サムヤン AF 24-70mm F2.8 FEは優れたビルドクオリティだが光学性能に欠点が多い

2023年9月19日

OpticalLimitsがサムヤン「AF 24-70mm F2.8 FE」のレビューを公開。ビルドクオリティは良好としつつ、非常に重く、光学性能には欠点が多いと指摘。あまり感銘を受けなかったと言及しています。

OpticalLimits：Samyang AF 24-70mm f/2.8 FE - Review / Test Report

外観：重いが良好なビルドクオリティ。

構造：防塵防滴。

携帯性：サイズはそれほどでもないが、1kgと非常に重い。

操作性：リングはフォーカス・絞りの切替に対応している。

AF：STM駆動でノイズレスで非常に高速。

MF：ズーム中もピント位置が一定（電子制御）。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：
・24mm：F2.8の隅が良くない。絞っても若干ソフト。
・40mm：非常に良好。
・70mm：フレーム端がまずまず。絞ると許容範囲。
・中央はズーム全域で非常に良好。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：玉ボケは標準ズームとしては珍しく良好な描写。前ボケは滑らかだが後ボケは硬調。

軸上色収差：F4まで絞っても目に付く。

倍率色収差：非常に目立つが補正可能。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：ミラーレス用としては非常に穏やか。

周辺減光：大きな前玉のおかげで比較的穏やか。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：とても良好。

光条：F2.8でも光条が発生、F4-5.6で分散、F8でシャープな光条。

作例集：オリジナルあり

総評：特に広角側の解像性能が見劣りする。絞れば改善するが、F2.8を買う意味がない。色収差は目立つが、歪曲収差や周辺減光はきちんと抑えられ、ボケは非常に良好。ビルドクオリティは優れているが、全体的に見て、あまり感銘を受けなかった。重い上に欠点が多い。

競合について：シグマやタムロンと比べると悪いが、動画撮影とボケは良好と感じる場合もある。

備考：

とのこと。
やや辛口な評価となっていますが、他のレビューサイトでも同様のテスト結果となっている場合が多い。手ごろな価格で購入することが出来るとは言え、競合レンズとの価格差を考慮すると厳しい戦いとなりそう。特に動画撮影時の操作性を重視しなければ、ソニー純正やシグマを選ぶのが無難。さらに、広角24mmにこだわらなければ、手ごろな価格で小型軽量なシグマ・タムロンも存在します。