FE 50mm F1.4 GMは逆光耐性以外に弱点が見当たらないレンズ

Xitekがソニー「FE 50mm F1.4 GM」のレビューを公開。α1と組み合わせてもF1.4から良好な解像性能を発揮。諸収差もカメラ側の補正込みで良好な結果を期待できると述べています。

Xitek：锋芒毕露索尼FE 50mm F1.4 GM评测

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

外観はF1.2 GMと同じだ。基本的には「ミニ F1.2 GM」である。

レンズ前面にはフッ素コーティング処理が施されている。

レンズマウントは金属製だ。

製造国は中国である。

円筒型のレンズフードは先端にゴム製カバーを装着している。

携帯性：

全長はFE 35mm F1.4 GMとほぼ同じだ。直径は少し太い。

F1.4 ZAと比べると、33％軽量だ。

フィルターサイズは35mm F1.4 GMと同じ67mmだ。

操作性：

35mm F1.4よりも少し狭いフォーカスリングを搭載。滑らかに回転するが、ある程度のトルクを備えている。リニアレスポンスで、再現性が良好だ。

フォーカスリングと絞りリングの間にはAFLボタンとAF/MFスイッチ、絞りロックとクリック解除スイッチをを搭載。

フォーカス：

2基のXDリニアモーターで駆動する。

ピント位置によって画角が少し変化する。気になる場合はボディ側の補正を適用可能だ。

手ぶれ補正：

記載なし。

解像性能：

α1と組み合わせてテストした。

F1.4から中央はとても良好だ。フレーム端も比較的良好である、

F2まで絞るとさらに改善する。

F4まで絞ると隅から隅までとても良好だ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

F1.4で良好なボケ身だ。

F2.8まで絞るとボケが小さくなり、背景は少し騒がしい。

F1.2 GMと比べるとボケが少し硬い。

玉ねぎボケはわずかで、実写に影響はしないだろう。

色収差：

F1.4で色収差が発生するが、F2.8で無視できる程度に抑えられる。

EDガラス1枚のレンズとしては正常だ。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

わずかな糸巻き型だ。

周辺減光：

F1.4で顕著な周辺減光が発生する。

F2.2で大幅に改善する。

F2.8では無視できる程度だ。

フィルター径67mmのレンズとしては十分に満足のいく性能だ。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

F1.4で若干のフレアが発生し、F8まで絞るとゴーストが鮮明となる。

絞ると非常にシャープな光条が得られる。

作例集

総評

全体的に優れた画質のレンズだ。シャープネスは特に良好で、F1.4から色収差は目立たない。歪曲や色収差は補正可能で、欠点と言えば平凡な逆光耐性くらいだろう。50mmの選択肢は多いが、小型軽量ながらシャープでF1.2 GMよりも安い。バランスの良いレンズだ。

とのこと。
FE 50mm F1.4 GMは複雑な光学設計ながら小型軽量で、ソニーF1.4 ZAやシグマArtよりも携帯性に優れ、防塵防滴や絞りリング、2か所のAFLボタンなど豊富なコントロールを備えたレンズ。50mm F1.4としては高価ですが、MTF曲線の性能を見る限りでは非常に高性能。小型軽量な50mm F1.4としては驚きの性能。

Xitekによるテストでは、中央からフレーム端まで、F1.4の絞り開放でも良好な解像性能を備えているようです。F4まで絞れば、5000万画素のα1でもフレーム端までとても良好な結果が得られるみたいですね。色収差を指摘しているものの、実際の作例を確認すると、かなり厳しい条件でもよく抑えられているように見えます。

ボケはF1.2 GMほどではないとしつつも、小型軽量で高性能なバランスの良いレンズに仕上がっているようです。価格も他のF1.4 GMと大差なく手ごろな価格設定となっているのは魅力的。

ソニー FE 50mm F1.4 GM 最新情報まとめ

FE 50mm F1.4 GM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	初値
マウント	E	最短撮影距離	0.41m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.16倍
焦点距離	50mm	フィルター径	67mm
レンズ構成	11群14枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	NanoAR II
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ80.6×96mm	防塵防滴	対応
重量	516g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・AFL×2
付属品
レンズフード・レンズケース・キャップ