RF135mm F1.8 L USMはトップクラスの解像性能と見事な色収差補正

Mobile01がキヤノン「RF135mm F1.8 L USM」のレビューを公開。高価ではあるものの、トップクラスの解像性能と、見事な色収差補正を実現していると高く評価しています。

Mobile01：Canon RF 135mm f/1.8L IS USM 評測報告｜重拾「空氣切割機」的美好！

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

• 他の”赤リング”単焦点レンズと同じ質感だ。エンジニアリングプラスチックと金属ｰ圧を組み合わせている。
• 円筒形のレンズフードが付属する。本体に固定することができ、内面には反射防止用の加工が施されている。
• 防塵防滴仕様に加え、レンズ前面はフッ素コーティング処理が施されている。

携帯性：

• EF135mm F2Lよりも重くて大きなレンズだ。
• フードを装着すると1㎏に近い。
• グリップの深いカメラと組み合わせるとバランスは良好でフロントヘビーとは感じない。

操作性：

• コントロールリングとフォーカスリングを搭載。さらに2か所にL-Fnボタンを搭載している。

フォーカス：

• ナノUSM駆動のAFは高速かつ正確で静かに動作する。
• 最短撮影距離は0.7m、撮影倍率は0.26倍だ。一眼レフ用レンズと比べて大幅に改善している。ソニーのG Masterレンズよりも良好だ。
• フォーカスブリージングは目立つが最新機種では撮影時に補正が可能だ。

手ぶれ補正：

• 5.5段分の補正効果があると言われている光学手振れ補正を搭載している。
• 実写で5段分の成功率は40％程度だったが、4段分のテストでは70-80％の成功率が得られた。

解像性能：

• すさまじい解像性能だ。F1.8の絞り開放で中央は本当に良好だ。
• F1.8で若干の収差が見られるものの、F2で大幅に改善する。
• 実写ではF1.8からF11まで問題ないだろう。
• F16は少しソフトになるが、許容範囲内だ。

像面湾曲：

• 記載なし。

ボケ：

• 口径食はF1.8で目立つがF3.5まで絞ると改善する。
• 解消するのはF5.6以降だが、ここまで絞ると大口径の意味がない。

色収差：

• F1.8から色収差はほとんど目に付かない。
• 倍率色収差も非常に少ない。
• 安心して絞り開放を利用することができる。

球面収差：

• 記載なし。

歪曲収差：

• 補正オフの場合は僅かな糸巻き型だ。

周辺減光：

• F1.8から目立たず、F2.8で改善する。

コマ収差：

• 記載なし。

逆光耐性：

• フードを装着してテストしたところ、F1.8からゴーストが発生する。
• 絞るとさらにゴーストが目立ちやすくなる。
• 逆光耐性は完璧とは言えず、ある程度の改善程度と理解しておいたほうが良いだろう。
• 光条はF5.6から目立ち始める。

総評

4500万画素のEOS R5と組み合わせても、レンズのAFは高速かつ正確だ。中央から周辺部まで解像性能はトップクラスで、手持ち撮影でも手振れ補正で4段分の安定した効果が得られる。特に色収差の補正状態には感心した。このクラスで最短撮影距離70cm、撮影倍率0.26倍の製品は珍しく、高画質のEOS R5と適度なクロップで、用途が商用かアマチュアかにもよるが、一時的なマクロレンズとしては十分な性能を持っていることは確かだ。気になる価格だが、RF85mm F1.2より安い。

とのこと。
キヤノンとしては「EF135mm F2L USM」以来となる135mm望遠単焦点レンズですね（TS-Eレンズを除く）。135mm F1.8をラインアップしている競合他社も存在しますが、光学手振れ補正を搭載しているのはキヤノンのみ。ミラーレスカメラはボディ側に手振れ補正を搭載しているモデルも多く、レンズ側の手振れ補正がどのように活きてくるのか気になるところですね。

Mobile01のレビューでは、F2から良好な解像性能を発揮し、色収差はF1.8から見事な補正状態を実現しているようです。作例を確認すると、確かにほとんど色づきが見られないことが分かります。手振れを抑えながら効果的な画質のF1.8を利用できるのは強みと言えるでしょう。価格以外にこれと言った欠点はなさそう。

キヤノン RF135mm F1.8 L USM 最新情報まとめ

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レンズの仕様

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