Sony Alpha Blogが「LAOWA FF II Argus 28mm F1.2」のレビューを公開。中央の解像性能や接近時のボケは良好ですが、隅の解像性能や離れた際のボケ質について指摘。好みが分かれるレンズと評価。
Sony Alpha Blog:Laowa 28mm F1.2 Argus
- 外観:電子接点のないフルマニュアルレンズ。
- 構造:総金属製。非常に良好なビルドクオリティ。
- 携帯性:かなり重くて塊感がある。
- 操作性:絞りリングはクリック解除が可能。
- AF:記載なし。
- MF:125°以上のストロークで滑らかに回転。F1.2で正確なピント合わせが可能。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:中央は開放から良好だが少しハロっぽい。F2で非常に良好となる。隅は非常に悪く、F11まで絞って非常に良好となる。
- 像面湾曲:強い像面湾曲あり。遠景でのパンフォーカスはF8-F11を推奨。
- ボケ:最短撮影距離が長く「28mm F1.2」に期待するほどの大きなボケが得られない。しかし、浮き上がるようなボケが非常に良好。後ボケは非常に柔らかいが、遠距離では隅が騒がしくなる。
- 軸上色収差:とても少ない。
- 倍率色収差:とても少ない。
- 球面収差:ハロが見られる。
- 歪曲収差:中程度。
- 周辺減光:非常に目立つ。F11まで絞って解消。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:悪い。フレアのためコントラストが低下。
- 光条:F16でいくらか光条が得られる。
- 作例集:
- 総評:中央はF1.2から良好だが隅の性能が非常に低く、像面湾曲の影響が強い。逆光耐性も悩みの種となり、遠距離でのボケは均質性が低い。好みが分かれるレンズだ。
- 競合について:同クラスではシグマ DG HSMが優秀。
- 備考:α7R IVでテスト。
とのこと。
フルサイズ対応の28mm単焦点としては珍しい「F1.2」の開放F値を実現した大口径レンズ。フルマニュアルレンズとしてはやや高めで、光学性能も完璧とは言えませんが、個性的で刺さる人には刺さりそうな描写ですね。価格を考慮するとAF対応やより優れた光学性能からシグマ「28mm F1.4 DG HSM」が現実的な選択肢となりそう。とは言え、LAOWAと比べると大きく重いレンズなので、携帯性を重視するのであればLAOWAも検討と言ったところでしょうか。
LAOWA FF II Argus 28mm F1.2 最新情報まとめ
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
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発売日 | 2023.3.27 | 初値 | 102,960円 |
マウント | E / RF / Z / L | 最短撮影距離 | 0.5m |
フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 0.073倍 |
焦点距離 | 28mm | フィルター径 | 62mm |
レンズ構成 | 7群13枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.2 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | 不明 |
絞り羽根 | 13枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ68.5×106.31mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 562g | AF | MF |
その他 | デクリック/クリック切替・絞りリング |
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