FE 50mm F1.4 GMは同クラスで最も良好な光学性能

Sony Alpha Blogがソニー「FE 50mm F1.4 GM」のレビューを公開。大きな差ではないものの、最高のAF・光学性能とエルゴノミクスを備え、価格設定を許容できるならおススメの一本と評価。

F1.4 ZAやF1.2 GMに次いで、2023年4月発売のEマウント用50mm大口径レンズ。
G Masterらしい高性能で複雑な光学設計ながら驚くほど小型軽量。ソニーF1.4 ZAやシグマArtよりも携帯性に優れ、防塵防滴や絞りリング、2か所のAFLボタンなど豊富なコントロールを備えています。販売価格は50mm F1.4としてはやや高価ですが、他のF1.4 GMと同程度に抑えられています。Sony Alpha Blogのレビューでは以下の通り。

Sony Alpha Blog：Sony 50mm F1.4 GM

外観：しっかりとしたレンズフード。

構造：GMシリーズらしく優れたビルドクオリティ。

携帯性：50mm F1.4としては小型軽量。

操作性：リニアレスポンスのMFリング。

AF：連写でも高速で静かな動作。100％正確で満足のいく性能。

MF：フォーカスブリージングは中程度。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F1.4からExcellent、F2でOutstanding。隅まで一貫した抜群の性能。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：玉ねぎボケが目立たない。滑らかな描写。

軸上色収差：中程度。

倍率色収差：中程度。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：中程度の糸巻き型。

周辺減光：F1.4で目立つ。F4付近で解消。

コマ収差：よく抑えられている。

逆光耐性：良好だが、非常に良好ではない。

光条：F16で良好。

作例集

総評：小型軽量ながら良好な光学性能と完璧なエルゴノミクス。クラス最高の50mm F1.4で手持ちの資金に余裕があればおススメ。

競合について：
・50mm F1.4 ZA：同程度の解像性能とボケ。
・50mm F1.4 DG DN：大きく重くAFが劣るが、42MPまで優れた解像性能。
・AF 50mm F1.4 FE II：小型軽量だが隅の解像や後ボケは劣る。
・50mm F1.4 GM：クラス最高だが多くの点で差はわずか。

備考：6100万画素のα7R IVで解像テスト。

他のレビューサイトで高い評価を得ているように、Sony Alpha Blogでも「クラス最高」と高評価ですね。価格が高めで、性能差と価格差のバランスが悩ましいものの、余裕があればおススメできるレンズとのこと。F1.2 GMやF1.4 ZAよりもコンパクトで使い勝手の良さが魅力的ですね。

解像性能やボケ質はF1.4 ZAと同程度で、ボケ質もよく似ているようです。サードパーティー製レンズと比べると、特に周辺部や隅のパフォーマンスで優位性がある模様。色収差の補正状態も良好で、ボケの色づきなどで有利。とは言え、FE 50mm F1.4 ZAも健闘しており、やや手ごろな価格のZAを今から購入するのも悪くなさそう。

シグマやサムヤンはソニーGM・ZAには及ばないものの、遥かに手ごろな価格で入手可能。主な妥協点はフレーム周辺部の解像性能と諸収差の補正状態。シグマは特に軸上色収差が目立つと指摘されているので注意が必要です。（私も50mm F1.4 DG DNユーザーですが、遠距離でのF1.4は確かに目立つ場合があります）

ソニー FE 50mm F1.4 GM 最新情報まとめ

FE 50mm F1.4 GM
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*Planar T FE 50mm F1.4 ZA**
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	初値	186,120円
マウント	E	最短撮影距離	0.41m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.16倍
焦点距離	50mm	フィルター径	67mm
レンズ構成	11群14枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	NanoAR II
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ80.6×96mm	防塵防滴	対応
重量	516g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・AFL×2
付属品
レンズフード・レンズケース・キャップ