Digitaal Camera Worldがキヤノンのミラーレス用交換レンズ「RF24-70mm F2.8L IS USM」のレビューを掲載しています。
- 一眼レフ用「EF24-70mm F2.8L II USM」よりも全長が長いものの、レンズサイズは同程度だ。フィルター径も同じ82mmなので使い回すことができる。RF15-35mm F2.8も同様に82mmである。
- EF用と違い、5段分の補正効果となる持つ光学手ぶれ補正を搭載している。RF15-35mmと共に、手ぶれ補正を組み込んだ最初の大口径ズームレンズだ。
- 同時にナノUSM駆動を採用した最初の大口径ズームレンズでもある。ノイズレスのため動画撮影に適している。
- ズームリングは程よい抵抗量で滑らかに動作する。
- フォーカスブリージングが抑えられており、ピント位置の移動による画角変化が無い。手ぶれ補正と加えて動画撮影に適した特性である。
- 光学手ぶれ補正はボディ内手ぶれ補正ほどでは無いが堅実なパフォーマンスだ。望遠端でもスローシャッターを可能としている。
- 広角端では最短撮影距離0.21cmを実現しており、一眼レフ用レンズと比べて大きく改善している。
- 中央解像性能はズームレンジ全域で良好となり、欠点は無い。絞り開放付近では僅かに差があるものの、F4まで絞ればパフォーマンスの違いはほとんど無い。
- フレーム端のパフォーマンスは平凡だ。常に良好なシャープネスを維持しているが、中央解像と同等では無い。絞ると改善するが中央解像ほど良好とはならず、70mmでは絞ってもあまり改善しない。ポートレートに適しているが、価格設定を考慮すると物足りない。
- 色収差はズームレンジ全域で低く抑えられている。広角端で僅かに高い数値となるが、それほど大きなものではない。
- 歪曲収差は広角側で樽型、望遠側で糸巻き型となる。色収差と同様、収差の量は少なくレンズプロファイルで適切に補正される。
ミラーレス化による期待が高すぎたのか、我々が予想していたよりフレーム周辺部の解像性能が良く無かった。しかし、他の点では価格に見合うパフォーマンスを発揮している。光学手ぶれ補正・ブリージングの抑制、ナノUSM駆動はキヤノンユーザーにとってゲームチェンジャーと感じるはずだ。
長所:5軸手ぶれ補正・最短撮影距離・フォーカスブリージングが抑制されている
短所:涙がちょちょぎれる価格設定・平凡な周辺解像
とのこと。
キヤノン製大口径ズームとしては珍しく、光学手ぶれ補正を搭載してナノUSM駆動による軽快なフォーカシングが期待できるレンズですね。接写性能が高く「RF24-105mm F4L IS USM」より高い撮影倍率というのも凄い。汎用性の高いズームレンズに仕上がっているようです。
解像力チャートのテスト距離ではフレーム中央と端で解像性能差がある模様。しかし、焦点距離による解像性能の変動が少ないので無限遠側ではフレーム全域で良好なパフォーマンスを得ることが出来るかもしれません。
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