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これからEOS Rを買う人のための使って感じた悪いポイント・良いポイント

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今回は「EOS R」の購入を検討している方に向けて現EOS Rユーザーが感じる良いポイントと悪いポイントをカテゴリ別に紹介しています。

価格

ボディ価格【no Good no Bad】

2019年2月現在で実勢価格は21万円前後。競合カメラはソニーα7 IIIやα7R II、ニコンZ 6と言ったところでしょうか。ライバルのパフォーマンスや価格設定を考慮すると決してコスパが良いとは言えませんが、高すぎる値付けとも感じません。

キヤノンに限って言えば、EOS 5D Mark IVと同じセンサー、そしてより新しい画像処理エンジンを搭載しているにも関わらず5D Mark IVより安価。キヤノン一眼カメラの中では画質/コストのパフォーマンスは良好と言えるでしょう。

レンズ価格【Ummm...】

2極化し過ぎて、もう少しバランスの良いレンズラインアップを充実して欲しいところ。

EOS Rと同時に手頃な価格設定のRF24-105mm F4L IS USM・RF35mm F1.8 マクロ STMと、ハイパフォーマンスでぶっ飛んだ価格設定のRF50mm F1.2L USMとRF28-70mm F2 USMをリリース。

RF24-105とRF35に限って言えば比較的お手頃価格で他社よりもお買い求め易いが、一方でRF50とRF28-70は非常に高価。面白いラインアップではあるものの、よりバランスの良いレンズが欲しい。例えばRF50mm F1.8 STMやRF24-70mm F2.8など。

現状のラインアップではEF-EOS Rレンズアダプターを用いてEFレンズを使うと言う人が多いはず。実際、それで何不自由なく楽しめるのですが、やはりEOS Rを買ったのだからネイティブRFマウントレンズを楽しみたいと思うのです。

ボディデザイン

外観【Good!】

色・デザイン共に「イッツ ア キヤノン」。

操作性は一癖も二癖もあるシロモノだが、外観だけで言えばソニーやニコンとの差別化に成功しています。フルサイズミラーレスの先駆者であるソニーα7のデザインに寄せてきたニコンと比べてキヤノンは独自路線全開。差別化したというよりも眼中に無かったかのような感じ。

一眼レフと比べてスッキリとしてモダンな外観だが一目見てキヤノンと判るのはさすが。キヤノン独自のエルゴノミクス哲学が功を奏している印象を受ける。

マグネシウム合金【Good!】

既存のミラーレスシステム「EOS M」シリーズを考えるとボディの質感は十分にマッチョで頼もしい。個人的には同価格帯のソニーα7 IIIよりも良好と感じます。(α7 IIIは背面がプラスチック製)

同じ価格帯のプラスチッキーなキヤノン一眼レフ「EOS 6D Mark II」と比べても違いは歴然。圧倒的にEOS Rのほうが質感良好。

重量・サイズ【Bad!】

EOS R Z 6 α7 III
135.8 134.0 126.9
98.3 100.5 95.6
84.4 67.5 73.7

ボディ内手振れ補正を搭載していないにも関わらずこのサイズ。

グリップは確かに握りやすいですが、ボディサイズに訴求力を持たせるメリットがイマイチ明確となっていません。ついでに言うと、α7やNikon Zは5軸手振れ補正を実装しつつも、さらにボディサイズを圧縮しています。それを考えると「もう少し小型化出来たのでは?」と思ってしまいます。

Lensrentals曰く、ボディ内には”熱対策と思われる空間”が多く残っているとのこと。

電源オフ時シャッター閉幕【Good!】

これは素直に素晴らしいポイント。

「センサーにゴミが付くより、シャッター幕を痛めてしまうほうが問題では?」と思う人もいるでしょうが、個人的に小ゴミが目立ちやすかったα7と比べてEOS Rの使い勝手はかなり良い。

実際、購入3日目でゴミが付着したα7 IIIと比べ、3か月経った現在でもゴミの影響を感じないEOS R。いかに画質やAFが優れていようとも目立つゴミの付着が多いα7 IIIよりはEOS Rのほうが精神的に楽。

操作性

カメラグリップ【Good!】

今まで使ってきたフルサイズミラーレスの中では最も握りやすいカメラグリップ。

グリップが大きい、と言うだけでなくシャッターボタンの位置と形状が非常に押しやすい。ニコンやソニーはグリップに対して比較的垂直にボタンが配置されているため人差し指で押し辛いのです。

