には同程度の性能・傾向となる。望遠側の焦点距離でもこれと言ったパフォーマンスの低下が見られないのは評価したいポイント。

周辺

300mmと同じく、開放からピークの性能を発揮し、F11までこれを維持しています。絞りにより改善は期待できません。

四隅

300mmと同じ。F6.3からF16まで一貫した性能を維持しており、F8やF11で大きく改善することはありません。均質性に問題がなければ絞り開放F6.3でOK。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F6.3 4335 3960 3390
F8.0 4527 3970 3615
F11 4180 3936 3631
F16 3774 3408 3397
F22 2882 2759 2714
F25 2409 2292 2215
実写確認

500mm

中央

望遠端ではパフォーマンスが全体的に少し低下。驚くほどの性能低下では無いものの、絞ってもあまり改善しません。やはりF16付近までは実用的な絞り値です。

周辺

ズーム中間域と比べると性能は低下。絞っても改善せず、F6.7からF11まで一貫した性能を発揮しています。

四隅

中間域と比べると少し悪化していますが。絞ると中央に近い数値まで向上します。F11まで絞ると隅まで高水準な解像性能を期待できるでしょう。

数値確認
中央 周辺部 四隅
F6.7 4142 3662 3194
F8.0 4282 3919 3521
F11 4002 3898 3836
F16 3442 3340 3063
F22 2860 2879 2574
F32 2374 2235 2105
実写確認

中央解像の推移

ズームレンジ全域で4000を超える非常に良好な性能を維持しています。ピークの性能は広角側ですが、望遠側と比べて顕著な性能差はありません。全ての焦点距離でピークはF5.6~F8付近となり、F11~F16で性能が低下します。

周辺解像の推移

150mmの絞り開放付近を除外すると、ズームレンジ全域で一貫した性能を実現しているように見えます、150mm以外は絞り開放・ピークの性能差が小さく、設定値に関係なく安定した結果を得ることが出来ます。

四隅解像の推移

150~200mmの開放付近でパフォーマンスの低下が見られるものの、F8~F11で概ね解消します。中間~望遠側は絞り開放から良好で、絞っても改善しませんが、F16まで安定した結果を得ることが可能。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2021-06-10:晴天・微風
  • カメラ:α7R IV 6100万画素
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • 露出:絞り優先AE ISO 400固定
  • 現像:非圧縮RAW→Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネス「0」
    ・ノイズリダクション「0」

テスト結果

150mm

絞り開放から非常に良好なシャープネスを実現しており、コントラストもしっかりとしています。中央から隅にかけて画質の落ち込みが少なく、フレーム全体で一貫性のある画質。
F8まで絞っても中央や周辺部に画質の大きな改善はありません。隅の画質も大きな改善はありませんが、周辺減光が解消しています。
ピークの性能は概ねF11まで維持しており、回折の影響があるもののF16も実用的な画質。F22のみ回折の影響が強くなるので、必要な場面を除いて避けるのが良し。

200mm

150mmと同様、絞り開放からシャープでコントラストがしっかりとしています。周辺部や隅の画質も悪くなく、フレーム全体で一貫した高画質を得ることが可能。やはり絞っても改善しないので、積極的に絞り開放を使えば良いと思います。
ピークはF8まで、F11も許容範囲内となり、F16~F22で回折の影響が目立つようになる。

300mm

ズーム中間域となる300mmでも広角側と同様に優れた光学性能を維持。F8まで絞ると僅かに画質が改善するものの、6100万画素のα7R IVで等倍までチェックした時に、僅かに感じる差です。
200mmと同じく、画質のピークはF8まで。F11が許容範囲内となり、F16~F25で性能が大きく低下します。

400mm

広角側や中間域と比べて顕著な画質低下はありません。コントラストが僅かに低下したようにも見えますが、これは屋内で光環境を一定してチェックしてみないことには正確なことが言えません。
300mmまでと比べると、隅の描写が僅かに乱れていますが、中央や周辺部は良好な画質を維持しています。

500mm

昔の望遠ズームレンズであれば、望遠端で顕著な画質低下が一般的な傾向でしたが、最新設計のこのレンズは望遠端でも非常に良好な結果を維持しているように見えます。隅は僅かに非点収差のようなソフトさが見られるものの、極端に描写が荒れることは無し。

