ニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」あらゆる点で本当に優れた性能

ePHOTOzineがニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」のレビューを公開。ビルドクオリティ良し、光学性能良し、価格設定良しと、あらゆる点で本当に優れたレンズとべた褒めしています。

レンズの紹介：

焦点距離100mmの一般的なマクロレンズだ。

このレンズはニコン「S-Line」に属するハイグレードモデルである。

ビルドクオリティ：

Z MC 50mm F2.8の独特な形状と異なり、このレンズは従来とよく似た外観のレンズである。

円筒型レンズフードに対応している。

62mmフィルターに対応している。

前玉にはフッ素コーティングが施されている。

レンズ先端のリングに見える部分は単なるグリップであり、回転はしない。

携帯性：

630gの大きなレンズだが、Z 7IIとの組み合わせでバランス良好だ。

操作性：

小さなOLEDディスプレイがあり、DISPボタンを押すことで表示する内容を切り替えることが出来る。絞り値、ピント位置、撮影倍率を利用可能だ。ピント位置を無限遠に合わせる際に便利な機能である。

OLEDディスプレイの欠点は10秒後にディスプレイがオフになることだ。マクロ撮影で使うにしては時間が短すぎる。DISPボタンを押すことで再表示可能だ。

L-Fnボタンの機能はカメラ側で設定可能だ。

コントロールリングには絞り、露出補正、ISO感度を設定することが出来る。

レンズマウント付近にはAF/MFスイッチとAFリミッター用スイッチを搭載している。

オートフォーカス：

ステッピングモーター駆動のAFは正確で静かだ。

マニュアルフォーカス：

記載なし。

手ぶれ補正：

4.5段分の光学手ぶれ補正を搭載している。我々が使った限りでは補正効果の数値は正しいように見える。

解像性能：

中央はF2.8からF8までOutstandingで、F11?F16でExcellent、F22でVery good、F32のみSoftとなる。

端はF2.8からF11までExcellent、F16とF22でVery good、F32でSoftとなる。

最小絞りは性能が低下するものの、シャープネスよりも被写界深度を重視する場合には選択肢が増えることとなる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

美しく滑らかだ。高解像と両立しており、光学設計者はうまくやってのけた。

色収差：

中央は皆無で、端でも0.5ピクセルを大きく下回る程度だ。追加の補正が必要とは思わない。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

-0.68％の樽型歪曲だ。大部分の写真で目立つことは無い。

周辺減光：

周辺減光は控えめで問題となる可能性はほとんど無い。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

フレアが問題となる可能性はほとんど無い。

総評

Zシリーズは、並外れた光学性能を提供し続けている。少なくとも今回は、その高い光学性能に加えてリーズナブルな価格である。焦点距離105mmは、さまざまな被写体をカバーする汎用性の高いレンズで、マクロレンズの定番だ。優れた性能と滑らかな操作性を兼ね備えた、バランスのとれたレンズに仕上がっている。エディターズチョイスにふさわしい、大成功のレンズである。

長所：
・抜群のシャープネス
・色収差がとても少ない
・低歪曲
・逆光耐性
・ボケが美しい
・防塵防滴
・高いビルドクオリティ
・OLEDディスプレイ
・コントロールリング
・優れたエルゴノミクス
・静かで高速なAF

短所：
・OLEDディスプレイが消灯するのが早い

とのこと。
比較的甘口のレビューサイトですが、その中でもべた褒めしているように見えます。非常に優れたマクロレンズのようですね。OLEDディスプレイの点灯時間を調整できないのは残念ですが、今後のファームウェアアップデートで機能が追加されると良いですねえ。
私も発売日からZ 7と組み合わせて使用しており、レビューの結果には概ね同意。周辺減光は無限遠側で目立つものの、それ以外は非常に優れた光学性能のレンズだと思います。AFは高速で、手ぶれ補正も良く効きます。これでFマウント用のマクロレンズとほぼ同じ価格設定は凄いですね。

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