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NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sはこれまでテストした中で最もシャープなレンズ

Photographylifeがニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」のレビューを公開。過去最高の解像性能を発揮し、光学的・構造的にケチのつけようがないレンズと5点満点の高い評価となっています。

Photographylife:Nikon Z MC 105mm f/2.8 VR S Macro

(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)

外観・構造:

  • 軽量化を実現するため、外装の大部分はプラスチックを採用している。
  • レンズの根本のみ金属製だ。
  • 防塵防滴仕様で、実際の使用で問題に遭遇しなかった。
  • 数少ない問題点として、テレコンバージョンレンズに対応していないことが挙げられる。(エクステンションチューブで撮影倍率を高くすることはできる)
  • 等倍撮影時の絞り開放における実効F値は「F4.5」だ。理論的にはF5.6となるはずだが、なぜF4.5となるのか分からない。

携帯性:

  • サイズを考慮すると驚くほど軽量だ。
  • Z 9との組み合わせが最適かと思いきや、Z 6やZ 7のようなカメラでもバランスが取れる。
  • Fマウント用のマイクロレンズが750g、Zマウント用は630gだ。

操作性:

  • 巨大なフォーカスリングとカスタマイズ可能なコントロールリングを搭載。
  • 側面にはL-FnボタンやDISPボタン、OLEDパネルを搭載している。

フォーカス:

  • マクロレンズは一般的なレンズよりもフォーカスのストロークが長いため、合焦速度は低下する。このレンズは完璧とは言えないものの、これまで使用した中では最高だ。
  • 風景やポートレートの撮影距離からマクロの距離に切り替える際、MFで少し調整する必要があると感じた。
  • バイワイヤ式のフォーカスリングはピント合わせが少し難しいと感じた。
  • 等倍撮影の際のワーキングディスタンスは134mmだ。長いわけではないが、他の105mmレンズと同等だ。

手ぶれ補正:

  • 光学手振れ補正を搭載している。

解像性能:

  • これまでテストした中で最もシャープなレンズだ。特に隅がシャープである。
  • F2.8から隅々まで非常にシャープで、F4で少し改善する。
  • F5.6まで絞ると中央が少し低下するが、周辺部は僅かに改善する。風景撮影ならF5.6が最適値だ。
  • 等倍撮影でも高水準のシャープネスを維持している。

像面湾曲:

  • 像面湾曲の問題は見られない。

ボケ:

  • 個人的にはとても良好な見栄えだ。クリーミーで理想的なボケである。
  • 玉ボケは丸くて柔らかい描写だが、隅に向かって口径食の影響が見られる。

色収差:

  • 絞りに関わらず倍率色収差は低めだ。
  • 軸上色収差も最小限に抑えられている。Fマウント用レンズの問題点だったが、大幅な改善が見られる。

球面収差:

  • フォーカスシフトの問題は見られない。

歪曲収差:

  • -0.66%と極わずかな樽型歪曲だ。

周辺減光:

  • 無限遠側のF2.8は多くのF2.8レンズよりも目立つ。
  • F4まで絞るとほぼ解消し、以降は完全に無視できる。
  • カメラ側で補正したい場合は補正強度を「中」または「強」に設定する必要がある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • フレアは最小限に抑えられている。
  • F8で素敵な光条が得られた。

作例集

総評

市場に出回っている中では最も高性能なマイクロレンズだ。シャープネス・ボケ・諸収差の補正・逆光耐性に匹敵するレンズはほとんどない。マクロ機能が必要なければZ 85mm F1.8 Sでも良いだろう。さらに、このレンズは最高の光学系を実現しつつ、価格はFマウント用のマイクロレンズ売り出し価格よりも安い。驚くほど手ごろな価格設定だ。光学的にも構造的にもケチのつけようがなく、マクロ写真に興味があるのであれば検討する価値のあるレンズである。迷わずお勧めしたい。

  • 長所
    ・ほぼ全ての点でクラス最高の光学性能
    ・優れた低照度AF
    ・高速AF
    ・ビルドクオリティ
    ・防塵防滴
    ・豊富なコントロール
    ・予想よりも低価格
  • 短所
    ・バイワイヤ式MFはマクロレンズで理想的ではない
    ・テレコンバージョンレンズ非対応
    ・AFリミッターに遠側がない
    ・もう少し焦点距離の長いマイクロレンズがあってもよい

とのこと。
NIKKOR Zとしては初となるマイクロレンズの一つですね。全体的に高価格化が進む中、F1.8 Sシリーズと同程度の価格設定に抑えられています。実質的にFマウント用レンズから価格据え置きに近い設定で、驚いたZマウントユーザーは私だけではないはず。

価格据え置きながら光学性能は非常に良好で、さらにコントロールリングやL-Fnボタン、OLEDパネルなど、Zレンズらしい豊富な機能を搭載しているのが特徴的のようです。Photographylifeでここまでべた褒めのレンズも珍しいですね。注意点が無いわけではないものの、長所を考慮すると無視できる範囲内に収まっている模様。

私もZ 7と組み合わせて使用しており、Photographylifeのレビューは概ね同意できる内容。レビュー中で指摘しているように、撮影距離によってはAF速度が著しく低下するので注意が必要。同時期に登場したRF100mm F2.8 L IS USMと比べると雲泥の差。ただし、これは将来的にカメラ側のAF性能が改善することで向上するかもしれません。

光学性能は非常に良好で、私が2021年に購入したレンズの中ではトップクラスの解像性能。色収差も徹底的に補正しており、F2.8から細部まで高コントラストな画質は「これぞNIKKOR Z」と感じました。その一方で、無限遠側の口径食や周辺減光が非常に目立ち、ボケが欠けやすいのが悩ましいところ。Photographylifeでは特に気にしている様子がないものの、個人的には欠点と感じました。コントラストが高いので、背景によっては騒がしく感じることも…。マクロレンズとしては優秀ですが、F2.8を使ったポートレートなどでは欠点が目立つかもしれません。

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