トキナーFíRIN 100mm F2.8 FE MACROはコストパフォーマンス良好のマクロレンズ【海外の評価】

2019年9月3日

Optical Limitsがトキナーのミラーレス用交換レンズ「FíRIN 100mm F2.8 FE MACRO」のレビューを掲載しています。

外装は金属とプラスチックを使用し、しっかりと構築されている。

ゴム製フォーカスリングの他に、ゴム製の滑り止めリングも施されている。

マクロレンズらしく、レンズ内筒はフォーカシングにより前方へ伸びる。

光学設計は新しいものでは無く、AT-X100mm F2.8 Proがベースとなっている。

AF速度は明らかに遅い部類だ。ピントが迷う際はかなり遅く感じることだろう。フォーカスリミッターは無く、AF動作音が僅かだが発生する。

マニュアルフォーカスは正常に動作するが、動作するステップはやや粗めだ。

一眼レフ用レンズらしく、ソフトウェア補正に依存していない。このレンズは光学的にほぼ完璧な歪曲補正だ。

周辺減光はとても穏やかだが、F2.8で目に付く。F4まで絞ると改善し、F5.6で解消する。

MTF：4200万画素
・中央解像は際立っているが、四隅や端はそれほど見事な結果では無い。F4?F5.6まで絞っても中央解像は維持され、周辺部は僅かに改善する。
・全体的なパフォーマンスのピークはF8だ。
・回折の影響はF16?F22でかなり目立つようになる。被写界深度の調整以外では避けるべき絞り値だ。
・マクロレンズらしく像面湾曲は小さい。

倍率色収差は平均1.4ピクセルと中程度だ。

パープルフリンジは一眼レフ用から引き継がれてしまった残念なポイントだ。F4~F5.6まで絞っても残存している。

玉ボケはとても滑らかでF4まで円形を維持している。前後のボケも滑らかだ。

FE90mm F2.8 Macroはとてもシャープなレンズだが、ボケはこのレンズほどでは無い。このクラスで最も優れたレンズはコシナVoigtländer MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mountである。

欠点もあるがきちんとしたレンズだ。中央解像は優れており、ボケ質はこれまでテストしてきたレンズの中でも最高だ。歪曲収差は全く見られない。弱点は絞り開放で目に付く軸上色収差である。

全体的に見て、競合よりも安く、それでいて良好な光学性能を発揮するレンズだ。

Optical Limits：Tokina FíRIN 100mm f/2.8 FE macro - Review / Test Report

とのこと。

前身は「AT-X M100 PRO D」そしてPENTAX「smc PENTAX-D FAマクロ100mmF2.8WR」とレンズ構成が非常に似ている（おそらく同じ）レンズですね。私はPENTAXの100mm F2.8をK-1に装着して使っていましたが、確かに綺麗なボケ描写のレンズでした。中央と周辺部の解像性能差はマクロレンズとしてどうなのか？という気もしますが、高画素機で中央をクロップして使う場合（APS-Cで使うなど）は欠点がスポイルされて使いやすいレンズとなりそうです。

価格設定は「70mm F2.8 DG MACRO Art」よりもやや高価ですが、長焦点のマクロレンズが必要であれば一考する価値がありそうです。

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