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キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USMはレンズ補正が前提だが良好な光学性能

Optical Limitsが「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」のレビューを公開。歪曲収差はレンズ補正が前提となっているものの、優れた解像性能を備え、ボケも良好と評価しています。

2019年8月発売のRFマウント用高倍率ズームレンズ。キヤノンレンズとしては珍しいフルサイズ用の光学10倍ズームで、無印レンズらしく手ごろな価格設定(それでも10万円超ですが)が特徴。ただし、レンズフードが付属していないので、必要であれば別途購入しておく必要があります。無印レンズらしく妥協すべき部分があるものの、NanoUSMによる高速AFや効き目の高い光学手振れ補正を搭載。気になる光学性能はOptical Limitsが以下のようにレビューしています。

Optical Limits:Canon RF 24-240mm f/4-6.3 USM IS - Review / Test Report

  • 外観:レンズフードが別売り。安っぽさは感じない。
  • 構造:大部分はプラスチック製だが頑丈。防塵防滴に非対応は残念だが品質は良い。
  • 携帯性:750gと重量感がある。ズーム操作で内筒が大きく伸びる。
  • 操作性:ズームリングは良好な操作性。
  • AF:NanoUSM駆動はノイズレスでとても高速。
  • MF:バイワイヤで良好に動作。
  • 手ぶれ補正:5段分の補正効果。
  • 解像性能:10倍ズームながら非常にシャープ。50-100mmで均質的。240mmで低下するが非常に良好。
  • 像面湾曲:24mmで顕著。
  • ボケ:玉ボケは驚くほど綺麗。口径食は目立つ。前後のボケは滑らか。
  • 軸上色収差:記載なし。
  • 倍率色収差:広角側は補正必須。他もカメラ側の補正に依存している。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:広角側で巨大な樽型、望遠側で強い糸巻き型。補正必須。
  • 周辺減光:広角側は歪曲収差を含めて補正必須。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:絞るとハッキリと描写されるが先細りしない。
  • 総評:レンズ補正が前提のレンズだが、とても良好な光学性能で驚いた。高価だがソニー純正もそれなりに高く、本レンズははるかに良好だ。
  • 競合について
  • 備考

とのこと。
「レンズ補正が一般的となる前に登場していたら”ゴミ”と評価していただろう」と前置きしつつ、補正前提ながら優れた解像性能やボケ質を評価しています。高解像センサーでは周辺部が苦しくなる部分があるものの、2400-3000万画素くらいであれば全体的に快適な画質を得られる模様。やや高めの無印ズームレンズですが、競合他社と比べて驚くような値付けではありません。光学性能を考慮すると評価できるレンズに仕上がっているようです。外装の作りも良いようです。

私はEOS Rと組み合わせて本レンズを使用。広角側の周辺部は24-105mm F4 Lほどではないものの、100mm周辺はより良好な結果となりました。さらに240mmまで利用できることを考えると便利なズームレンズと言えそうです。コントラストや防塵防滴など厳しい環境での差は感じるものの、一般的には24-240mmで全く不満を感じませんでした。個人的にもおススメの高倍率ズームです。

キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USM 最新情報まとめ

RF24-240mm F4-6.3 IS USM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2019年 8月29日 初値 ¥116,638
マウント RF 最短撮影距離 0.5m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 0.26倍
焦点距離 24-240mm フィルター径 72mm
レンズ構成 15群21枚 手ぶれ補正 搭載
開放絞り F4-6.3 テレコン -
最小絞り F22-36 コーティング SIC
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ80.4×122.5mm 防塵防滴 -
重量 750g AF NanoUSM
その他
付属品
キャップ

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