NIKKOR Z 40mm f/2は小型ながらも高性能なお散歩レンズ

Digital Camera Worldがニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」のレビューを公開。小型軽量で低価格ながら、良好な解像性能と諸収差の補正状態を高く評価しています。

Digital Camera World：Nikon Z 40mm f/2 review

外観・構造：

4群6枚のシンプルなレンズ構成でナノクリスタルコートなどは使用していない。

手ごろな価格で小型軽量なレンズだが、防塵防滴仕様で良好なビルドクオリティだ。

レンズフードが付属しておらず、さらに対応するフードが用意されていない。52mmフィルター用のソケットに対応するフードを探す必要がある。

携帯性：

記載なし。

操作性：

スイッチ類は無く、コントロールはフォーカスリングのみだ。

フォーカスリングには露出補正や絞りなどの操作を割り当てることが出来る。

AF/MFスイッチが無いので、メニューから操作する必要がある。
(訳注：カスタムボタンに割当可能です)

オートフォーカス：

リニアSTM駆動で静止画では高速な、動画撮影でも滑らかで静かなフォーカスを実現している。

高速AFであるだけでなく、間違いなく正確なフォーカスが可能だ。

マニュアルフォーカス：

記載なし。

手ぶれ補正：

光学手ぶれ補正は搭載していないが、フルサイズZカメラにはボディ内手ぶれ補正がある。

Z 50などDXフォーマットには手ぶれ補正が無いものの、F2の明るい絞り値がシャッタースピードを維持するのに役立つだろう。

解像性能：

中央はF4以降で優れたシャープネスだ。中央の絞り開放は少し低い。

隅も似たような結果であり、顕著なソフトさは見られない。

見事な結果だ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

ボケ質は少し絞っても良好だ。

色収差：

倍率色収差は良好に補正されちえる。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

ボディ内補正が可能で基本的に問題なしだ。

補正をオフにすると僅かな樽型歪曲が見られる。

周辺減光：

ボディ内補正が可能で基本的に問題なしだ。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

フード無しでも逆光耐性は良好だ。

総評

コンパクトで非常に軽量なこのレンズは、35mmと50mmの焦点距離のギャップを埋めるのに最適だ。便利で手頃な価格で、良好なシャープネスと滑らかなボケを実現し、高速でほぼ無音のオートフォーカスを備えており、静止画と動画の両方の撮影に適している。

ストリートフォト、ポートレート、建築物の撮影などに適した焦点距離と画角を持つ、心のこもった小さなレンズだ。FXとDXの両方のミラーレスボディに対応し、オートフォーカス性能とF2の開放F値の両方で優れた「スピード」を誇る。オプションのレンズフードがないのは残念だが、全体的に見て、Z 40mm F2は強力なパフォーマンスでお買い得なレンズだ。

長所：
・小型軽量
・F2
・シャープな描写
・静かなAF

短所：
・フード非対応
・光学手ぶれ補正なし
・AF/MFスイッチなし

とのこと。
NIKKOR Zとしては最も手ごろな価格のレンズですね。実売3万円を切り、キットレンズに追加する初めての単焦点レンズとして丁度良い。光学性能は申し分なく、小型軽量ながら耐候性も備え、コストパフォーマンス良好なレンズに仕上がっている模様。
ただし、NIKKOR Zレンズとしては珍しく「絞り開放からシャープ」なレンズでは無いので、ディテール重視の撮影では少し絞ったほうが良好な結果を得られる模様。撮影距離で違った結果になるとは思いますが、現役40mm F2ユーザーとしては、やはり絞ったほうが良い結果が得られるように感じています。

悩ましいのは在庫状況。手ごろな価格のNIKKOR Zレンズはまだまだ少なく、需要があるのか品切れ状態の店舗が多い。たまに中古がカメラのキタムラなどに入荷されているので、中古美品を狙うのはアリかもしれません。（発売して間もないので、極端に状態が悪い中古品は少ないはず…）

ニコン NIKKOR Z 40mm f/2 交換レンズデータベース

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