少し残念なのは、Nikon ZのようなフロントFnボタンが存在しないこと。十分にボタンを配置することが出来るデザインなだけにモッタイナイ。

OLED 電子ファインダー【no Good no Bad】

電子ビューファインダー

キヤノン製ミラーレスとしては大きなファインダー倍率と高い解像度・コントラスト・彩度を備えたOLEDファインダー。

良い点は369万ドットの高解像OLEDを使用して、無理のないファインダー倍率を使用しているところ。

悪い点はアイセンサーが敏感な上にバリアングルモニタ展開中でも動作してしまうこと。そして、フッ素コーティングが施されていないため、強くこするとファインダーのコーティングが剥げてしまうこと。

Nikon Z 6ほどハイクオリティではないものの、α7 IIIと見比べると良好。

バリアングルモニター【Good!】

フルサイズミラーレスでは貴重なバリアングルモニタ機。LUMIX Sシリーズも伝統のバリアングルを使わず3Wayチルトを採用したことから、今のところオンリーワン。

賛否両論あるかとは思いますが、家族写真を撮る際はチルトよりバリアングルが使いやすいと感じています。

ただ、EOS RにはAFセレクター(ジョイスティック)が無いため、モニタを裏返しにしてしまうとフォーカスエリアの移動が面倒くさい点に注意。コレが非常に惜しい。

サブ液晶モニター【Good!】

七変化する便利なサブモニタ。一眼レフの使い勝手を踏襲したニコンやパナソニックと比べると柔軟性が高く、よく考えられたデザイン。

他社のサブモニタは「あっても使わないかな」と思ってしまうものの、EOS Rのサブモニタならばミラーレスでも活用できるレベル。これは他社にも真似して欲しいポイント。特に新モード「Fv」との相性が良い。

ライブビュー【Good!but...】

基本的にEOS一眼レフのライブビューやEOS Mのライブビューと同じ使い勝手。

特筆すべきは…

  1. フルサイズ一眼レフで使えなかったピーキングを利用可能
  2. シネマEOSのフォーカスガイドも利用可能
  3. ニコンやソニーと違い開放測距
  4. ニコンやソニーと違いタッチパネルの操作性が豊富で洗練されている

と言ったところ。

「1」や「2」はマニュアルフォーカス限定のチルトシフトレンズや社外製MFレンズ(例えばツアイス)を使う際に便利。「3」は低照度で絞るとパフォーマンスが低下するソニー(レンズに依る)やニコン(全てF5.6まで実絞り)と比べてナイスなポイント。「

一方でいくつか気になる仕様もあったり…

  1. 露光後に一瞬ライブビューが固まる
  2. ライブビューの照度で低照度AFの性能が左右される

「1」は一瞬なので特に気にならない人は問題ないかもしれないですが、瞬間的に訪れるシャッターチャンスでは気になるフリーズタイム。

「2」はライブビュー時の露出状況によってAF性能が左右される仕様であること(実際には明るかったとしても)。特に夕方~夜にかけてサーボAF使用時のパフォーマンスにかなり影響がある。これを解消するためには「露出シュミレーション」をオフにするか絞り込み中のみ反映するかを選択するしかありません。

画質

解像性能【Good!】

ローパスフィルター搭載モデルながら、独自3000万画素CMOSセンサーは競合他社の2400万画素センサーよりも25%増しの解像性能。

APS-C2400~2600万画素モデルが多くなってきたので、解像性能で少し差別化しつつ、高感度ISO性能やダイナミックレンジのバランスが取れていると感じます。

高感度ISO【no Good no Bad】

フルサイズらしい高感度ISO性能を発揮。キヤノンフルサイズ一眼レフやAPS-Cカメラと比べるとかなり良好なパフォーマンスと感じるはず。

ただし、同価格帯の競合他社と比べて特に秀でた性能かと言うと否。特に現行の2400万画素モデルα7 IIIやNikon Z 6と比べるとISO3200以降から微妙に差を感じます。

とは言え、APS-Cやマイクロフォーサーズなどより小さなフォーマットのイメージセンサーと比べると違いは歴然。特に高感度ISOノイズについて心配する必要は無いでしょう。

ダイナミックレンジ【Bad!】

高感度ISOノイズと同じく、キヤノンの一眼カメラと比べる限りではトップクラス。これは間違いない。

ただし、競合他社と比べると低感度を用いた際のシャドー持ち上げ耐性がやや悪い(ニコンと比べると白飛びに強いという点を加味しても)。+3EV程度ならなんとかなるものの、そこからさらに+2EV持ち上げるとノイズがかなり目立ち色やディテールの損失が大きい。

