DPRevviewが「D-LUX8」のスタジオシーンテスト結果を公開。4/3センサー(を若干クロップした)なりの画質ですが、ダイナミックレンジは予想していたよりも実用的と評価しています。
DPReview:Leica D-Lux 8 added to the studio scene
- D-LUX8は、ソニー RX100VAよりも多くのディテールを捉えるが、富士フイルムX100 VIやリコーGR IIIには劣る。
- ベースISOのノイズ性能は、同等のサイズで比較すると、概ねセンサーサイズに準じている。D-LUX8はソニーよりもノイズが少ないが、リコーや富士フイルムよりも多い。この傾向は、より高いISOでも継続する。
- ライカのJPEGエンジンは、細かいディテールを引き出すという点ではソニーのものとほぼ同等だが、RX100Vの処理は少し積極的で、時にオーバーシャープネスぎみになる。
- ISO感度が高い場合、ライカはディテールを平滑化してしまうという欠点はあるものの、ノイズ除去はうまくできている。
- ライカのJPEGカラーはリコーのものと似ているが、やや彩度が高い。正確性を重視しているように見えるが、必ずしも最も好ましい肌色になるとは限らない。
- 同じセンサーとレンズの組み合わせを使用しているにもかかわらず、Panasonic LX100 IIで達成したピークの鮮明さにまったく及ばなかったことは注目に値する。これは、レンズの個体差による結果である可能性が高い。
ダイナミックレンジ
- 影を明るくしたい人にとって画像処理の柔軟性が高い。
- D-LUX 8はフォーサーズセンサーをフルに活用していないため、シャドー部を数段持ち上げるとノイズが若干増えることが予想される。しかし、かなり持ち上げても、結果はまだ十分に使えるレベルである。
- ISO感度での挙動を見ても、クラス最高というわけではないが、まずまずの性能傾向が続いている。
- 極端な状況下では競合製品の方が優れているが、大幅な後処理を施さない場合、その違いはそれほど明白ではない。
ライカD-LUX8は2024年夏ごろにリリースされたレンズ一体型のコンパクトカメラ。4/3型センサーと大口径ズームレンズを搭載しており、1/2.3型や1型CMOSセンサー搭載モデルよりも高画質な写真撮影が可能となっています。APS-Cセンサーほどの画質ではないものの、大口径ズームレンズやマルチアスペクト機能などでAPS-Cカメラと区別化できる仕様となっています。
一見すると、パナソニック「LX100II」のような外観・スペックのカメラですが、背面のコントロールレイアウトがQ3寄りとなっています。LX100IIとよく似た外観の前モデル「D-LUX7」と大きく異なるポイント。
DPReviewのスタジオシーンテストでは、4/3センサーらしい高ISO感度性能を発揮し、予想よりもダイナミックレンジの柔軟性が高かったと評価。実際に1型センサー・APS-Cセンサーカメラと見比べてみると、健闘しているように見えます。ISO12800は厳しいものの、ISO6400までなら常用できそうな画質。
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