撮影倍率

最短撮影距離は「0.6~1.8m」と超望遠ズームとしては寄りやすく、最大撮影倍率は「1:3.1-1:3.7(0.32倍~0.27倍)」とズーム全域で良好なクローズアップ性能を実現。
これはズーム全域で最短撮影距離が「2.4m」のFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSよりも遥かに良好な性能です。そしてズーム全域で「0.98m」となるFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSと比べると、広角側で遥かに良好となり、望遠側で少し見劣りする程度に抑えています。近距離での撮影において柔軟性がとても高い。

像面湾曲

像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の影響が考えられます。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないと思いますが、近距離では収差が残存している場合もあります。ただし、近距離でフラットな被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

無限遠でも影響が見られる場合は注意が必要です。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか手段がありません。

参考:Wikipedia 像面湾曲

実写で確認

150mm

150mmではピント位置がフレーム端に向かって手前にずれており、像面湾曲の影響が大きい。ただし、これは近距離時に限った話であり、通常の撮影距離で問題となることはありません。テストチャートを使った解像性能テストはやり方次第で像面湾曲の影響を大きく受けるはず。(例えば中央1点で撮影した場合は四隅の性能が極端に低下します)

200mm

150mmと同じくフレーム端に向かってピント位置が手前にずれています。ただし、影響の度合いは150mmよりも小さく、実写で大きな問題となることは無いでしょう。

300mm

200mmと比べて問題は小さくなり、目視では問題が無い程度まで改善しています。

400mm

300mmと同じくほぼ問題ナシ。

500mm

このズームレンズで最も良好な状態です。

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレーム四隅に現れる色ずれです。絞り値による改善効果が小さいため、この問題を解決するにはカメラボディでのソフトウェア補正が必要となります。ボディ側の補正機能で比較的簡単に修正できます。

参考:Wikipedia 色収差

実写で確認

150mm

絞り値全域で問題無く補正されています。

200mm

150mmと同じく色収差の問題はありません。

300mm

広角側と同じく色収差の問題はありません。

400mm

望遠側でも良好な補正状態を維持しています。広角側と比べて特に悪化している印象はありません。

500mm

望遠端でも良好な補正状態であり、倍率色収差に関してこのレンズに弱点はありません。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれを指しています。手前側で主にパープルフリンジとして、奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差です。簡単な後処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えて欲しいところですが、大口径レンズでは完璧に補正できていないことが多いです。

参考:Wikipedia 色収差

実写で確認

150mm

ピント面直後にわずかなグリーンの色ずれが発生しているようにも見えますが、極僅かであり問題とならないはず。僅かに残存する色収差は2段絞るまでに解消します。

200mm

傾向は150mmと同じ。僅かに色収差が発生するものの、特に大きな問題とはなりません。2段絞るまでに解消します。

300mm

絞り開放から全く問題がないように見えます。

400mm

軸上色収差の色付きはほとんどありません。

500mm

300mmや400mmと同じく軸上色収差に関する問題はありません。

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と感じます。逆に、「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写を好ましくないと感じています。

描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によって変化し、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。また「アポダイゼーション光学素子」などを使って強制的に滲むボケ描写を実現しているレンズも存在します。

実写で確認

150mm

前後に偏りのないニュートラルなボケ。滲むような柔らかいボケではないものの、ボケの縁取りや軸上色収差による色づきが少なく、全体的に悪くない描写だと思います。むしろこの価格帯の超望遠ズームレンズとしては評価したいポイント。ピント位置によって若干ながら後ボケが硬く見えるかもしれませんが、基本的にはニュートラルで扱いやすいボケと感じるはず。

500mm

基本的に150mmと同傾向。とても綺麗なボケだと思います。(柔らかいとは言っていない)

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、四隅が楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまったりします。これを解消するには絞りを閉じるしかありません。しかし、絞ると羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じてF値を変化させる必要あり。

逆に口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが出来ます。これは玉ボケに限った話ではなく、一般的な四隅のボケ描写の質感にも繋がります。口径食が強いと、ボケ量が少なく感じたり、四隅のボケが荒れてしまう場合もあるため、口径食の小さいレンズが好ましい。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

150mm

レンズには2枚の複合非球面レンズを使用。玉ボケは非球面レンズ未使用のレンズと比べて内側の描写にムラがあるものの、タムロンレンズにありがちな玉ねぎボケ(輪線ボケ)は目立ちません。縁取りも弱く、比較的綺麗な描写に見えます。
口径食は中程度で見苦しさは無いものの、これを解消するにはF8付近まで絞る必要あり。

