Phototrendがサムヤン「AF 135mm F1.8」のレビューを公開。優れた光学性能に加えてボケが美しいと言及し、さらに135mmレンズとしては軽量で、効果的なAFや防塵防滴も評価しています。
Phototrend:Test Samyang AF 135 mm f/1,8 FE : téléobjectif à focale fixe ultra-polyvalent et réactif
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- 外観はAF 12mm F2と同じく新しいデザインを採用している。
- レンズフードは70mmと深く、先端にはゴムカバーを備えた見事な作りだ。プラスチック製だが肉厚でしっかりとしている。
携帯性:
- 重量は772gと非常に軽量だ。
- 全長130mm、直径93.4mmとコンパクトなレンズでは無いが、他の135mmと同等のサイズだ。
操作性:
- 独特なデザインのフォーカスリングは幅広く快適だ。
- フォーカスリングは電子制御式で動作する。
- MF時のフォーカスリングはリニアレスポンスで、ストロークは非常に長く高精度な操作が可能だ。しかし、ピント全域を素早く操作するのは不向きである。
- Fnボタンやカスタムスイッチ、フォーカスリミッターを搭載している。
- Fnボタンは無限遠に自動設定が可能なアストロモードを備えている。
- カスタムスイッチはフォーカスリングを絞りリングに変更することが可能だ。
フォーカス:
- ステッピングモーター駆動で動作する。
- 高速かつ静かなAFだが、ピント全域を移動する場合には時間がかかる。
- α1やα7 IIIとの組み合わせできちんとしたパフォーマンスを発揮する。
- 最短撮影距離は0.69mと短いが、F1.8と組み合わせると浅い被写界深度に注意しなければならない。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は非搭載だ。
- ボディ内手ぶれ補正搭載のカメラと組み合わせると1/15秒で問題なく撮影することが出来た。
解像性能:
- 非の打ち所がないシャープネスが得られる。
- 絞るとフレーム全域でとてもシャープだが、等倍で見るとフレームの端が少しだけソフトである。しかし、F5まで絞ると改善する。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- シャープなレンズだが、前後のボケはとても柔らかい。
- 微ボケの部分は非常に柔らかい描写だ。
- 玉ボケは隅に向かって変形する。
色収差:
- 色収差は全くない。
- 軸上色収差の痕跡はない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差は良好に補正されている。
周辺減光:
- F1.8で隅が僅かに暗くなる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 逆光耐性はとても良好で、ゴーストの心配はない。
- フード未装着の場合は場合によって筋状のフレアが発生する。
総評
全体的にとても良好なレンズだ。シャープネスは完璧で、収差の補正状態も高く評価できる。高性能ながら重量は抑えられ、バランスが良いにも関わらず防塵防滴仕様だ。
ボケは本当に美しく、F1.8で被写界深度は本当に浅くなる。微ボケも特筆すべきほど柔らかい描写で、非常に効率的なオートフォーカスが加わり、本当に魅力的な135mmに仕上がっている。静的な被写体にとどまらない汎用性の高いレンズだ。
光学性能を考慮すると魅力的な価格設定となっており、迷うことなくこの製品をお勧めできる。
- 長所:
・F1.8から見事なシャープネス
・とても美しいボケ
・重量
・効果的なAF
・操作性が良好
・コストパフォーマンス
・天体撮影向けの機能- 短所:
・口径食
・逆光耐性
・手ぶれ補正が無い
とのこと。
国内でも12万円前後で購入できる大口径の望遠単焦点レンズですね。ソニー「FE135mm F1.8 GM」と比べると遥かに安いものの、優れた光学性能と良好なAF性能を高く評価しているように見えます。ソニー純正のXDリニアモーター駆動ほど高速なAFでは無いと思いますが、それでも良好な光学性能を考慮するとコストパフォーマンスの高い135mmとなりそうですね。
AF 135mm F1.8 FE | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
キタムラで中古在庫を探す |