カジュアルな使い方では特に気にならないものの、風景写真やポートレート写真などをRAW現像する場合には少し気になるかも。

露出【Ummm...】

どうしたキヤノン?」と言うのが今の印象。

キヤノンは以前からAFフレーム連動測光だったものの、EOS Rは特にその傾向が強まっています。特に明るい背景に暗い被写体へフォーカスするとハイライトの白飛びを無視してフォーカスフレームの露出を適正にしようとガッツリ持ち上げる傾向。特に顔検出時に顕著。

EOS Mシリーズや一眼レフのライブビューでも似たような動作となりますが、EOS Rは明らかにバランスが取れていない。中央一点のような狭いエリアを測光しているような動作です。これはちょっといただけない。

フォーカス

オートフォーカス【Good!】

連写と分けて考えるとかなり良好。

大デフォーカスからの復帰は速く、一度食い付くと滑らかに動作。ソニーやニコンと違い、基本的に開放測距となるため明るいレンズほど低照度AFに強い。ただし、前述したようにAF性能はライブビューの照度に影響するため状況によっては露出シュミレーションをオフにしたいと感じる場合があるので注意。

フォーカスフレームに対して小さな被写体でもピントの掴みは良好。背景へ抜ける割合は低く、レンズアダプター経由でEFマウントを利用しても非常に快適。

ただし、連写を絡めるとかなり渋いパフォーマンスへと変化。1カット目はしっかりピントが合うものの、2カット目はフォーカス優先だと連写速度が大きく低下し、連写優先だとフォーカスが微妙に追いついていない。鉄道やロードレースなどある程度軌道が読める被写体ならまだしも、不規則に動く野生動物やアクションスポーツは厳しい。

顔検出【Good!】

感触としては今まで通り、EOS Mシリーズと同程度。

前述したように顔検出で露出が暴れやすい点に気を付ければまずまず快適に利用可能です。

カジュアルユースでは全く問題無い使い勝手ですが、検出精度はソニーやパナソニックと比べて近くまで寄らないと反応しません。

フォーカスエリア【Good!】

EOS Mシリーズと大きく異なるポイント。

「領域拡大」と「ゾーン」が加わったことで明らかに利便性が向上しています。これはEOS Mシリーズにも加えて欲しい…、せめてゾーンエリアは欲しいですねえ。

これらが加わったことでサーボAFの使い勝手はかなり良くなりました。敢えて言えば、やはりマルチコントローラーが欲しいと感じます。

マニュアルフォーカス【Good!】

フレーム連動

一眼レフのライブビューで頑なに導入しなかったピーキングが実装され、さらにシネマEOSのみに実装されていたフォーカスガイドまで採用されています。

使い勝手はキヤノンカメラの中で最も良いと言えるでしょう。

ただし、フォーカスリング操作で自動的にピントを拡大する機能はありません。ボタンカスタマイズでピント拡大機能をどこかに割り当てる必要があります。

ドライブ

連写性能【Bad!】

EOS Mシリーズと同じような使い勝手。

AF/AE追従で10コマ秒を叩き出すα7 IIIやAE固定ながらAF追従で9コマ秒の連写が可能なZ 7と比べると残念な5コマ秒の追従連写速度。ワンショットAF時は8コマ秒まで対応しているため、これはファームウェアアップデートを期待したいところ。

連写速度が遅い上にライブビューは固まるので動体撮影には使い辛いと感じます。

機能性

FVモード【Good!】

「EOS RはFvモードに特化したデザインなのでは」と感じるほど良くできた新しい露出モード。

絞り・シャッタースピード・ISOを全て操作出来る他、個別にオートモードへ移行も可能。後述するコントロールリングに絞り値やISO、露出補正を割り当てることが出来る他、ステータスLCDを見ながらの操作も簡単。時には絞り優先モードとして、時にはマニュアル露出モードとして活用することが出来る。

やや残念なのは絞り優先やISO優先モード時に低速限界速度設定が適用されないこと。コレが機能していれば完璧だった。

カスタマイズ【Good!but...】

EOS Kiss Mよりカスタマイズの自由度が高まり十字ボタンのカスタマイズや登録機能が増加しています。

競合他社と比べて登録できる機能はまだまだシンプルですが、従来のキヤノンユーザーからすると大きな一歩と感じるはず。

気になるポイントがいくつかあり…。

  • スリープ状態から復帰すると設定値がリセットされる
  • 動画撮影停止ボタンがREC固定でカスタムボタンに割当できない
  • カスタムモードを含めてカスタマイズは1通りのみ
  • ISO・WBの呼び出しがダイヤルファンクション機能にしかない

