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キヤノン「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」はモジュール化された非常に頑丈な構造

Lensrentalsがキヤノン「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」一部個体におけるレンズ破損を確認するための分解レビューを公開。作りはRF Lレンズらしい非常に頑丈な作りでモジュール化されているとのこと。

内部レンズにひび割れ

Lensrentals:The Secret of the Broken Element: A Canon RF 100-500mm f4.7-7.1 Teardown

  • 過去のキヤノンレンズは光学手ぶれ補正ユニットが物理的にロックされていた。このため、電源を投入してもカタカタと音は鳴らなかった。
  • しかし、キヤノンはロックが不要と判断し、RF100-500mmなど一部のRFレンズはカメラに装着されていない状態でカタカタと音が鳴る。そして、その音を聞いて人々はとても恐れていた。
  • 我々はレンズの異音について心配はしていなかったが、いくつかのレンズがレンタルから戻ってくると内部にヒビが入っていた。いずれの場合も運搬中に何かあったようだ。
  • いずれのレンズも振ると亀裂の入ったガラスが移動していることが判った。このため、ISユニットにヒビが入っているのだろうと思った。しかし、これは分解して間違いであることが判った。(後述)
  • ISユニットは8群20枚のレンズ構成中で前から2群目であると思われる。
  • いくつかネジを外すだけでフィルターソケットの交換が可能だ。フィルターやレンズフードマウントを破壊した人には朗報である。
  • 第1群を外した先のレンズに亀裂は見当たらなかった。
  • レンズはモジュール構造となっており、外装を簡単に取り外すことが出来た。私はキヤノンのファンボーイではないが、キヤノンのレンズ構造に関してファンであることは認めたい。
  • 内部にはこの価格帯のレンズに予想されるように、大量の厚いシーリングがある。
  • 内筒がズームする際のガイドローラーは一般的に3つだが、このレンズは6つも導入している。さらに内筒のガタツキを抑える設計も施されている。
  • レンズ後玉はこれまでに見たことが無い面白い作りだ。3つのスプリングによって吊り下げられ、後玉が移動する時に張力がかかる。
  • ISユニットはひび割れていなかった。このユニットは非常に堅牢であることが明らかで、光学的にとても強力だ。
  • さらに内部の領域は印象的で強烈なエンジニアリングだ。2基のフォーカスモーターや調整部、さまざまなフレキ、そして多くのスプリングを使用している。このアセンブリは1つのユニットとして交換可能だ。
  • 亀裂の入ったレンズは絞り羽根の真後ろにあるフロントフォーカスユニットであることが判明した。打撃痕は無く、フォーカスユニットが影響を与えたことは認められない。

レンズには像を屈折させる要素が多く、端から端まで見て真ん中を見るのは馬鹿げているということを知った。
なぜレンズの中にはホコリが多いだろうか?主に、前面の一部レンズがホコリを拡大してしまうからだ。
なぜこの亀裂はISユニットで動いているように見えたのだろうか?ISユニットがクラックの像を屈折させて、ISユニットと一緒に動いているように見えたからだ。

ひび割れたのはフロントフォーカスユニットだった。物理学者ではないが、厚いものよりも薄いものの方が割れやすいのではないかと思っている。内部を入念に観察しても、フォーカスユニットがレンズに強い衝撃を与えるハードストップがあるようには見えない。このため、ひび割れた原因は今のところ不明だ。

ひびが入っているのは同じような範囲内にあるシリアル番号であり、おそらく初期の個体にいくつか欠陥があるのかもしれない。我々が早期に発見したのは多くの個体を取り扱っているからである可能性がある。いずれにしても、調べたデータはキヤノンに報告している。

他の分解レビューとしてはキヤノンRF Lレンズに期待するものであった。非常に頑丈なモジュール構造の明瞭なレイアウトで作られている。フィルターソケットや前玉の交換は非常に簡単である。内部ユニットが破損の原因である場合、修理費は高くなるだろう。

とのこと。
フォーカスレンズの破損は気になるところですが、これが個体の問題なのか、設計上の問題なのか今のところ分からない模様。今のところ、国内で同様の事例は聞いたことが無く、ひょっとしたら初期ロットの不具合である可能性もあるようです。

それ以外の点でレンズの作りはとても良好とのこと。前玉付近を簡単に分解できる仕組みは有難いですね。特に前玉周囲をぶつけやすい望遠レンズとしては歓迎できる構造に見えます。

30万円超と高価ですが、非常に人気の高いレンズです。2020年8月に発売され、半年近く経過した今でも「(適正価格は)納期未定」となっています。購入を検討しているのであれば、早めに注文しておいたほうが良いかもしれません。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM交換レンズデータベース

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