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Mobile01が「EOS R」「LUMIX S5」「α7C」の比較レビューを公開

Mobile01がフルサイズミラーレスの中級機として「EOS R」「LUMIX S5」「α7C」をキットレンズと共に比較レビューしています。操作性やグリップ力は低いものの、エントリー用としてα7Cがおススメできる結果となった模様。

EOS R・S5・α7C

Mobile01:【中階無反集評】Canon EOS R vs. Panasonic S5 vs. Sony A7C 三機大亂鬥!

  • 今年のフルサイズミラーレス市場は依然としてエキサイティングだ。どのメーカーもサイズや重量を抑える方向性のカメラをリリースしている。
  • 今回はEOS R・LUMIX S5・α7Cを比較する。EOS Rは古いカメラだが、R6よりも低価格で、スペック的に中級機と呼ぶにふさわしい。Z 5も比較したかったのだが、残念ながら今回はお預けだ。
  • コンパクトさで言うとα7Cが有利だ。EOS Rより100g以上軽い。EOS RのボディサイズはLUMIX S5よりも大きいが、重量はLUMIX S5のほうが重い。
  • 使用したキットレンズは以下の通りだ。
    RF24-105mm F4-7.1 IS STM
    LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
    FE 28-60mm F4-5.6
    これらはメーカーで最も安価なキットレンズである。キヤノンは光学倍率が高く、手ぶれ補正も搭載しており、最も柔軟性がある。パナソニックは20mmの広角を利用することが可能だ。ソニーは徹底的にコンパクトサイズを極めている。
  • 画質テスト時には以下のレンズを使用した。
    RF24-70mm F2.8L IS USM
    LUMIX S PRO 24-70mm F2.8
    FE 24-70mm F2.8 GM
    似たようなスペックだが、キヤノンのみ光学手ぶれ補正を搭載している。幸い、パナソニックやソニーではボディ内手ぶれ補正を利用することが可能だ。
  • EOS RとLUMIX S5のグリップは同等だが、S5はより摩擦が強く、しっかりと握ることが出来る。α7Cはコンパクトなカメラだが、グリップが大きな妥協点となっている。FE28-60mm使用時は便利だが、大きなレンズを装着すると片手撮影はほとんど不可能である。
  • 3台のサブモニタを搭載しているのはEOS Rだけだ。
  • EOS Rはモードダイヤルが省略され、MODEボタンで代用している。誤操作が無くなり、用途の広い操作を可能としている。
  • LUMIX S5は右肩にISOや露出補正、ホワイトバランス用のボタンを搭載している。
  • α7Cは他2機種と比べてボタン数が少ないものの、実用的な露出ダイヤルやRECボタンを備えている。
  • EOS Rはヘッドホン・マイクジャックにUSB-Cポート、ミニHDMIポート、リモートレリーズ用ポートを備えている。USB充電はPDのみ対応というのが残念だ。
  • LUMIX S5はヘッドホン・マイクジャック、USB-Cポート、Micro HDMIポート、リモートレリーズ用ポートを備えている。
  • α7Cはボディサイズが小さいものの、充実している。ただし、リモートレリーズ用ポートが存在せず、赤外線リモコンにも対応していない。遠隔操作にはBluetooth経由でスマートフォンのアプリを使った操作が必要となる。
  • 3機種ともSDXC UHS-IIに対応しているが、デュアルスロットはLUMIX S5のみだ。
  • 3機種とも防塵防滴仕様である。
  • ファインダー・モニタ
    ・EOS Rは0.5型369万ドットのファインダーと3.15型210万ドットのモニタを搭載している。どちらも高精度で正確な色だ。
    ・LUMIX S5は0.39型236万ドットのファインダーと3.0型184万ドットのモニタを搭載している。
    ・α7Cは0.39倍236万ドットのファインダーだが、倍率は0.59倍と非常に小さい。モニタはα7 IIIと同じ92万ドットである。
  • AFジョイスティックはLUMIX S5のみだ。EOS Rやα7Cにジョイスティックは無い。モニタを使ったタッチパッドAFを利用する必要がある。
  • バッテリーグリップは継続的な撮影能力を高めることが出来る。この点でバッテリーグリップに対応していないα7Cha残念だ。
  • AF-Sのフォーカス速度はEOS Rでの組み合わせが最速だ。それにα7Cが続き、LUMX S5はコントラストAFが足を引っ張っている。
  • AF-C
    ・EOS Rはファームウェアアップデート後のEOS Rで大幅に機能が改善している。しかし被写体が遠くにいるときは上手く検出できなかった。
    ・LUMIX S5は連写時のブラックアウトが鬱陶しい。連写速度は5コマ秒だが、しっかりと顔と瞳を捕捉している。成功率も良好だ。
    ・α7Cは期待を裏切らない性能である。全身構図でも瞳を検出し、回転時も被写体の頭部を追従し続ける。ブラックアウトは無く、秒間10コマで精度の良い連写が可能だ。
  • 動画 AF-C
    ・EOS Rは膝上の構図で瞳を検出する。ミスショットは無く、滑らかにフォーカスする。
    ・最も被写体が遠い位置で瞳を検出する。追従時にピントを合わせ続けられないのはコントラストAFの弱点だ。
    ・α7Cは全身構図でも後ろ向きでも高速で正確なAFを実現している。
  • ダイナミックレンジはEOS RよりLUMIX S5やα7Cのほうが優れている。
  • 高感度ISOノイズはISO12800から違いが出始める。EOS Rが再開となり、LUMIX S5は裏面照射型CMOSセンサーのα7Cに対して健闘している。
  • 24-70mm F2.8装着時のシャープネスはEOS Rが優れていると思われたが、最高はα7C、次点にLUMIX S5、EOS Rと続く。
  • 屋内ポートレートでの測光はLUMIX S5が他2機種と比べて明らかに暗く写る。
  • 肌の色合いはEOS Rがクリアで、α7Cは少し暖かい描写だ。
  • 場合によって、EOS Rとα7CのAWBは少し緑被りしている。
  • 風景撮影におけるEOS Rは他2機種と比べて色の輝度が高い。
  • EOS Rの4K 30pは1.7倍クロップだが、ビットレートは480Mbpsと高い。次点でLUMIX S5の150Mbosだ。α7Cは100Mbpsと最も低い。実写で見比べてみると、違いは分からない。
  • ローリングシャッターはLUMIX S5とα7Cが十分良好に抑えているが、EOS Rは影響が大きい。

