OLYMPUSレンズ レンズ 海外の評価

OM SYSTEM 20mm F1.4 PROは色収差の補正状態が物足りない

Mobile01がOM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」のレビューを公開。小型軽量で軽快なAFを評価しつつ、特殊レンズの割には色収差が残存していること、逆光時のゴーストなどを指摘しています。

Mobile01:OM System M.ZD ED 20mm f/1.4 PRO 評測報告|便攜與柔美散景兼顧!

外観・構造:

  • OM SYSTEMブランド初の新製品だ。
  • レンズキャップは一般的なクリップタイプである。
  • レンズフードはプラスチック製で、内側は反射防止用のスレッド加工が施されている。
  • IPX1の防塵防滴仕様である。
  • 前面にはフッ素コーティング処理が施されている。
  • レンズ構成は10群11枚で、そのうちスーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、スーパーHRレンズ2枚、非球面レンズ2枚を使用している。
  • レンズマウントは金属製だ。
  • 製造国は日本である。

携帯性:

  • 重量は247g、全長は61.7mmだ。

操作性:

  • PROレンズでお馴染みのL-Fnボタンとフォーカスクラッチ構造が無くなっている。
  • 直感的にマニュアルフォーカスへ切り替えることは出来ない。

フォーカス:

  • 最短撮影距離は0.25m、最大撮影倍率は0.22倍だ。
  • E-M1 Mark IIIとの組み合わせでAFのレスポンスはとても良好だ。
  • フォーカスブリージングはまったく目立たない。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • F1.4も実用的だが、最もシャープとなるのはF5.6だ。
  • F11までは使える画質だと思う。さらに絞ると画質が大幅に低下する。
  • フレーム端は中央と同じような結果が得られた。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 記載なし。

色収差:

  • 補正は十分と言えず、F1.7までは目に付く。
  • F2まで絞ると半減し、F2.8~F4で収差は解消する。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 記載なし。

周辺減光:

  • 記載なし。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • F1.4で明らかにゴーストが発生し、絞ると悪化する。
  • 絞るとF4以降で明確な光条が発生する。

総評

携帯性とクローズアップ性能に感銘を受けた。光学性能は2000万画素のイメージセンサーに対応できるが、色収差補正や逆光耐性は物足りない。EDレンズの使用数を考えると非常に残念だ。その一方、フォーカス速度やフォーカスブリージングは見どころだ。フルサイズシステムと比べるとお得感がないが、他の選択肢も限られている。

とのこと。
Mobile01のレビューとしてはざっくりとした記事ですが、オリジナルの写真データが大量に公開されているので、ボケや色収差などは実際の写真を見て確かめると良いでしょう。F1.2 PROと比べると小型軽量で、AFやブリージングを抑えた設計が魅力のレンズ。特殊レンズのわりに色収差がやや目立つのは残念ですが、向き不向きは個人差があると思うので実写作例を要確認。

私も発売日に購入して、GM1SやE-M1 Mark IIIと組み合わせて楽しんでいます。意図的に収差を残して滑らかで柔らかいボケを実現した防塵防滴のPROレンズ。F1.2 PROよりもコンパクトで、GM1やPENなど小型軽量ボディと相性が良いです。

指摘されている軸上色収差は確かに残存しており、絞り開放からシャープな描写を期待していると肩透かしとなるかもしれません。また、絞っても非点収差が少し目に付くので遠景には不向き。細部のシャープネスが気にならないのであれば問題ない程度ですが、その場合はズームレンズでもOKと感じるはず。逆光耐性は言うほど悪くなく、少なくともPROレンズの中では良い方だと思います。

万能レンズとは言えませんが、主戦場が小動物や植物、スナップなどであれば携帯性の高い防塵防滴の大口径レンズを十分に活かせるはず。全身ポートレートや自然風景(遠景)がメインの場合は他のレンズも要検討かもしれません。悩ましいのは20mmの選択肢があまり無いことでしょうか。

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