と融通が利かないと感じるポイントが多いです。特にカメラ1台についきカスタマイズボタンの登録は1通りのみという点が痛い。これはつまり、Fvモードでしか使わないような機能をボタンに割り当てると、AvモードやTvモードで同じボタンカスタマイズで使わなければならないと言うこと。

マルチファンクションバー【Umm...】

M-Fnバー

国内外で批判の的となっている異色の操作部材。

ボタンでは無く静電容量方式のタッチパネルのため指で触れると動作する。ボタンと比べて押す必要が無いので動作音が全く発生しないのがこの機能のミソ。動画撮影や振動を避けたいシーンなどで重宝するが、タッチ式のためレスポンスが若干悪く、感度が高いため誤操作が多い。

個人的には悪く無いと思うのですが、マルチコントローラーと引換えにするほどのものでもない。特に実装されている機能は限定的で基本的にボタンカスタマイズとは別物。さらに再生時に割り当てることが出来る機能は少なく使い辛かったりする。今後のファームウェアアップデート次第で化けそうな気もしますが、今のところはおススメできないポイント。

コントロールリング【Ummm...】

 

ボディ背面のホイールが存在しない代わりにレンズに第3のリングを実装。感覚的にはPowetShotのコントローラーリングに近い。

絞り・ISOなどのカスタマイズに対応しており、Fvモードでは優先的に操作することが出来るので便利。さらにコントロールリングを備えたEFマウントアダプターまで存在する。

操作に慣れれば使いやすいのですが、レンズによってコントロールリングの配置が異なる点には注意。アダプターや望遠レンズはマウント側、単焦点や標準ズームはレンズ先端と配置に統一感が無い。このため、操作を体で覚えようとするのが難しい。意識して操作する必要があります。

レンズ

RFレンズ【Good!but....】

意欲的なレンズとスタンダードなレンズを同時にリリースした点は素晴らしい。RFマウントの可能性を示すことが出来たはず。

ただ、多くのユーザーが利用すると思われるRF24-105mm F4L IS USMがかなり平凡。海外の評価を見る限りでは過去のEF24-105mmより良いのかもしれませんが、倍率色収差や歪曲収差などは後処理やデジタルレンズオプティマイザに依存している印象を受けます。ついでに言うと、ここ最近登場したレンズとしては逆光耐性がイマイチ。

その一方でオートフォーカスは非常に高速で滑らかなナノUSMらしい軽快動作。この調子でナノUSM駆動のレンズを増やしていって欲しいものです。

レンズアダプター【Good!】

コントロールリングを備えたアダプターの他、ドロップインタイプのND・C-PLタイプのマウントアダプターを用意。

これにより、従来はフィルターワークが難しかった魚眼レンズや大口径広角レンズ、超大口径単焦点をEOS Rで使うメリットが出来ました。決して目新しい技術では無いものの、他社では類を見ない面白い純正アダプター。

マウントアダプター EF-EOS R
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コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R
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EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付
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EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付
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その他

今回書き切れなかったポイント。そのうち追記するかも?

Good!

  • ファインダーアイカップが固定され脱落しない
  • 縦位置バッテリーグリップが用意されている(ニコンZには無い)
  • モードダイヤルが無くなりスッキリとした外観
  • 実用的なサイレントシャッター(プログラムオート限定ではない)

Bad!

  • 再生時の拡大時にフォーカスフレームが連動しない
  • シングルカードスロット
  • USB-PD以外ではUSB経由での充電不可
  • 大型アイカップが無い

まとめ

EOS Rは買いか?

ゼロから一眼カメラを始めるのであれば、ソニーα7 IIIやニコンZ 6も検討したほうが良いかもしれません。既にどっぷり浸かったキヤノンユーザーであればコレしかない。

EOS APS-C一眼レフや6D Mark IIユーザーからすると面白い選択肢となるはず。手元の機材を考えれば、乗り換えれないほど高価でも無く、手持ちのレンズ資産はアダプター経由でそのまま利用可能。

EOS 5D Mark IVとどちらが良いのか?と言うと、風景やポートレート、家族写真ならEOS R。スポーツや野生動物などを意識しているのであればEOS 5D Mark IVが良いでしょう。

特に被写体が決まっておらず、手元に一眼レフを残したままEOS Rを購入するのであればEOS Rを、手元の一眼レフを元手に購入しようとするならEOS 5D Mark IVがおススメ。もし、一眼レフを処分してEOS Rに乗り換えるのであれば、実機を触って感触を確かめるべし。

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