200mm

150mmと同じく、中程度の口径食で比較的綺麗な玉ボケの描写。F8まで絞ると、円形を保ちつつ口径食の影響を低減することが出来ます。

300mm

全体的に150mm・200mmと同じ傾向です。

400mm

150~300mmと比べると口径食が強くなり、F8まで絞っても僅かに影響が残ります。

500mm

口径食の影響は400mmと同程度。極端に悪くありませんが、四隅のボケが場合によって多少小さくなる可能性あり。

実写のボケ

150mm

小ボケをよく観察すると、玉ボケのわずかな騒がしさに気が付くかもしれません。しかし、それ以外は特に大きな問題もなく。全体的に見栄えの良いボケ描写に見えます。光学3.33倍の手ごろな超望遠ズームとしては良好。

200mm

やはり玉ボケに若干の騒がしさを感じるものの、前後のボケは綺麗で、大きな問題は見当たりません。「200mm F5.0」でポートレートを撮影するのもやぶさかではない感じ。

300mm

ボケが大きくなると、玉ボケの騒がしさは目立たなくなります。広角側と同じく前後のボケはとても綺麗で扱いやすい描写に見えます。軸上色収差などの影響がほとんど見られないのもGood。

400mm

テスト撮影と同じく、300mmまでと比べると口径食が強くなります。ただし、大きなボケを得やすくなるのでボケが必要なシーンで口径食が気になる場面は少ないはず。全体的にボケは綺麗で、柔らかくさえ見えます。全体的なコントラストも程よく、個人的にはとても好ましい描写。

500mm

400mmと同じく口径食が強めに現れますが、ボケが大きくなるので問題と感じるシーンは少ないと思います。口径食はF11まで絞ってもいくらか残り、F16まで絞ると解消します。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに「歪む」収差です。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすい。主に魚眼効果と似た形状の「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:Wikipedia 歪曲収差

実写で確認

150mm

おそらく、このレンズで最も妥協が必要なポイント。中程度の糸巻き型歪曲が発生しており、このままでは直線的な被写体をフレームに入れた場合に不自然です。カメラ内での自動補正か、現像ソフトでプロファイルによる補正は必須。幸いにもボディ側で簡単に補正でき、Adobe Lightroom Classic CCには既にレンズプロファイルが存在します。 過度に心配する必要はありません。

200mm

150mmと同じく少し目立つ糸巻き型歪曲が発生。デジタル補正は必須。

300mm

200mmと同程度の糸巻き型歪曲が発生。デジタル補正は必須。

400mm

僅かに落ち着いたようにも見えますが、やはり糸巻き型歪曲の影響は目に付きます。

500mm

影響は最も小さくなりますが、それでも糸巻き型歪曲の影響は大きい。

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な減光のことです。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となっていることを指します。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生、ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を増感でカバーするのでノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合にはノイズが強く現れる可能性があります。

実写で確認

150mm(最短撮影距離:無限遠)

最短撮影距離・無限遠で大きな差は無し。どちらも絞り開放付近でやや目に付く光量落ちが発生します。F8まで絞るとほぼ解消しますが、絞り開放付近を使う場合はレンズ補正をオンにしておくと良いでしょう。光量落ちが影響する範囲が広いので、特に高感度ISO使用時は減光補正でノイズの原因となる可能性あり。

200mm(最短撮影距離:無限遠)

150mmと同じく絞り開放付近で光量落ちの影響が見られます。F8まで絞ると改善しますが、開放付近んを考慮するとレンズ補正は適用しておきたいところ。

300mm(最短撮影距離:無限遠)

広角側と異なり、最短撮影距離と無限遠で影響度合いに差がある。最短撮影距離では光量落ちの影響が少なく、F8まで絞るとほぼ改善。比較して無限遠は少し目立ち、F8まで絞ってもいくらか影響が残ります。

400mm(最短撮影距離:無限遠)
500mm(最短撮影距離:無限遠)

400mmと同じく、最短撮影距離で影響が小さく、無限遠で影響が最も大きくなる。そしてその傾向はさらに強くなる。

コマ収差

コマ収差とは?