EOS R

最新機種であるEOS R5やR6と比べて手頃な価格の2018年モデルだ。高速連写やボディ内手ぶれ補正を必要としなければ、コストパフォーマンスは高い。アダプター経由でEFレンズも使用可能だ。ファームウェアアップデートで瞳AFが大幅に改善している。

肌色は相変わらずキヤノンの得意種目だが、ダイナミックレンジや高感度性能は最新機種に敵わない。

LUMIX S5

フルサイズミラーレスとしては後発だが、個性的な特徴を備え、Lマウントアライアンスでライカやシグマと手を組んでいる。

グリップは良好で、3つの独立したコマンドダイヤルなど、ハイエンドモデルのスペックと言っても過言ではない程のナイスボディだ。

α7C

3機種中で唯一の裏面照射型CMOSセンサー搭載モデルだ。高感度ISO性能が高く、10コマ秒の連写速度やAF性能、4K画質、どれを取っても優れている。重量509g、全高71.1mmと、α7 IIIと比べて明らかに携帯性が優れている。

Z 5

今回の比較でZ 5を追加できなかったのは残念だ。

結論

α7Cは明らかに軽くて小さいので、エントリー市場をつかむチャンスがある、そして生活のために写真を撮らないのであれば、「使用感や操作性」はそれほど重要ではないと思う。

EOS Rは後継モデルで3000万画素を維持し、AFジョイスティックが追加されれば、既存のEOS 5D Mark IVユーザーを取り込めるかもしれない。

LUMIX S5のスペックは凡庸だが、将来的に位相差AFを搭載することで再ブレイクのチャンスがあると思う。

参考動画

EOS R

LUMIX S5

α7C

とのこと。
それぞれ一長一短あるようですので、自身に適したフルサイズミラーレスを見つけたいところですね。個人的にLUMIX S5の操作性に興味があるものの、α7Cの便利で高機能なAFも捨てがたい。

比較してEOS Rはあまりパッとしませんが、EOSらしい色再現性や改善したAFシステムはまだまだ魅力と言えそうです。値下がり傾向にあるため、α7CやLUMIX S5よりも安く手に入れやすいのは強み。

オートフォーカスは最新モデルのα7Cが最も使いやすいように見えますが、EOS Rもファームウェアアップデート後のアルゴリズムで健闘している模様。LUMIX S5は動体追従のパフォーマンスに限界があり、特に連写時のブラックアウトがかなり騒がしく見えます。

元EOS Rユーザー(現EOS R5)・現μ4/3 LUMIXユーザー・現α7Cユーザーとして見ると、おススメしやすいのはα7C。LUMIX Sの長所と短所を把握しているのであればLUMIX S5もなかなか良さそう。

EOS Rはそのうち後継モデルか代替えモデルが登場しそうなので、もう少し様子見しても良いかなと。悪くは無いのですけど、やはりFnタッチバーの存在とAFジョイスティック不在が痛い。

購入早見表

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