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七工匠「7Artisans 60mmF2.8 Macro II」初期型から操作性や収差補正が改善している

Sony Alpha Blogが七工匠「7Artisans 60mmF2.8 Macro II」のレビューを公開。初期型と比べて色収差の補正状態や操作性が改善しているとのこと。ただしシャープネスに大きな変化はないようです。

Sony Alpha Blog:7 Artisans 60mm F2.8 Macro II

レンズの紹介:

  • 重量:350g
  • 価格:179ドル
  • 全長:74.5mm
  • フィルター:49mm
  • 絞り:9枚
  • 絞りリング:クリックレス
  • 最短撮影距離:17.5cm
  • 最大撮影倍率:1倍

ビルドクオリティ:

  • フルマニュアルレンズであり、レンズ情報はカメラ側に記録されない。
  • レンズは総金属製でビルドクオリティは良好だ。

携帯性:

  • 記載なし。

操作性:

  • 絞りリングとフォーカスリングを備えたフルマニュアルレンズである。
  • 大きなフォーカスリングは十分な抵抗量を備えている。撮影距離17cmから1mまで170度と大きな回転角を持ち、マクロ撮影に適している。
  • しかし、1mから無限遠までのストロークはわずか10度と非常に小さく、他の用途でのピント操作が難しい。

オートフォーカス:

  • 記載なし。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 2400万画素のα6000でテストした。
  • マクロでは絞り開放から良好なシャープネスである。中央はF5.6で優れた結果となり、隅も非常に良好だ。
  • 1mを超える被写体では「良好」止まりとなる。
  • 性能はマクロで非常に良好だが、ポートレートなど他の用途には使い辛い。
  • マクロの性能は本当に良好だ。最適な結果を得るにはF5.6?F8がおススメである。とても優れたシャープネスを維持しつつ、被写界深度を深くすることが出来る。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 後ボケはたまに騒がしくなる。
  • 玉ボケはとても良好な描写だ。F5.6まで絞ると角ばり始める。
  • 発色はとても良好だ。

色収差:

  • 色収差はとても少ない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差はとても小さい。

周辺減光:

  • F2.8で光量落ちが見られ、F11まで絞っても残存している。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 光条はハッキリとしている。
  • 逆光耐性はきちんとしているが、もっと良いと良かった。光が入るとコントラストが大きく低下する。

競合レンズ比較:

  • 最も近い競合レンズは以下の2本だ。
    7Artisans 60mmF2.8 Macro
    Laowa 65mm f/2.8 2x Ultra Macro APO
  • 前期型と比較して遥かに小型軽量となった。しかし、レンズフードとして機能する筒がなくなってしまった。
  • 最短撮影距離は前期型と比べて短くなっている。全体的にエルゴノミクスは前期型から改善している。
  • LAOWAはより良好なビルドクオリティだが価格は3倍だ。ただし撮影倍率×2に対応している。そして、フォーカスリングが270度もあり、1mから無限遠まで45度ほど確保されている。このレンズよりも遥かに良好だ。
  • 7Artisansは前期型・後期型でシャープネスは似ている。最適な結果を得るにはF5.6近くまで絞る必要がある。
  • LAOWAは絞り開放から優れたシャープネスだ。3倍の価格を払う価値がある。
  • LAOWAはあらゆる状況で最高の画質と発色だ。
  • 7Artisans後期型はマクロでとても良好だが、ポートレートの距離では少しソフトで良好な発色を備えている。
  • 7Artisans前期型はマクロでとても良好だが、ポートレートは少しソフトで、発色は悪い。
  • 歪曲収差はどれも良好に補正されている。
  • 色収差は7Artisans後期型が最も良好で、次がLaowaで最後が前期型だ。
  • 逆光耐性はLAOWAが最も優れている。

エルゴノミクス・発色・色収差補正・逆光耐性の点で前期型からアップグレードする価値がある。ただしシャープネスに大きな改善は見られない。LAOWAは大部分でより良好だが、価格は3倍である。

作例集

総評

エルゴノミクス・発色・色収差補正・逆光耐性の点で前期型からアップグレードする価値がある。ただしシャープネスに大きな改善は見られない。全体的な結果はマクロで非常に良好だが、ポートレートでは少し見劣りする。
ビルドクオリティは良好でとても軽量だ。価格はリーズナブルだが、無限遠側のストロークが非常に短いフォーカスリングが欠点となる。

  • 長所
    ・F4近くまで絞ると非常に良好な中央シャープネス
    ・マクロに適したフォーカスリング
    ・マクロで良好な性能
    ・良好なビルドクオリティ
    ・小型軽量
    ・手ごろな価格
    ・良好な発色
    ・良好な色収差補正
    ・良好な歪曲収差補正
    ・良好な玉ボケ
    ・多くの場合に柔らかい後ボケ
  • 平凡
    ・逆光耐性
    ・F2.8のシャープネス
  • 短所
    ・無限遠側のフォーカスリング操作が難しい
    ・1m以上の撮影距離でシャープネスが低下する
    ・逆光がフレームに入るとコントラストが大きく低下する

とのこと。
国内でも2万円程度で流通が始まっているフルマニュアルのマクロレンズですね。初期型と比べて操作性や収差補正、逆光耐性が改善している模様。LAOWAの65mmと比べると分が悪いですが、手ごろな価格でマクロ撮影を楽しみたい場合は面白い選択肢となるかもしれませんね。

七工匠「7Artisans 60mmF2.8 Macro II」交換レンズデータベース

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