Photographyblogがソニー「E 15mm F1.4 G」のレビューを公開。歪曲収差や周辺減光は目立つものの、良好な解像性能やビルドクオリティのコンパクトレンズと評価しています。
Photographyblog:Sony E 15mm F1.4 G Review
外観・構造:
- レンズマウントは金属製だ。
- 防塵防滴仕様だが、耐候性を発揮するにはボディ側も防塵防滴仕様である必要がある。
- しっかりとした作りで、Gシリーズらしいビルドクオリティだ。
- 花形レンズフードが付属する。
携帯性:
- 僅か219gで、レンズサイズは66.6×69.5mmだ。
- コンパクトで一日中持ち歩くことができる広角単焦点である。
- ZV-E10との組み合わせでバランスが良い。
操作性:
- フォーカスリングと絞りリングを搭載している。
- 絞りはF1.4からF16まで1/3段刻みで動作する。クリックレスで利用も可能だ。
- AF/MFスイッチを搭載している。
- フォーカスリングはリニアレスポンスだが、ハードストップはない。
フォーカス:
- リニアモーター駆動で動作する。
- ZV-E10との組み合わせで高速かつ無音のAFが利用できる。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は搭載していない。
解像性能:
- 中央はF1.4で少しソフトだが、F2~F11で最高の結果が得られる。
- 端は中央ほどシャープでは無く、F2.8~F11で最適となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 広角レンズとしてはかなり良好な描写だ。
色収差:
- 高コントラストな領域を除いてそれほど問題とならない。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 自動補正されるので歪曲は目立たない。
- 未補正のRAWでは樽型歪曲が目立つ。
周辺減光:
- F1.4で周辺減光が発生する。
- 完全に抑えるには少なくとも3段ぶん絞る必要がある。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- F16まで絞ると素敵な光条が発生する。
- レンズフードを装着した状態でも太陽をフレームに入れるとフレアが発生しやすくなる。
総評
高価なAPS-Cレンズだが、F1.4の大口径レンズで、低照度撮影や後ボケを利用したいVlogに適している。絞れば風景や建築物など一般的な広角写真にも使うことが出来る。ビルドクオリティは良好でAFは高速かつ正確に動作する。光学性能は絞り全域で兆候な中央解像だが、フレーム端の画質は完全には一致しない。色収差はほぼ完全に補正され、逆光時のフレアやゴーストも良く抑えられている。注目すべき唯一の問題は光学的な樽型歪曲だ。
主なライバルはシグマ「16mm F1.4 DC DN」だが、重量とサイズは2倍だ。ただし価格半値なので、健闘する価値はある。全体的に見てイチオシのレンズだ。
とのこと。
携帯性の良い大口径のAPS-C用広角レンズですね。純正F1.4レンズとしてみると富士フイルムよりも安く、小型軽量で扱いやすいレンズに仕上がっています。サードパーティ製のシグマ「16mm F1.4 DC DN」と比べると高価ですが、絞りリングやAFLボタンなどコントロールが充実しています。補正が簡単な周辺減光や歪曲収差を除けば、光学性能も良好となっている模様。後はレンズに見合う最新のAPS-Cボディが登場すると良いのですが…。
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