コマ収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないことを指しています。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日などが影響を受ける場合があります。後処理が出来ないため、光学的に補正する必要がある収差。絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞り開放のコマ収差補正が重要となります(絞るとシャッタースピードかISO感度に影響があるため)。

参考:Wikipedia コマ収差

実写で確認

150mm

隅で僅かな影響が見られるものの、これと言って大きな問題は無し。1~2段絞ることで解消します。

200mm

150mmと同傾向。

300mm

広角側と同じ。絞り開放から皆無と言うわけでは無いものの、これが問題となることは少ないはず。

400mm

問題ナシ。

500mm

問題ナシ。

逆光耐性・光条

中央

150mm

フレアの影響はまずまず抑えているものの、強い光源がフレームに入るとゴーストがいくらか発生しています。絞りによる改善効果は薄く、ゴーストを回避するためには強い光源をフレームから外す必要があります。

500mm

500mmでも基本的に150mmと同じ傾向が見られます。フレアは良く抑えられており、強い光源をフレームに入れても全体的な画質の破綻は回避できています。ただし、ゴーストがいくらか発生しており、絞りによる改善効果はありません。

150mm

強い光源がフレームから外れた場合は良好な逆光耐性を発揮。ただし、絞るといくらかゴーストが発生するため、気になる場合は絞り開放を意識して使うのが良し。

500mm

150mmと比べるとフレアの影響が目立つ。絞り開放で全体的にフレアの影響でコントラストが低下。絞ると改善するかと思いきや、大きなゴーストが発生するだけで何の改善にもつながりません。強い光源をフレーム外へ外すことで問題を回避することが出来ます。幸いにも画角の狭いレンズであり、フレアやゴーストに悩まされる機会は少ないはず。

光条

光条がシャープとなるのはおよそF11付近。さらにF16~F22まで絞ることで綺麗な光条へと変化します。とは言え、α7R IVだと回折の影響が強くなるので解像性能を維持しつつ光条を発生させることは出来ません。

総評:使い勝手の良いオールインワン超望遠

肯定的見解

ココがポイント

  • 貴重な500mmズームレンズ
  • 比較的手ごろな価格設定
  • DI IIIとしては豊富なコントロール
  • 頑丈で防塵防滴仕様の外装
  • アルカスイス互換の三脚座
  • 500mmズームとしては小型
  • フレキシブルロック機構
  • 特にAF-Cで応答性の高いAF
  • 広角側以外のフォーカスブリージング耐性
  • ズームレンジ全域で良好な中央解像
  • ズームレンズ全域で良好な周辺解像(接写以外)
  • 軸上色収差の補正が良好
  • 倍率色収差の補正が良好
  • ニュートラルで綺麗なボケ
  • きちんとした玉ボケ
  • 良好なコントラスト・色

100-400mmクラスと~600mmクラスの中間に位置する超望遠ズーム第3の選択肢。500mmをカバーするレンズとしては小型で、600mmクラスと比べるとまだまだ小型軽量。特に縮長が短いので小さめのカメラバッグで携帯できるのは強み。
小型ながら光学性能はしっかりとしており、これと言った欠点が無く、むしろ全体的に高水準で非常に良好。ズームレンジ全域でシャープな結果を得ることができ、ボケは綺麗で色収差は少ない。
さらにオートフォーカスは高速かつ無音で動作し、ズーム全域で0.3倍前後の高い撮影倍率をカバー。複数のフォーカスリミッターに対応してシーンに合わせたAFレンジを選択可能。そしてDi IIIとしては珍しい光学手ぶれ補正を搭載し、レンズ側面には充実したスイッチ類がある。
これで実勢価格が13~14万円。

批判的見解

ココに注意

  • テレコンバージョンレンズ非対応
  • ズームリングが重すぎる
  • やや重い
  • 広角側のフォーカスブリージング
  • 接写時の像面湾曲
  • 望遠側の口径食が大きい
  • 広角・中間域で糸巻き型歪曲が目立つ
  • 周辺減光が少し目立つ
  • 強い光源を入れた時のゴースト

最も注意すべきはテレコンバージョンレンズによる拡張性が無いことと、α1やα9の高速連写を最大限活かすことが出来ないこと。ただし、これらはソニー側が設定した制限であるため、タムロンを批判するのはお門違い。ソニー純正レンズにアドバンテージを出すために仕方のないことかもしれません。
光学的な問題は広角側における接写時の像面湾曲・やや目立つ周辺減光・全体的な糸巻き型歪曲・逆光耐性の4つ。周辺減光や像面湾曲は絞ることで改善する可能性があり、歪曲収差は補正可能で、逆光耐性も問題を回避することは可能。

総合評価

管理人
満足度は95点。
持っていたよりも光学性能が良く、ズーム全域で高い撮影倍率を備えているのがGood。部分的にカメラ側での補正が必要と感じるものの、簡単に修正できる問題が多く、本当に回避できないのは接写時の像面湾曲くらい。それでも接写時に像面湾曲が問題となるシチュエーションは少ないので無視してもOK。
全体的に見て、便利なズームレンジを便利なスペックでカバーしている、使い勝手の良い超望遠ズームです

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