RF85mm F1.2L USM は逆光耐性以外は見事な光学設計

2023年11月17日

Admiring Lightがキヤノン「RF85mm F1.2L USM」のレビューを掲載。逆光時のフレアが唯一の欠点と指摘しつつ、優れた解像性能とボケのバランスを高く評価。これまで使用してきた中で最高の85mmと言及。

Admiring Light：Review: Canon RF 85mm f/1.2L USM

外観：RF Lレンズらしいデザイン。プラスチック製レンズフードが付属。

構造：ポリカーボネート製の頑丈な外装。防塵防滴。

携帯性：大きく重いがF1.2。小さな樽のよう。

操作性：コントロールリングは満足のいくクリック感。AF/MF・リミッタースイッチを搭載。

AF：リミッターもあるが不要と感じる性能。従来のF1.2よりも高速かつ高精度。

MF：リングはとても滑らかに回転。

マクロ：従来と比べると改善している。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F1.2からフレーム全域で信じられないほどシャープ。端や隅の画質低下は極わずか。少し絞ると完璧。絞り開放でもコントラストの低下はほとんどない。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：シャープだが素晴らしいボケ描写でバランスが良い。大部分で縁取りが無く、玉ねぎボケはごく僅か。いくらか口径食の影響を受けている。

軸上色収差：拡大するまで全く目立たない。F2で解消。

倍率色収差：最小限。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：ほとんどない。

周辺減光：F1.2で強い減光。F2で中程度、F2.8で無視できる。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：唯一の欠点。他のRFレンズと同じく、ソニーやニコンよりもフレアが目立つ。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：全体的に素晴らしいレンズ。見事な光学設計で、これまで使用してきた中で最高の85mmであり、全てのレンズの中で最高の一つ。

競合について：記載なし。

備考：

とのこと。
2019年に登場したキヤノンの大口径85mmレンズ。9群13枚のレンズ構成中に非球面レンズやUDレンズ、BR光学素子などを使用した複雑な光学設計を採用し、大口径ながら収差を効果的に補正した最新の光学設計を採用。大きく重く、非常に高価な85mm単焦点ですが、それだけの価値を備えたレンズに仕上がっているようです。

Admiring Lightのレビューでは、逆光耐性を欠点と指摘しつつも「最高の85mm」とこの上ない評価。F1.2から全体的にシャープで、滑らかなボケも得られるバランスの良い描写となっている模様。いくつか公開している写真を確認してみると、確かにボケは滑らかで綺麗。様々な撮影距離で快適にF1.2を利用することが出来そうです。（撮影距離が長い場合は少し口径食が目立つように見えますが）

キヤノンRF85mm F1.2L USM 最新情報まとめ