DPReviewがフルサイズミラーレス「Z 7」「Z 6」用のファームウェアアップデートVer3をレビューしています。
New firmware brings improved AF usability: Read our updated Nikon Z6 and Z7 reviews
- 最も大きな変更点は追従AFの動作改良だ。
- これまでは「OK」ボタンを押して追従を開始するとシャッターボタンの操作に関わらず追従し続けた。解除するには「OK」ボタンを再び押してリセットする必要がある。また、このモードから抜けるには「縮小ボタン」を押す必要があった。
- ファームウェア「3.0」ではFnボタンに追従モードオンオフのボタンを割り当てることが出できる。また、ロックオンはAF動作を停止すると自動的にリセットされる仕様となった。
- この操作性はニコン一眼レフで馴染みのあるロックオンAFだ。
- しかし、このモードは再生・メニュー・電源リセットなどでオフ状態となってしまう。顔検出しても顔追従モードへは移行しない。しかし、ファームウェアは歓迎できるものであり、さらなる改善を期待している。
- 動物瞳AFは以前から利用可能だったようにも見えるが、今回正式に対応した。
Nikon Z 6 AF (FW3.00)
- 前後の追従5.5コマ秒の連写速度で完璧なヒット率だ。
- 不規則な動きを織り交ぜても優れたパフォーマンスだ。常に被写体を追いかけている訳では無いが、見失っても正確に復帰している。
- オートエリア・被写体追従モードで前景・後景にピントが合うとそのまま復帰するのは時間がかかる。一度シャッターボタンを離して再度動作させてもピントを合わせなおすまでに時間がかかる。
- 被写体追従は実写で一貫して信頼できるものでは無い。特に連写時はレックビューとなるのでアクションスポーツを追いかけるのが非常に難しい。
- 低照度AFはソニーα7 IIIよりも少し良好だ。この状態での瞳AFも信頼できる。
- 非常に低照度でもローライトAFを利用可能だ。しかし、フレームレートの低下や合焦までの動作時間などは実用的と言えない。低照度はキヤノンEOS Rがより良好だ。
- 顔検出は眼鏡着用者でも良好に動作する。ただし、まつ毛にピントが合う傾向は従来通りだ。
- 動物瞳検出は良好に動作する。
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とのこと。
私もZ 7へファームウェアアップデート3.0を適用し、確かに使いやすくなったと感じました。ただし、肝心の追従性は従来通りなのでまだまだ改善の余地を残している印象があります。ソニーやキヤノンと比べると妙なピントの粘り方をするのですよね。
動物瞳はソニーより検出精度が良い印象。追従性はもう少し改善が必要だと感じますが、将来性のある機能だと感じました。この調子でさらなる改善を遂げた「ファームウェアアップデート4.0」を見てみたいものですねえ。
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