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富士フイルムGF30mmF3.5 R WRは小型軽量ながら均質性が高い中判広角レンズ

Digital Camera Worldが富士フイルム「GF30mmF3.5 R WR」のレビューを掲載。中判広角レンズとしては小型軽量で、優れたシャープネスはフレーム全体で均質性が高いと評価しています。

Digital Camera World:Fujinon GF30mm F3.5 R WR review

富士フイルムは中判GFレンズラインアップを着実に構築し続けているように見え、信用に値する。GF30mm F3.5の追加により、8本の単焦点レンズと3本のズームレンズ、およびテレコンバーターがラインアップしている。カバーしている焦点距離は23?250mmだ。フルサイズ判換算で18?200mmである。

  • GF30mm F3.5はフルサイズで言うところの24mmに相当する画角をカバーした単焦点レンズだ。「F3.5」は精彩を欠く絞り開放F値だが、これは中判用レンズであり、フルサイズのような大口径レンズは難しい。
  • 防塵防滴仕様の小型軽量レンズであり、フレーム隅から隅まで優れた画質を目指して設計されている。
  • 全長が予想よりも長く、広角マクロレンズのような先細りした形状だ。99.4mmの全長は「GF45mmF2.8 R WR」「GF50mm F3.5 R LM WR」「GF63mmF2.8 R WR」よりも長く、「GF23mmF4 R LM WR」とほぼ同じだ。
  • 全長は特に問題では無く、510gと非常に軽量だ。一見すると奇妙な形状に見えるだけである。
  • 58mmとフィルターサイズが小さく、APS-Cやフルサイズシステムと共用できる。中判システムとしては非常に小さなフィルター径だ。
  • 他のGFレンズと同様、ビルドクオリティはトップクラスである。フォーカスリングはt軽度な抵抗量があり、絞りリングは程よい固さである。
  • オートフォーカスはGFX 50Rとの組み合わせで滑らか、高速だ。コントラストAFなので、像面位相差に対応したGFX100でどのような動作となるのか分からない。
  • 実写では非常に優れた性能を発揮する。よく見ると、フレーム端で僅かにディテールの低下が見られるものの、じっくり観察しないと分からない程度だ。色収差はボディ側補正込みで目に見える色ずれは無い。
  • ラボテスト
    ・F4~F5.6で優れた中央シャープネスを発揮する。端や四隅は低下するが、それでも非常に良好だ。多くのレンズは画質の均質性が低下するものだが、フジノンは良くやっている。
    ・色収差は良好に補正されている。ラボテストでは数値として現れるが、実写で目に見えることはほとんど無い。絞り値全域で一貫した傾向だ。
    ・歪曲収差は0.2となった。非常に低い数値であり、実写で目立つことは無いだろう。

GF30mm F3.5はGFレンズラインアップの穴を埋め、人気のある24mm相当の画角をカバーするレンズだ。開放F値が「F2.8」では無いのが残念だが、重量とコストを抑えている。とは言え、まだまだ高価なレンズに違いない。

長所:隅から隅までシャープ・色収差が無い・比較的軽量・58mmと小さなフィルターサイズ

短所:細長い風変りな形状・F3.5

とのこと。
2020年7月に登場したばかりの、新しいGFレンズですね。ユーザー人口が少なく、さらに新製品と言うこともあり、まだまだレビュー・作例が少ないのが現状です。Digital Camera Worldのレビューを見る限りでは、なかなか良好な広角レンズとなっている模様。小型軽量な中判広角レンズとしては満足のいく性能でしょうか。

F3.5と明るいレンズではありませんが、中判センサーを活かした高解像・ハイダイナミックレンジを活かした風景写真などで携帯性の高いレンズとして活躍が期待できます。

低価格と言っても、価格は20万円超。フルサイズでハイグレードの広角レンズが買えてしまう価格設定は悩ましいですねえ。

GF30mmF3.5 R WR交換レンズデータベース

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