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PERGEAR 35mm F1.4 レンズレビュー Vol.6 周辺減光・逆光編

「PERGEAR 35mm F1.4」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

はじめに

今回はPERGEARから無償提供していただいた製品を評価しています。レビューにあたり、金銭の受け取りやテスト結果・評価への指示は一切ありません。無意識のバイアスがかかっている可能性を否定できませんが、これまでに様々な製品をレビューしてきた経験をもとに、出来る限り客観的な評価を心がけています。

PERGEAR 35mm F1.4のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ちを指す。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となる傾向。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生する。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象だが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

周辺減光はゼロと言えませんが、小型軽量な35mm F1.4としては軽微。F4まで絞るとほぼ解消します。

無限遠

最短撮影距離とは打って変わって強めの周辺減光が発生します。絞っても隅にはしつこい光量落ちが残る。小型軽量な35mm F1.4で妥協する必要があるポイントと言えるでしょう。

逆光耐性・光条

中央

お世辞にも良好とは言えず、絞り値全域でフレアやゴーストの影響を受けます。これが夢のような描写となることもあれば、意図しないフレアにより描写が崩壊することもあります。絞ると極端なフレアは抑えられますが、完璧からは程遠い。

光源を隅に配置した場合でも、絞り開放付近ではフレアの影響が目立ちます。その一方で絞るとフレアはよく抑えられています。

光条

F2.8から光の筋が収束しはじめ、F8付近で先細りするシャープな描写に変化。ピークはF16ですが、F5.6やF8でも十分な光条が得られます。

まとめ

小型軽量な準広角の大口径レンズにとって周辺減光が弱点となるのは想像に難くないことです。F1.4の絞り開放では強めの光量落ちが発生し、特に無限遠側では絞っても影響が残ります。電子接点がないので自動補正できず、現像ソフト側にプロファイルも無いので手動による修正が必須。

撮影距離が近い場合は周辺減光が目立ちにくく、2~3m離れると急速に減光が強くなる感じ。

構成枚数の少ないレンズですが、お世辞にも逆光耐性が高いレンズとは言えません。フレーム内外の強い光源によりフレアやゴーストがよく発生します。これはこれで味になるかもしれませんが、意図せずに発生する場合も多く、厄介な存在に違いありません。

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作例

Flickrにてオリジナルデータを公開

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