Optical LimitsがVenusOpticsの交換レンズ「Laowa 15mm f / 2 FE Zero-D」のレビューを掲載しています。
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バランスは良いが妥協点も存在する
- 多くのメーカーは光学性能を重視してレンズサイズを大きくする傾向があるのだが、Venus Opticsはサイズと性能のバランスを取っているようだ。超広角レンズつぃてはとても明るいが、重量は僅か500g、そして66×82mmとコンパクトだ。
- ビルドクオリティには良い点と悪い点がある。良い点は金属製鏡筒でしっかりとした作りであること。そしてフォーカスリングは滑らかで少し抵抗感のある動作だ。悪い点は電子接点が無く、EXIF情報の記録や自動絞り、オートフォーカスに対応していないことだ。
- 15cmまで寄ることができ、1:4の最大撮影倍率を持つことは特筆するに値する。
- ゼロ歪曲では無いが、1.4%の樽型歪曲でありこのクラスとしては非常に小さい数値だ。
- フルサイズの超広角レンズは周辺減光が大きい傾向があり、このレンズの絞り開放で3.3EVの減光が発生するのは当然だ。絞ると少し改善するものの、F8でも目に見える減光が発生する。電子接点を持たないため、デジタル補正を適用することができない。
- 優れたシャープネスだが同時に目立つ問題も抱えている。中央画質はF2から既に優れたパフォーマンスであり、中央付近も完璧だ。しかし、周辺部はソフトでF2.8まで絞っても甘い。F4まで絞ると良好な水準まで改善し、四隅は少なくとも実用範囲まで向上する。四隅を含めたピークはF5.6-F8の間で、F11まで絞ると回折の影響が出始める。
- テストした個体の偏心性能は問題無く、像面湾曲は比較的小さい。
- 倍率色収差はとても少ない。フレーム隅における平均値は1.3?1.5ピクセルである。特定の状況では目に付くかもしれないが、一般的には問題ないはずだ。
- Batis 18mm F2.8は野心的なスペックでは無いが、明らかに優れたレンズだ。しかし高価である。
- SIGMA 14mm F1.8はよりパフォーマンスが優れているがレンガのように巨大なレンズだ。
- FiRiN 20mm F2 FE AF/MFは画角が狭いものの明るさは同程度だ。
LAOWA 15mm F2 FE Zero-Dは使えるレンズだ。前述したようにクオリティとサイズの良いバランスを模索しているように見える。そして、前玉は電球のように突き出ておらず、逆光に対してそれほど脆弱では無い。
安いレンズでは無く、正直に言うとレンズ性能に対して少し高すぎる。少し足すとFE16-35mm F4 OSSが手に入ったり、AF14mm F2.8 FEはより手ごろな価格で入手可能である。
とのこと。
他の評価サイトでも指摘されているように、四隅の解像性能や周辺減光のパフォーマンスがやや悪いようですね。レンズ構成がそっくりのマイクロフォーサーズ用単焦点「Laowa 7.5mm f/2 MFT C-Dreamer」と同じようなパフォーマンスとはならなかったようです。(Laowa 9mm F2.8 Zero-Dはレンズ構成が少し異なる)
特にソニーEマウントには競合するレンズが多数存在するので悩ましいところですね。接写性能とF2の明るさ、そして円形フィルター利用可能であることをどのように活かすかがポイントとなるように感じます。
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